比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

760 / 1582
お断り

 

 

八幡side

 

 

最上「素晴らしい走りだった、ルドルフ。母君もさぞお喜びになる事だろう……君がルドルフの担当トレーナーかな?」

 

 

………誰だこの人?それにルドルフに対してかなり慣れ慣れしい、ルドルフの身内か?

 

 

八幡「そうですけど、どちら様ですか?」

 

最上「おっとこれは失礼。私は最上、シリウスシンボリの父親だ。」

 

八幡「はぁ……シンボリルドルフのトレーナーの比企谷です。それで、シリウスシンボリさんのお父様が自分に何か御用でしょうか?自慢ではありませんが、彼女との接点はあまり無いのですが。」

 

最上「そう警戒しないでくれ、君には良い話を持って来たんだ。ルドルフも無関係では無いから一緒に聞いてくれて構わない。控え室に「最上、その話はとても興味深いな。」………」

 

スピード「是非我々も共に聞かせてほしい。」

 

スイート「そうですね、ですがお話するならばインタビューや記念撮影が終わってからにしませんか?ねぇ、最上?」

 

最上「……まぁ良いでしょう、性急な話でも無いですしね。」

 

 

そう言うと最上さんはその場を足早に去って行った。どうやらスピードシンボリさんとスイートルナさんとは相性は良くないみたいだ。

 

 

スピード「悪いが八幡君、ルドルフの諸々の予定が終わったら観覧席に来てほしい。そこで話し合おう。」

 

八幡「分かりました。」

 

 

まぁ最後のライブは夜にやるから問題無いだろう。とりあえず今はルドルフのインタビューとかだな。

 

 

ーーー数十分後・観覧席ーーー

 

 

八幡「失礼します、お待たせしま……先輩?それにシリウスも来ていたのか。」

 

シリウスT「や、やぁ比企谷。大阪杯優勝おめでとう。流石だったよ。」

 

八幡「ありがとうございます、先輩も若葉賞優勝おめでとうございます。」

 

スピード「さて、これで役者は揃った。最上、君の話とやらを聞かせてもらえないかな?」

 

最上「その前に先代、シリウスとこの者を呼んだのは貴女ですかな?」

 

スピード「その通りだ。昨日のアレを見れば彼等も無関係では無いと思ってね、共に聞いてくれた方が都合が良いと思うが?」

 

最上「………まぁ良いでしょう。では単刀直入に言おう、比企谷八幡……我が娘の担当トレーナーになってくれ。」

 

シリウスT「っ………」

 

八幡「……それはどういった理由でその流れになったのでしょうか?それにウマ娘がどのトレーナーと契約するのかはウマ娘自身に決定権があります、幾ら父親とはいえそのような権限は無いと思うのですが。」

 

最上「理由ならばある。これまでのレースを見る限り、そう思うのは自然ではないかね?シリウスの走りをコントロール出来ていない。斜行による降着に出遅れの敗北……これだけでも充分な理由だと思うが?」

 

八幡「だとしても昨日の若葉賞は問題無く勝てていたと思いますが?」

 

最上「あれは私が指示を出したからだ。その証拠にこれまでの着差最大の2バ身差での勝利だ。トレーナーでも無い私の指示でこの結果、彼に問題があるようにしか思えん。それに聞いたところ、そこの者は去年トレーナーとして活動し始めたばかりと聞く、そんな者に娘は任せられん。」

 

八幡「成る程、では自分はどうなのでしょうか?」

 

最上「何?」

 

八幡「自分はトレセン学園に配属された1年目にルドルフと契約を結びました。たった10日しか配属していない若造がです、学園での歴が無い自分に任せるという発言は矛盾しているのではありませんか?」

 

最上「強いウマ娘は才能あるトレーナーに任せるのが世の常だとは思わないかね?」

 

八幡「思いませんね。そういう理論でいけば芽吹いてもいない若いトレーナーは育たず、逆に古木と化したトレーナーばかりが優遇される仕組みになる。それに俺は誰かの言いなりになるトレーナーになるのは御免です。」

 

スピード「……つまり比企谷君はシリウスの担当になるという話は蹴る、という事かな?」

 

八幡「当然です。それに先輩を選んだのはシリウス本人であり、シリウスを選んだのも先輩本人です。当人達の意見そっちのけで勝手にトレーナーを決めるなんて、正直見てくれを気にしているようにしか思えませんので。」

 

最上「き、貴様……」

 

八幡「ちょうど2人居るんですから聞いてみてはどうです?その方がハッキリするでしょう?」

 

シリウス「……確かに親父の言う事も一理ある。けどな、あたしが選んだコイツを否定する筋合いはねぇぜ?それと付け加えるが、昨日のレースはトレーナーの指示に従って走った、これだけは伝えておくぜ。」

 

最上「っ………」

 

シリウスT「じ、自分は……過去にミスを犯したのは事実です。けど、あんなミスはもう起こしません。なので、これからもシリウスの担当を続けます。」

 

最上「……後悔するぞシリウス、そんな三流とも呼べないようなトレーナーについて行くと。」

 

スピード「最上、その発言は流石に見過ごせないぞ。今すぐ撤回したまえ。」

 

最上「これは失礼、しかし私は間違った事を言ったつもりはありませんので。」

 

シリウスT「………」

 

 

きっと本心で言っているのだろう………先輩に対して見下したような発言に態度、無自覚かは分からないが二人称も『この者』って失礼な呼び方をしていたしな。

 

 

シリウス「………親父が言った事とはいえ、悪かったな。これで謝罪は終いだ。いつまでもシケた面してねぇでさっさと行くぞ。」

 

シリウスT「ちょ、シリウス!す、すみません、失礼します!」

 

八幡「……行っちゃいましたね。」

 

スイート「しかし、ハッキリと言ってくれて良かったと思っています。最上もこれで自分の娘の気持ちも聞けたと思いますし。」

 

スピード「そうだな。これで終えてくれれば御の字だが、こんな事で終わるように思えないのは気のせいだろうか?」

 

スイート「ひとまず、様子を見ましょう。」

 

 

その後、俺達は解散をしてウイニングライブをやった後に帰路に着いた。

 

 

 




皆、断ってくれて何よりですね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。