比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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御帰宅後のハプニング

 

 

八幡side

 

 

八幡「此処に居たんですね、先輩。」

 

シリウスT「……比企谷。」

 

八幡「……あの、後の祭りでこんな事を言うのもアレですけど、良かったんですか?」

 

シリウスT「良くはないよ……けど、俺はもう限界だったんだ。シリウスに言われるくらいだったらまだやってやるって思ってたけど、あの人にアレコレ言われてまでシリウスのトレーナーを続けようとは思わないよ。」

 

八幡「……そうですか。」

 

シリウスT「……でも良いんだ、最後にダービーを勝ってくれた。それでもう充分さ。また新しい担当を探すよ。」

 

八幡「………誰か紹介しましょうか?」

 

シリウスT「ううん、こればかりは自分で見つけないと。気持ちだけ受け取っておくよ。比企谷は?どうなった?」

 

八幡「帯同の話は無くなりました。そもそも行かせるつもりも行くつもりも毛頭ありませんでしたので。あんな奴にルドルフをくれてやるつもりは絶対ありませんでしたので。」

 

シリウスT「俺にもそのくらいの覚悟があれば、こんな事にはならなかったのかなぁ………」

 

 

『たら・れば』の話はあまりするものじゃない、そう言われる時は多々あると思う。先輩も今はそういう気分なんだろうが、口出出しはしないでおこう……こんな事は滅多に起きない、傷口を抉るような事をするような趣味は俺には無い。

 

 

ーーー八幡の家ーーー

 

 

シンボリ家での話し合いが終わった後、俺達は自宅に送り届けてもらった(シリウスだけはシンボリ家に残った)。ダービー制覇で喜ばしい夜になる筈が一転、あのおっさんのせいで台無しだ………

 

 

八幡「……んで?何でお前が此処に居る?俺は駿川さんに外泊届の依頼はしてないぞ。」

 

ルドルフ「あの後、駿川氏に連絡を取ってね。時間がかかりそうだから外泊届に変えてほしいとお願いしておいたんだ。」

 

八幡「それなら何故ついて来た?あのまま屋敷に居れば良かっただろう。」

 

ルドルフ「前回、君の家に泊めてもらった時の居心地が忘れられなくてね。それに明日は学園だってある、遠い地で早起きをして準備を済ませるよりも身近な場所の方が安心して過ごせると思ったからさ。」

 

八幡「だからって何で俺の家なんだよ………」

 

ルドルフ「そう言わないでくれ、君の担当じゃないか。」

 

八幡「担当を逃げ道に使うんじゃ……ん?」

 

 

黒塗りで高級そうな車……多分シンボリ家のだよな?どうし………いや、そんなわけ無いよな?違うよな?頼むぞ神様仏様マリア様三女神様、違うって言ってくれよ?

 

 

ガチャッ

 

 

スピード「やぁ比企谷君、先程は我々一族の者が申しわけ無かった……謝罪をさせてほしい。」

 

八幡「い、いえ、お気になさらず。それで、何か御用ですか?」

 

スピード「あぁ。あの後も詳細を詰めて話し合いを終えたのだが、流石にあの場であのまま過ごすのは気が引けてね。非常に申しわけ無いのだが、厄介になっても構わないだろうか?」

 

 

………当たったよ、俺の予想。何で俺の予想ってのはこう悪い予想しか当たらないんだよっ!?

 

 

八幡「あの、前回と違って今日は何も用意していませんし、おもてなし出来ないんですけど………」

 

スイート「無理を言っているのはこちらなのだから、そんな事は気にしなくていいのよ。比企谷さんなら理解してくれると思うけれど、あんな事を平然と行うような人と一緒の空間には過ごしたくないのよ。その点、比企谷さんのご自宅は何日でも過ごせられるくらい居心地は良いけれど。」

 

スピード「そういうわけだ。君が1番懸念しているであろう料理の事も心配しなくていい。我が家で日々腕を振るっている調理スタッフを派遣している。どうだろうか?」

 

八幡「………分かりました、ご案内します。」

 

 

抵抗するだけ無駄です。俺はそう思って自分の家にシンボリ家御一行を入れた。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

「では比企谷様、厨房をお借りさせていただきます。」

 

八幡「あぁはい、どうぞ……」

 

 

客人が居るのに俺だけ自室に篭って作業するのは失礼だ、けどどんな話題を振ろうか………

 

 

スイート「比企谷さん、シンボリ家でのお話の事なのだけど、ルドルフの理想のお話です。」

 

八幡「はい。」

 

スイート「この子の夢を『絵空事だ。』『叶う筈が無い。』『大言壮語だ。』と否定する方々を私は多く見てまいりました。面と向かってそうは言っていなくとも瞳や表情で汲み取れます。あの時私は貴方の瞳と顔を観察していましたが、驚きました……貴方はルドルフの理想を無理だと思っていない、寧ろ一緒に成し遂げようする覚悟さえもあるように見えました。貴方は本気でルドルフの理想を叶えようとしてくださっているのですね。」

 

八幡「そんなの当然ですよ。レストランでも1人1人のお客に真剣に接客するのと同じように、トレーナーもウマ娘には真剣に相手をするのが常識です。俺はやって当たり前の事をしているだけですよ。担当トレーナーが担当ウマ娘の夢を侮辱したりバカにする事なんてあってはならない事だって思ってます。」

 

スピード「君の言葉には不思議な説得力がある、『こんな事でルドルフの理想を潰させない。』………口にするのは簡単だが、真に覚悟のある者にしかこの言葉は出せないだろう。」

 

 

何故か褒められているが、俺何もしてないし当たり前だと思っている事を言っただけだぞ?

 

 

 




まさかのシンボリ御一行がご宿泊っ!
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