比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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大忙しのトレーナー

 

 

八幡side

 

 

スピード「ふぅ……少々見苦しいところを見せてしまったようで済まない。勝負服の件は彼等に任せておけば問題は無いだろう。それで、もう1つのそれが神楽鈴と扇と綴られている資料だったかな?」

 

八幡「はい。どういう時に使われるのかは一応調べはしましたが、あまりにも日常にかけ離れ過ぎていたので……これがそうです。」

 

スピード「ふむ………恐らくだが神職が使用している道具ではなく、クリフジ殿が特別に作成してもらった作品だろう。」

 

ルドルフ「祖母上、実は私もそう思っていました。その事を八幡君にも伝えたのですが、彼には当てがあると……」

 

八幡「……多分、用意出来る人が居るとすれば、この人の伝手くらいだと思いますので。」

 

スピード「ほう、そんな知り合いが居たのかい?」

 

八幡「いえ、知り合いと呼べるような中ではありません。ただ、俺の知ってる限りではそこしか無いってだけです。それに賭けてみます。」

 

ルドルフ「ではそこに行こうではないか。」

 

八幡「残念だがその場所は京都にある、今から向かう事は出来ない。」

 

スピード「比企谷君、その場所とは一体何処なんだい?」

 

八幡「京都の伏見区にある藤森神社です。ウマ娘の間ではちょっとしたスポットらしいな?」

 

ルドルフ「あぁ。我々ウマ娘やトレーナー達の必勝祈願や願い事でよく参拝する人々が多いと聞いている。君もその1人という事かい?」

 

八幡「俺の場合は違う理由だ。だがそれは今関係無いから言わない。話を戻すと、そこの神主ならこの神楽鈴と扇の事を知っているかもしれないと踏んでます。」

 

 

藤森神社の神主は婆ちゃんのファンで、神社に墓を作ってくれた人でもある。その人ならこの道具の事をしっていても何ら不思議はない。

 

 

スピード「ではその件は比企谷君に任せよう。勝負服は修復が完了次第、この執務室に届けられる事になっている。吉報を待っていてくれ。」

 

八幡「はい、よろしくお願いします。」

 

スピード「……時にルドルフ、君は今年どうするのか決めているのか?シリウスは若葉賞から始動すると聞いているのだが。」

 

ルドルフ「はい。先日のクリスマスに八幡君が提示してくれたシニアクラス王道路線の完全制覇を目指します。」

 

スピード「そうか。URA副会長である私が個人のウマ娘に対して応援する事はモラルに関わる。だが祖母であるスピードシンボリとして達成出来る事を祈っている。」

 

ルドルフ「はいっ!」

 

 

最後に雑談をしてから俺達はURA本部を後にした。

 

 

ーーートレセン学園ーーー

 

 

ルドルフ「帰って来たね、学園に。」

 

八幡「あぁ。さて、少しだけ「あっ、比企谷トレーナー!」しを……ん?駿川さん?」

 

たづな「こんにちは比企谷トレーナー、シンボリルドルフさん。明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。」

 

八幡「よろしくお願いします。それで、どうかしましたか?」

 

たづな「はい。先日シンボリ家ご当主のスイートルナさんからお電話があって、お引越しの準備が出来たら知らせてほしいとのご連絡がありまして……私も比企谷トレーナーから詳細は聞いていましたので、お手続きも既に9割は済ませてありますが、比企谷トレーナーはどうですか?」

 

八幡「大抵の物なら詰めてあります。後はちょっとした物くらいなので、準備が出来たら俺から電話します。」

 

たづな「分かりました。ではお引越しが済みましたら住所変更等のお手続きもありますので、忘れずに声をかけてくださいね?」

 

八幡「はい。」

 

 

引っ越しね……寮に帰ったら荷造りだな。

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

ルドルフ「……八幡君、話というのは今後のローテーションの事かい?」

 

八幡「あぁ、そうだ。お前、招待が来るかもしれないドバイとかを視野に入れなくていいのか?」

 

ルドルフ「勿論考えたさ。だが私は海外に遠征するよりも国内で奔走するべきだと思ってね、それにシニアの王道路線は走って来たウマ娘は大勢存在するが、春の3冠と秋の3冠を制覇したウマ娘は未だ現れていない。その最初のウマ娘になってやろうというだけさ。」

 

八幡「……そうか。まぁお前がそう決めたのなら構わない。俺はその目標に向けてお前をサポートするだけだ。」

 

ルドルフ「よろしく頼むよ。」

 

八幡「ところでよ、お前って勝ちたいレースとかって無いのか?」

 

ルドルフ「む?というと?」

 

八幡「今年の目標は今聞いた。去年の3冠も達成出来た。だがお前の勝ちたいレースってのは聞いた事無いと思ってな、興味本位で質問してみたんだが、実際どうなんだ?」

 

ルドルフ「勝ちたいレース……そう言われてみれば具体的にこのレースに勝ちたいというのは考えた事が無いな。決められたレールの上を走っているだけと言われても仕方のない事だが、私自身は私が走っている姿を後進の者達に見せる事が未来のウマ娘達の夢や希望に繋がると考えていた。このレースに勝ちたいというよりはこの走りをどう皆に伝えるか……これが答えでは不服かな?」

 

八幡「いや、明確な意思を持っているのならそれで構わない。目的も目標も無く走っていたら、それは停滞に等しい。それが無いだけでも良かった。」

 

 

さて、そうなると最初のレースをどうするか……2月はギリギリだから、走るとすれば金鯱賞かぶっつけ本番で行くかのどちらかになる。それも考えないとな……でもまずは。

 

 

八幡「引っ越しの荷物、早くしないとな。」

 

 

 




師走は過ぎたというのに忙しそうな八幡でしたww
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