比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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似てない姉妹

 

 

八幡side

 

 

バレンタインイベントや婆ちゃんの勝負服とかで色々あったが、あれから1ヶ月が経過した。婆ちゃんの勝負服はシンボリ家の執事さんが俺が住んでる家まで運んでくれて、婆ちゃん専用の部屋に飾ってある。スピードシンボリさん、もし家に来たら真っ先にあの部屋に行きそうな予感がする。『勝負服が見たい。』とか言って。それの延長線で絵師さんの家に行って教えてもらったお話をしていいかどうかを聞いてみたのだが、『秘密にしているわけではないので、構いませんよ。』との事だった。次にスピードシンボリさんと会う機会があったら話そうと思ってる。知ってたら取り越し苦労だが、別に構わないだろう。ついでに断られる前提で婆ちゃんの絵を譲ってくれないかと言ってみた……結果は『いつ言ってくるのか待っていたのですよ。勿論すぐにでもお渡し出来ますよ。』っと物凄くあっさりと答えてくれたのだが、流石にすぐに貰い受けるのは申しわけ無いし、1番思い入れのある絵だという事も知ってるから、すぐに貰うのは止めた。絵師さんの心に穴を開けたいわけじゃないしな。

 

そんでルドルフの初戦、中山記念は勝利で収める事が出来た。ジュニアクラス以来のマイル戦だったが、全く問題無かったと言ってもいい程の勝ち方だった。2着のトウショウペガサスに3バ身の差をつけて大阪杯の優先出走権を獲得した。ルドルフはこれで11戦11勝……婆ちゃんの無敗記録と並んだ事になる。次に勝てば無敗記録は【12】となり、歴代最多記録になる。その為にも次の大阪杯は勝たないとな……王道路線で最初から躓くわけにも行かない、調整はしっかりやらないとな。

 

 

八幡「………んで?君は何の用なのかな?」

 

シービー「んんぅ~?いやぁ~最近ちょっとゆとりが足りないなぁ~って思ったから来てみたんだよね。」ギュ∼!

 

八幡「もうすぐ大阪杯なんだからゆとり持ってる場合じゃないだろ。お前も出るんだから。」

 

シービー「良いじゃ~ん別にっ!スパイするわけじゃないんだからさ~!」ギュ∼!

 

八幡「そうだとしても他のトレーナーとウマ娘の部室に入り込むのはどうなんだ?」

 

シービー「えぇ~ダメ~ルドルフ?」ギュ∼!

 

ルドルフ「感心しない行為とだけ言っておくよ。」

 

シービー「ルドルフはダメって言ってないんだから良いじゃん!」ギュ∼!!

 

八幡「遠回しに言われてる事に気付けお前は。」

 

 

シービーT、早くコイツ回収しに来てくださいよ……自分の部屋のようなダラケ具合ですよ?

 

 

シービー「でも、またルドルフと走れるのは嬉しいね。今度こそはあたしが勝つからね。」ギュ∼!

 

ルドルフ「ふふ、次も私が勝たせてもらうよ。」

 

シービー「ねぇ八幡、もしあたしが勝っても負けても頭撫でてくれるんだよね?」ギュ∼!

 

八幡「何で頭撫でる前提なんだよ。自分のトレーナーにやってもらえ。」

 

シービー「あるよ。してもらった事あるんだけど、なんか違うんだよね~……やっぱり八幡が1番っ♪」ギュ∼!!

 

八幡「撫でないから諦めろ。」

 

 

その後、数十分くらい後にシービーTがやって来てシービーを回収していった。連れて行く際、行くのを嫌がっていたからバレンタインのお返しを渡したら、ご機嫌になってすんなり帰って行った。因みにシービーにはあえて渡していなかっただけで、他の生徒達には既に配布済だ。

 

 

ーーー校庭ーーー

 

 

ルドルフ「むぅ……時期は3月、弥生に突入したがまだ少し冷えるね。」

 

八幡「3月中旬とはいえ、北海道はまだ雪が残ってるらしいからな。まだ多少は冷え込むだろうな……それに今日は特に冷えるらしいし。」

 

 

早く帰って暖まりたい………ん?

 

 

 

目に留まったのは1人のウマ娘だった。ルドルフの学年と交流する事の多かった俺はそのウマ娘を知らなかった。水色の髪を腰の辺りまで伸ばしていて、何処か気品のあるウマ娘だった。

 

 

八幡「悪い、先に帰ってていいぞ。ちょっと気になるウマ娘を発見した。」

 

ルドルフ「?それは担当にしたいという意味かい?」

 

八幡「いや、見た事無いなって思ったから。此処に勤めてもうすぐ3年だが、あんなウマ娘は見た事無いと思ってな。」

 

ルドルフ「そうか……ならば私も同行するよ、紹介出来るかもしれないからね。」

 

 

ーーーコース場ーーー

 

 

八幡「……おっ、あの子だな。」

 

ルドルフ「ほう、彼女はメジロアルダンだな。」

 

八幡「メジロ?気品のある雰囲気を出してるなとは思っていたが、メジロ家のウマ娘だったのか。」

 

ルドルフ「あぁ。オグリキャップと同学年のウマ娘だよ。まだデビューはしていないが、メジロのウマ娘だけあって家の名に劣らない素晴らしい走りをする。」

 

八幡「ふ~ん………」

 

 

なんか、同じメジロでも全然違うんだな。俺の知ってるメジロはスイーツ大好きと傲岸不遜だし。

 

 

アルダン『………っ!』

 

 

あっ、目が合った……えっ、何で来るの?

 

 

アルダン「お疲れ様です、生徒会長……それと、比企谷トレーナーさん。」

 

八幡「え……俺の事知ってんの?」

 

アルダン「勿論です。貴方の事を知らない生徒はこの学園には居ないでしょう。それに……ふふっ、姉様に対して圧をかけられる方は限られていますから。」

 

 

………姉様?

 

 

ルドルフ「彼女の姉はメジロラモーヌ、君とは少なからず交流のあるウマ娘だろう?」

 

八幡「はぁ!?アイツの妹っ!?」

 

アルダン「……事情は存じませんが、姉がご迷惑をおかけしたようであれば、妹として代わりに謝罪致します。姉が申しわけございません。」ペコリッ

 

 

…………………………本当にアイツの妹、なのか?全ッッ然似てねぇ。

 

 

八幡「………」パチクリ

 

ルドルフ「……そんなに意外かい?」

 

八幡「いや、似ても似つかないだろ……」

 

アルダン「ふふふ、よく言われます。」

 

八幡「姉妹でこんなに違うのかよ………」

 

 

ある意味、トレセン学園に就職して1番の驚きかもしれない。

 

 

 




ウマ娘のラモーヌとアルダン、全く似てませんよねww
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