八幡side
ルドルフ「やぁ八幡君、少しヒヤッとする場面もあったが無事に勝てたよ。」
八幡「あぁ、見ていた。直線に入ってからはお前らしい横綱レースだったな。」
ルドルフ「ふふふっ、マークが厳しくなかったからかもしれないな。上手く走れた上に、シービーが上がって行っても焦らずにレースを展開出来た事は大きい。次の宝塚記念に向けて良い経験に繋がったよ。」
八幡「そうだな、次の「八幡〜!!」うおっ!?ってシービー……急に来るなよ、ちょっとした反省会中なんだが?」
シービー「良いじゃんかぁ〜あたしルドルフと4回戦って全部に負けてるんだよ?ちょっとは慰めて!」
八幡「いやそれこそ自分のトレーナーにしてもらえよ。何で俺なの?」
シービー「八幡が1番だから。」
八幡「理由になってねぇよ……それよりもそろそろ放してくれ、話なら後で聞いてやるから。」
シービー「ホントッ!?絶対だよ!!」
八幡「はいはい俺が言ったから絶対だ。」
それに、シービーにも確認したいしな。
八幡「そんじゃルドルフ、後の話は控え室に行って話そうか。此処だとどっかの誰かさんに聞かれるかもしれないし。」
シービー「あたしそんなに不謹慎じゃないもん!」
ーーー控え室ーーー
八幡「まぁ反省点はさっき聞いた通りだし、この部屋で何するってわけでもないんだけどな。」ナデナデ
あ
ルドルフ「いいや、控え室でのこの時間は極めて重要な時間だ。欠かす事はあり得ない。」
八幡「この前の大阪杯は?」ナデナデ
ルドルフ「あれは叔父上のせいで時間が無かった。異例というヤツさ。」
八幡「今後はどうする?もし時間が無くて出来なかったら無しにするか?」ナデナデ
ルドルフ「………八幡君、それを本気で言っているのなら怒るぞ?その時は言うまでも無く持ち越しだ。」
八幡「お前……この時間大切にしてんだな。」ナデナデ
ルドルフ「当然さ。この時間が出来てからはレースへの意欲は勿論だが、勝ちたいという気持ちも更に強くなった。あはは、今の説明じゃレースに対しての気持ちに誤解されそうだね。」
………あながち間違ってはいないんじゃね?
その後、インタビューと写真撮影を終えて夜のウイニングライブまで時間があるからシービーを呼んで話をする事にした。
ーーー観覧席ーーー
シービー「んんぅ〜八幡のナデナデはやっぱり癒されるねぇ〜♪あぁ〜気持ち良い〜♪」
八幡「正直な奴だなお前は……っていうか話聞く気あるのかお前?入って早々俺の膝枕にしながらゴロゴロしやがって。」ナデナデ
シービー「ケチケチしないでよは・ち・ま・ん〜♪今はナデナデされながらゴロゴロしたい気分なの〜。」
……まぁいいか、今はとりあえずさせたいようにさせてやろう。その後に話そう。
でもシービーの場合、この時間にどんだけ時間がかかるか分からない。タイミング見計らって話がある事も伝えないとな。
ーーー数十分後ーーー
………コイツ全然止めないな。すげぇ、いつまでもやるじゃん。そろそろ俺も話したいし、体勢もこのままで良いから聞いてもらうか。
八幡「なぁシービー、このままで良いから聞いてくれるか?話したい事あるから。」ナデナデ
シービー「んんぅ〜なぁ〜にぃ〜?」
八幡「今日のレースを見て分かった。お前、もう以前のように走れなくなっちまったんだろ?」ナデナデ
シービー「………」
八幡「3コーナーからのロングスパートで分かった。直線で息が上がってないにも関わらず伸びが鈍かった……脚にも余力は残ってた。余り言いたくはないが、全盛期が過ぎている………違うか?」ポンポン
シービー「はぁ〜……八幡には分かっちゃうかぁ〜。そっ、前みたいに走れなくなっちゃったんだよね。自覚し始めたのは大阪杯、その頃から怪しかったんだけどさ、今日のレースで完全に思い知らされたって感じ。」
八幡「やっぱりそうか……なんか済まん、ちょっと無神経だったな。」ポンポン
シービー「いいって。寧ろ八幡って他の子達のも見てるんだなって感心しちゃった。トレーナーは多分気付いてない、捲ったからスタミナが切れたと思ってる。どう伝えようかなって迷ってるんだ。」
八幡「………確かに自分からは言い出しづらいよな。トレーナーが気付いてない事を自分から伝えるのは少し気が引けるよな。けど自分から告白するのも大事な事だ。正直に言ってみたらどうだ?シービーTなら真剣に聞いてくれるだろう。」ナデナデ
寧ろあの人が担当やウマ娘の声を生半可に聞くとは思えないしな。仮に聞いたとしてもそのまま担当を続けそうだし。
シービー「……うん、明日言ってみる。」
八幡「あぁ、それが良い。」ナデナデ
シービー「………そういえばルドルフは?」
八幡「親御さんの所に居る。ライブまでは時間があるから色々話でもしてると思うぞ。」ナデナデ
シービー「そっか……八幡も誘われてたんじゃないの?多分だけど割と仲良いでしょ?」
八幡「確かに誘われてたのは嘘じゃないな。けど今はお前と話がしたかったからこっちを優先させてもらった。一応俺はトレーナーだから、ウマ娘が最優先だからな。」ナデナデ
シービー「担当居るのに?」
八幡「【親子水入らず】って言葉があるだろ?俺が居たら話せない事だってあるだろ。」ナデナデ
シービー「そういう事にしとく。」
シービーの走りに限界が……