比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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第2の家

 

 

スピードside

 

 

スピード「………」カタカタッ

 

 

春のシーズンはこれで終了。次は今月中旬から既に始まっているサマーシリーズのポイント振り分けと順位か。まだまだやる事は多いな。加えて、シリウスの現状報告と次走を発表した学生達の組み込みだな。

 

 

コンコンコンッ

 

 

スピード「ん?」

 

「失礼致します副会長。そろそろ定時となりますが、本家まででしょうか?」

 

スピード「確か、明日は早朝から予定があった筈……であれば、この住所まで頼めるかな?」

 

「……かしこまりました。では下でお待ちしております。」

 

 

久々にクリフジ殿と対面したい……しかし、1ヶ月に1度は比企谷君の家に世話になってしまっているな。居心地が良いせいか、住んでしまいたいとすら思ってしまう……おっと、いかんな。孫が世話になっているトレーナーに私まで世話になるというのは。

 

 

ーーー数分後・車内ーーー

 

 

スピード「では、よろしく頼む。」

 

「では、行きます。」

 

 

2度目の時に訪問した時は緊急だった事もあり謝罪をしたが、その時彼は『なら来たい時は1本連絡ください、その頃には多分俺も家に居ると思いますので。あっ、流石に7~8月の夏合宿期間は無理ですけど。』っと言ってくれたのだ。

 

 

スピード「………」

 

 

prrr…prrr…っ!

 

 

八幡『はい、比企谷です。』

 

スピード「やぁ比企谷君、ご苦労様。」

 

八幡『いえ、スピードシンボリさんもお仕事お疲れ様です。何か御用ですか?』

 

スピード「うむ、実は明日の早朝から仕事があってね。よければ君の家で厄介になりたいと思っていたのだが、構わないだろうか?」

 

八幡『……俺は構いませんが、今ルドルフも来ているのでルドルフにも……いえ、ルドルフも問題無いそうです。お待ちしております。』

 

スピード「ルドルフもそこに居るのかい?」

 

八幡『はい。春の3冠を達成した祝いに今日1日はルドルフに時間を割いたんです。』

 

スピード「そうだったのか……では世話になるよ。」

 

八幡『はい、お待ちしてます。』

 

スピード「では失礼するよ……ふぅ。」

 

 

よし、これで明日の朝はとても楽になるな。本家からとなると移動だけでも時間を要するだけでなく、起床時間も自然と早くなってしまう。家を押し付けてしまった我々が言えた立場には無いが、とても頼もしいよ、比企谷君。

 

 

ーーー八幡の家ーーー

 

 

スピード「ありがとう。では明日の朝も此処で頼む。」

 

「かしこまりました、では失礼致します。」

 

スピード「………」テクテク

 

 

ピンポーンッ!

 

ガチャッ

 

 

八幡「こんばんは、スピードシンボリさん。お疲れ様でした。」

 

スピード「こんばんは比企谷君、無理を言ってしまって済まないね。」

 

八幡「いえ、大丈夫です。荷物、持ちます。」

 

スピード「……ふふっ、君は私の秘書じゃないのだから、そのような事はしなくともいいのだぞ?」

 

八幡「そんなつもりありませんよ。疲れた人を労わるのは当たり前じゃないですか。」

 

スピード「そうか、ではお願いするよ。」

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

ルドルフ「祖母上、お疲れ様でした。」

 

スピード「あぁ、ルドルフも。今日は楽しめたようだな。」

 

ルドルフ「はい、彼のおかげです。」

 

スピード「そうだろう。さて八幡君、とても良い香りがするのだが、私もいただいても構わないかな?」

 

八幡「構いませんけど、一般的な庶民が作る家庭料理ですよ?」

 

スピード「はははっ、構わないさ。君の腕前は良く知っている、寧ろいただきたいくらいさ。」

 

八幡「分かりました。じゃあすぐに用意します。」

 

スピード「ふぅ……ルドルフ、今夜は何を食べたんだい?」

 

ルドルフ「八幡君も言いましたが、一般家庭に出てくる和食がメインの料理です。白米、みそ汁、肉じゃが、鮎の塩焼き、卵焼き、ほうれん草の胡麻和え、冷奴、千切りサラダとなっています。」

 

スピード「ほう、随分と多いな。それだけの品を作ったのだから時間が掛かっただろう?」

 

ルドルフ「いえ、今日の朝に作った物もあるので、そんなに時間はかけていません。」

 

八幡「お待たせしました、これが今日の夕餉です。」

 

スピード「おぉ……普段あまり見る事の無い品々だ。」

 

八幡「お口に合えば良いですけどね。それと……」

 

スピード「?」

 

 

比企谷君は日本酒を用意していた。

 

 

八幡「食べながらの方が酔いも回りにくいので、どうですか?」

 

スピード「せっかくの君からの厚意だ、喜んでいただくよ。」

 

八幡「ルドルフもどうだ?お前はにんじんジュースだけどな。」

 

ルドルフ「ご一緒させてもらうよ。」

 

 

比企谷君とルドルフは食後の為、私と同じ席で飲み物を飲みながら会話の相手に付き合ってくれた。本家では会話の無い食事は珍しくも無いから、これはとてもありがたい。

 

 

スピード「時に比企谷君、我々ももう短くない付き合いだ。私も君の事を名で呼ぼうと思っているのだが、君はどう思う?」

 

八幡「自分は蔑称でなければ何でも構いませんよ。」

 

スピード「決まりだ。では八幡君、君も私の事をスピードと呼ぶと良い。

 

八幡「……分かりました、スピードさん。言った後ですけど、さん付けでも良いですよね?」

 

スピード「無論だ。八幡君、食後の後は客間で荷を整理した後にクリフジ殿のお部屋を見たいのだが、いいだろうか?」

 

八幡「スピードさんを断る理由はありませんので、好きなだけ見てください。」

 

スピード「ありがとう。お言葉に甘えさせてもらう。」

 

 

ふふっ、この安心感に落ち着き……これはもう第2の家と言っても過言では無いな。

 

 

 




スピードさん、ご満悦のご様子。
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