ルドルフside
ルドルフ「八幡君、お疲れ様。」
八幡「おぉルドルフ、そっちもな。既に取材班は集まってるって駿川さんから言伝もらってる。」
ルドルフ「やはりそれだけ注目されているというわけか。要らない飛び火が君にまでかかってしまって申しわけ無い。」
八幡「お前が謝る事じゃないだろ、あのおっさんが勝手にやらかした事だ。それに今日の会見で俺はシンボリ家に泥を被せるつもりは無いが、おっさんについてはとことん言ってやるつもりだ。」
ルドルフ「祖母上と叔父上の会見も今日の夜に開く事になっているからね。君の言葉によっては質問の内容も変わってくるだろう。」
質問する内容は事前に貰っているが、俺は基本的にそれ以外に答えるつもりは無い。元々は海外遠征の為に開いた会見だ、シリウスの事を聞かれたとしても答えはしない。
ルドルフ「時間も迫ってきている事だし、ひとまず移動しようか。」
ーーーインタビュー室ーーー
八幡「……本当にたくさん居るな。」
ルドルフ「自分で言う事では無いが、今のシニアレースの中心に居るのは私だ。次のレースや予定なんかは誰もが知りたいところだろうからね。」
八幡「こういうところだけはすぐに集ってくるからウザかったりすんだよな、ハエかよ。」
ルドルフ「こらこら、そう言うものじゃないよ。彼等だって仕事で来ているのだから。」
そして、会見時間の16時となった。
ーーー16:00ーーー
司会『それではお時間となりましたので、会見を始めさせていただきます。シンボリルドルフさんと比企谷トレーナーに今後の方針についてお聞きしたいと思っております、よろしくお願いします。』
八・ル「よろしくお願いします。」
司会『では、今回の会見を開いた理由を教えていただけませんか?』
八幡「はい。まず皆さんご周知かもしれませんが、先日のシンボリ家の最上氏よりシリウスシンボリの海外遠征の発表がありました。その際に帯同として自分の担当であるシンボリルドルフが選ばれました。ここまでが発表された内容でした。まず前提としてお話させていただきます、自分は今年度に至ってはルドルフに海外遠征をさせるつもりはありませんし、目標を変えるつもりもありません。なので先日の発表でありました帯同の件はお断り申し上げさせていただきました。」
やはり騒ついてるな。そりゃそうだ、あの時はおっさんが『前向きに検討してくれるだろう。』みたいな事を言ってたが、相談も無しにそんな事言われても、引き受ける気になんてなるわけねぇ。
八幡「今年のルドルフの目標は国内王道路線の完全制覇、つまり残すところ春のグランプリレースの宝塚記念と秋のシニア3冠となっております。それを1人のウマ娘の為に変えるつもりはありません。その旨をご報告させていただきます。」
司会『ではシリウスシンボリさんは帯同不在での遠征をされるという事でしょうか?』
八幡「その点に関しましては自分の知るところではありませんのでお答えは出来ません。」
司会『ではシンボリルドルフさんの今後は宝塚記念に出走した後に秋の3冠レースに出走するという事でよろしかったでしょうか?』
八幡「はい、それで間違いありません。彼女にもそれは確認していますし、どうしたいかも聞いた後に決めた事でもあります。」
司会『それでは、シンボリ家の最上氏の開いた会見で発表した事は誤りであったという事でしょうか?』
八幡「全てが、というわけではありませんがそうなります。自分達に関わる発表に関しては誤りである事はハッキリと申し上げます。」
その後も会見は続いてシリウスの事もそれとなく聞かれたのだが、俺達の事じゃないから答えるような事はしなかった。シリウスの事は全部あのおっさんに答えさせる。俺が答えるのはルドルフの事と自分の事だけだ。
それから程無くして会見は終了した。
ルドルフ「お疲れ様、八幡君。」
八幡「あぁ、お前もな。とりあえず俺のやる事はやった。後はスピードシンボリさん達の会見だな。会見ではおっさんとスピードシンボリさんの2人でやるんだよな?」
ルドルフ「あぁ、その筈だよ。」
八幡「隣から圧かけられながら会見して、間違えたら即訂正入るから絶対間違えらんないよな。」
ルドルフ「祖母上が怒るところは余り見た事は無いから見たい気持ちもあるが、見たくないという気持ちも大きいな。」
八幡「……今日はトレーニングが出来ても1時間だけか。今日は休みにしようか、俺も少し身体を動かすだけにするわ。」
ルドルフ「では私もご一緒してもいいだろうか?」
八幡「軽くだからお前達ウマ娘からすればアップにもならないと思うぞ?」
ルドルフ「構わないさ、1日動いていないと明日には身体と脚が疼いてしまうからね。」
八幡「分かった、じゃあコース前に集合な。」
運動出来る格好に着替えた俺達は本当に軽く身体を動かした程度で終わった。その際ルドルフにはウマ娘のランニングについて来られる事を疑問に思われたが、婆ちゃんの血を継いでいるんじゃないかって事を言ったらすぐに納得してくれた。俺自身どうしてこんな身体能力を得られたのかは本当に分かってない。男なのにウマ娘並の走力(流石に60kmの走りは出来ないが。)を持ってるのは多分俺だけじゃないと思うが……
よし、後はおっさんが正直に言うだけだ!