比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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遺品

 

 

ルドルフside

 

 

小町「おぉ〜生のシンボリルドルフちゃんが目の前にっ!!」

 

八幡「小町、気持ちは……あんまり分からんがとりあえず挨拶。」

 

ルドルフ「初めまして、小町殿。シンボリルドルフと申します。八幡君からはいつもありがたいご指導ご鞭撻をしていただいています。よろしくお願いします。」

 

小町「ありゃ〜これはまたご丁寧にどうも〜。兄の妹の小町です。きっと兄がご迷惑をかけまくっていると思いますけど、これからもよろしくお願いします。」

 

八幡「余計な事言うな。」

 

 

仲の良いご兄妹なのだな、羨ましいな。

 

 

八幡「そうだ母ちゃん、ちょっと聞きたい事があるんだけど。」

 

凛「ん、何?」

 

八幡「婆ちゃんの遺品とかってあるか?多分整理してくれたと思うんだけど……」

 

凛「お婆ちゃんの?アンタにも教えたけど、殆どURAに寄付したから……でも少しならあったと思うわ。確か……2階の倉庫にあったと思うわ。」

 

八幡「2階の倉庫って……なんか書いてある?」

 

凛「えぇ。名前で『クリフジの遺品』って書いてあったと思うわ。ダンボール1箱だったかしらね。」

 

八幡「ん、了解。」

 

ルドルフ「八幡君、探しに行くのかい?」

 

八幡「あぁ。んでもし良いのがあったら俺の家に持って行きたいと思ってる。倉庫の中で埃被ってるくらいだから構わないだろ。」

 

凛「そうね……アンタはお婆ちゃんっ子だったからお婆ちゃんもその方が喜ぶかもね。」

 

小町「お婆ちゃんかぁ……小町も会った事あると思うんだけど、全然覚えてないもんなぁ〜。」

 

凛「仕方ないわよ、小町なんてまだ2歳か3歳とかだもの。覚えてなくても仕方ないわ。」

 

ルドルフ「ふむ……八幡君、私もクリフジ殿の遺品が気になる。共に探してもいいだろうか?」

 

八幡「いいけど、お前一応客人なんだが?」

 

ルドルフ「構わないさ、お母様が許してくれるのであればね。如何でしょうか、お母様?」

 

凛「ルドルフさんがしたいと言うなら止める事はしないけど、いいの?」

 

ルドルフ「はい。」

 

 

祖母上にもこの事を話せばきっと食い付いてくれるだろう。いや、前のめりになるに違いない。

 

 

ーーー2階・倉庫ーーー

 

 

八幡「マスク用意しといて良かった……ちょっとどころじゃないくらい埃っぽいな。」

 

ルドルフ「だがそれだけ探し甲斐がある。さぁ八幡君、まずはダンボールの文字を探そう。」

 

八幡「そうだな。とりあえずはダンボールだな。」

 

 

それから数分、数十分と時間が過ぎていったのだが、見つかる様子は今のところ皆無だ。私もダンボールを中心に探しているが、遺品という文字も見当たらなかった。

 

 

ルドルフ「中々見つからないな……八幡君、この部屋以外に倉庫はあるのかい?」

 

八幡「あるにはあるんだが、そっちには小物類が多くてな。大きいのは2階に仕舞ってるんだよ。」

 

ルドルフ「そうなのか……」

 

八幡「飽きたらやめていいからな?」

 

ルドルフ「いいや、続けさせてもらうよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして更に数十分後………

 

 

八幡「おっ、あった!」

 

ルドルフ「本当かい!?」

 

八幡「あぁ、2箱見つけた。とりあえず俺の部屋まで持って行くか。」

 

ルドルフ「では1つ持とう。」

 

 

ーーー八幡の部屋ーーー

 

 

八幡「何が入ってんだろう……」

 

クリフジ「伝説を残したウマ娘の遺品……公開されていない状態で見るのは初めてかもしれないな。」

 

八幡「じゃあ……オープン。」

 

 

八幡君は1つ目のダンボールを開けた。そこには、我々ウマ娘の憧れでもあるGⅠという舞台でしか着用を許されていない勝負服とシューズ、蹄鉄が入っていた。

 

 

八幡「………婆ちゃんの勝負服。」

 

ルドルフ「貴重な品そのものじゃないか!」

 

八幡「そっかぁ……婆ちゃん勝負服までは寄付してなかったのか。なんか良かった……」

 

ルドルフ「………」

 

八幡「?手に取らないのか?気になるんだったら持ってみてもいいんだぞ。」

 

ルドルフ「いや、何というか……重みが伝わってね。軽々しく手にしていいような品ではないというのは一瞬にして肌で伝わったんだ。」

 

八幡「……そうか。」

 

 

クリフジ殿の勝負服は現代の勝負服と比べてみても古風なデザインだった。胴には青色、腕には赤色をメインとし、差し色は茶色が主に使われていた。

 

 

ルドルフ「凄いな……これが我々が生まれる前の勝負服か。言葉が出ないよ、この頃から高度な技術があったのだね。そうでなければこのような仕上がりにはならないよ。」

 

八幡「そうだな……俺も重みってのが伝わったよ。」

 

ルドルフ「ではもう1つのダンボールには何が入っているのだろうか?」

 

八幡「そうだな。じゃあこっちも見てみるか。」

 

 

八幡君は勝負服を丁寧に整理してダンボールに仕舞ってから、もう1つのダンボールを開封した。そこには………

 

 

八幡「……何だコレ?」

 

ルドルフ「これは……扇と神楽鈴だね。獅子舞や神楽で用いられる道具だ。他には……資料かな?」

 

八幡「どういう事なんだ?婆ちゃんは神職とか寺社系の生まれなのか?聞いた事ねぇぞ?」

 

ルドルフ「私にも分からない。お母様かお父様に聞いてみてはどうかな?」

 

八幡「いいや、多分どっちも分からないと思う。そういう話を聞いた事ねぇし、だったら俺達一家がそういう所から声がかかっていないのだって不自然だ。それにこの資料………これってどういう意味なんだ?」

 

 

紐で綴ってある紙束の資料を少しだけ見てみると、そこには文字と絵が書かれていた。文はかろうじて読めるが、全てを読み解くのは今の段階では少し難しい。

 

 

八幡「……とりあえずこれは俺の寮に持ってくわ。埃にまみれるくらいなら俺の方で大事に保管したい。」

 

ルドルフ「その言葉、きっとクリフジ殿も喜んでおられるだろう。」

 

 

八幡君は同じくダンボールに仕舞ってから、お父様とお母様に許可を取り、車に遺品の入ったダンボールを積んだ。

 

 

 




クリフジさんの遺品、1つは勝負服!これは大切なものですね!

もう1つは扇と神楽鈴と綴られた紙の資料……どゆこと?
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