比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

738 / 1583
息抜き

 

 

八幡side

 

 

有マ記念まで残り3週間。理事長の訳分からん提案から1週間が経ったがあれから特に何かがあったわけでは無い。動きが無いって事は地方トレセンと折衝中なのか、それとも無理と踏んで諦めたかのどちらかだとは思うが……あの理事長が簡単に諦めたとは少し考えにくい。まぁでも、俺は目の前に事に集中するだけだ。ルドルフの有マ記念制覇の為にトレーニングしないとな。

 

と言いつつも、俺にだって少しの息抜きは必要だ。なので俺は再びあの絵師さんの家に訪問している。別に絵の進捗を聞きに来たわけでは無い。また絵を見たいと思って連絡をしたら『いつでもお越しください。』と確認も取れたから、絵を見ている最中だ。

 

 

八幡「………」ジィ∼…

 

「まるで絵と対話しているかのようですね。」

 

八幡「っ!すみません、押しかけたのに話も振らず……やっぱ綺麗だなぁって。」

 

「構いませんよ。それに貴方からそう言われると嬉しくなりますね。」

 

八幡「……対話とかはしてないんですけど、やっぱり吸い込まれます。俺も、この時代に生きてみたかったです。そんで先生の聞いた婆ちゃんの言葉を生で聞いてみたいと。」

 

「クリフジさんの遺品は無いのですか?」

 

八幡「はい。引退してすぐにトロフィーや優勝レイも全てURAに寄付しているらしいので、遺品らしい物はあまり無かったんです。」

 

「そうでしたか……ふふっ、クリフジさんらしいといえばらしいですね。変に着飾らないところは正に。」

 

 

婆ちゃんの遺品かぁ………実家に帰った時に少し探してみるか。けどあるか?いや、多分ある。流石にあれこれ捨てるような親ではない……………筈だと思う。

 

 

八幡「ところで、最近描こうと思ったウマ娘は居ないんですか?」

 

「はははっ、そういう出会いというのは中々難しいものでしてね。そう簡単に出会えなくて困っているところですよ。その代わり、貴方の絵に集中出来るという利点もありますよ。」

 

八幡「メインはウマ娘なんですから、そっちを優先して良いんですからね?」

 

「比企谷さんよりも魅力的な走りと感動を与えてくれるウマ娘が現れましたら是非。」

 

八幡「ははは……」

 

 

良くも悪くもこの人は職人なんだな。

 

 

ーーー商店街ーーー

 

 

さて、気分転換も終わったところで残りの時間をどうするか。今日は休日だからな〜。日曜日を休みにしているんだが、今日はチャンピオンズCの開催日。ダートを走ってる奴もしくは興味のある奴は漏れなく中京レース場に行っているだろう。ルドルフはどうしているかは知らないが、多分生徒会の雑務しているだろうな。ここ最近はお互いずっと見張られながら生活を送っていたようなものだし。

 

 

俺は生徒やトレーナー、挙げ句の果てにはマスコミ連中まで押しかけてくる始末だ。許可は取ったがフラッシュ邪魔くせぇんだ……ルドルフの気が散るからフラッシュ焚くなら事前にそう言ってくれ。そのスタッフさん達には抗議してすぐに取り下げてもらったから良かったけど。

 

ルドルフも似たようなもんだ。いや、俺よりも酷いかもな……学園生活は別として生徒会の雑務、インタビューや今後の取材なんかの依頼もすげぇみたいだ。身体壊さなければ良いが、少し心配になってくる。

 

 

八幡「師走、とはよく言ったもんだ。」

 

カフェ「……トレーナー、さん。奇遇ですね。」

 

八幡「カフェ……本当に奇遇だな。何してんだ?」

 

カフェ「喫茶店巡り、です。趣味のようなものです。そのお店のコーヒーを飲むのが楽しみなんです。」

 

八幡「ほぉ〜そんな事してるのか……」

 

 

……そういえば最近はバタバタしててそういう店に行ってなかったかもなぁ。喫茶店巡り……

 

 

カフェ「……よろしければ、一緒にどうですか?」

 

八幡「え、いいのか?」

 

カフェ「はい。トレーナーさんなら、私もお友達も喜んでお誘いします。」

 

 

ーーー喫茶店ーーー

 

 

八幡「……良い雰囲気の店だな。」

 

カフェ「気に入っていただけて良かったです。」

 

八幡「お前のオススメはコーヒーだと思うが、この店自体のオススメはなんなんだ?」

 

カフェ「このお店は多くのコーヒー豆を取り扱っているので、店長がブレンドしたコーヒーが1番のオススメです。」

 

八幡「やっぱコーヒーなんだな……じゃあそれを1つ頂く。後は……チョコタルト。」

 

カフェ「分かりました。すみません、マスター。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

「お待たせしました、ブレンド2つにチョコタルトとティラミスだよ。」

 

八幡「どうも。」

 

カフェ「ありがとうございます。」

 

「珍しいね、君が誰かと一緒に来るなんて。いつも1人で来るのに。」

 

カフェ「この人は学園のトレーナーさんです、偶々お会いしてお誘いしたんです。」

 

「そうなんだ。良かったですねトレーナーさん、彼女が誰かを誘って来たのはこれが初めてなんだよ。」

 

カフェ「マスター……///」

 

「おっと、ごめんよ?それじゃあごゆっくり。」

 

お友達『〜っ!!』ドンドンパフパフッ!!

 

カフェ「……騒ぎ過ぎ。」ジト…

 

 

多分、お友達に揶揄われたんだろう。

 

その後、俺達は楽しく会話をしながらお茶を楽しんだ。アレだな、ルドルフ以外の誰かと外出したのってカフェが初めてか?

 

 

 




なんか後で大型犬が出て来そうな予感……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。