ルドルフside
実況『今年もまたこの時間がやって参りました!暮れの中山と聞けばこのレース。1年の総決算、年末のグランプリ有マ記念のお時間です!!今年は11人中GⅠウマ娘が5人が参戦しており、内3人はジャパンCで大健闘したあの3人です!!さぁ有マ記念に出走する11人の本バ場入場です!!』
……いつもは観る側に回っていたが、まさか私がこのレースの舞台に立てるとは思わなかった。加えて今年最後のクラシッククラスとシニアクラス最後のGⅠレースだ。悔いの残らないレースにしなければならないな。今年最後のレースで敗北、なんて事にならないようにしなければな。
シービー「んんぅ〜!今日は勝たないとね〜。勝って八幡に誉めてもらわないとっ♪」
ルドルフ「君は何故そんなにも八幡君ばかりに構うんだい?何度も言うが自分のトレーナーにして貰えば良いものを。」
シービー「だってなんだかんだ言って八幡やってくれるんだもん!それに私のトレーナーは頭撫でたりとかしてくれるタイプじゃないし。」
ルドルフ「それは君が強要しているからでは?」
エース「話聞こえてたけどよ、ルドルフの言う通りだと思うぜ?お前もうちょっと自重したらどうだ?どうせお前の事だから、負けたら負けたでトレーナーさんの所に行くんじゃねぇのか?」
シービー「………………そんな事無いよ?」
エース「今の間、絶対やろうと思ってたろ?」
ルドルフ「まぁその話はレースの後にでもしよう。今はレースに集中だ。」
それとシービー。これも付け加えておこう、八幡君の所に最初に行くのは私だ。
ーーー数分後・3コーナー付近ーーー
八幡君からは今日の作戦、『先行前目の位置でエースに離されないようにしながら走れ。』と言われている。この前のジャパンCではギリギリ差し切れたが、今日はギリギリではなく余裕を持って勝ちたい。
実況『ゲート入りではシンボリルドルフとミスターシービーの3冠ウマ娘2人が同時に入って行きました!』
スピード「孫娘が私と同じ舞台に立っていると思うと、嫌でも歳を取ったのだと思ってしまうな。」
タリアト「しかしよく出来た孫娘だ。高等部にしてあの技量は才能だけで補えるものでは無い。それはこれまでのレースを見れば一目瞭然……普通の研鑽では到底到達出来ない、良い孫娘だな。」
スピード「光栄です。」
マンノウォー「八幡、今回の作戦は【ガッコン!!】決めているのか?」
八幡「ルドルフには先行前目の位置でカツラギエース……今先頭を走ってるウマ娘に離されないようにしながら走れと言っています。前走のジャパンCではギリギリの勝利でしたから、そうならないように前との距離を測りながらって感じです。」
タリアト「そのカツラギエースとやらは……そんなに逃げてはいないみたいだな。だが2番手とは5バ身くらいの差はついているな。ミスターシービーは後方3番手か。ジャパンCのような最後方からの強襲作戦ではないみたいだな。」
八幡「ジャパンCは良くも悪くも極端なレース展開でしたからね。」
実況『スタンドから2コーナーへ向かって行きます!先頭変わらずカツラギエース4〜5バ身のリード!2番手にシンボリルドルフが上がって来ました!シンボリルドルフ2番手追走!後ろにはスズマッハとミサキネバアーが続いています!すぐ後ろにメジロシートンとトウショウペガサス、1バ身差でダイナカールと2バ身後ろにサクラガイセン!向正面を向きました!後方3番手にミスターシービー今日は差し作戦か!?そして最後方大きく離れた位置にダスケニーとキョウワサンダーという体勢になりました!!』
よし、このままエースと並ぶ勢いで上がって行こう。徐々に進出して直線に入る前に追い抜くっ!
シービー(前のように行かせはしないからねっ!)
実況『先頭は変わらないままカツラギエースですが、差がみるみる詰まってきました!シンボリルドルフが、バ群が上がって参りました!!ミスターシービーも内から上がって来ました!!』
スイート「あんな所から上がって来るなんて……」
八幡「ジャパンCでやった俺のトレーニングをこんな所で生かすとはな。」
タリアト「内に居たから前に行けたとは思うが、まだ最終直線に入っていない現状であの走りが出来ている事を加味すれば……脚の使い方をしっかりと使い分けられている証拠だな。」
実況『さぁ第4コーナー曲がって直線入りました!!カツラギエースとシンボリルドルフが並んでいるが僅かにカツラギエースかっ!?シンボリルドルフも進出開始か!?外からサクラガイセンがグングンと上がって来ている!!更に内からミスターシービーも上がってきている!!さぁ先頭代わってシンボリルドルフだ!!カツラギエース2番手っ!!ミスターシービーも追って来ている!!先頭はシンボリルドルフ、ゴールインッ!!史上最多、GⅠ6連勝!!今年7戦7勝、常勝無敗の伝説はまだ続くっ!!日本一はシンボリルドルフでありますっ!!!』
スピード『力を見せるような勝ち方では無い……余裕を持った勝ち方。ふふふ、これも君の采配かな?」
八幡「まさか。あれはルドルフの独断ですよ。自分自身に良いクリスマスプレゼントを勝ち獲れたみたいで何よりですよ。」
ルドルフ「はぁ……はぁ……はぁ……」
見ているかい、八幡君?今年は全て勝てたぞ!
ルドルフ、有マ記念も制して年内無敗!