比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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次のレースに行く前にちょこっと挟みます。




小休憩

八幡side

 

 

短距離部門のレースが終わって小休憩を挟んでいる。次はマイルレースの1600mだ。因みにマイルレースは1401m〜1800mまでがそう呼ばれている。因みに

 

 

短距離…1000以下〜1400m

 

マイル…1500m〜1800m

 

中距離…1900m〜2400m

 

長距離…2500m以上の距離

 

 

とされている。もっというと、1401mからマイルになるのだが、そんな細かい距離で走ってもって思うしな。だがタイキシャトルとマルゼンスキーは少し勿体なかったかもな。あの2人なら距離が伸びても良いレースをしていた筈だ。

 

短距離の中ではタイキシャトルとマルゼンスキーはその色が強かった。だから最高でもタイキシャトルは1600m、マルゼンスキーは中距離、このくらいの距離は走れるだろう。俺の見立てではだが。

 

 

ルドルフ「やぁ比企谷トレーナー、調子はどうかな?」

 

八幡「ルドルフ、それにエアグルーヴか……まぁボチボチだな。けど流石は中央トレセン学園だ、レベルの高いウマ娘が多いな。」

 

エアグルーヴ「当然だ。トレーナーが決まっていないといっても、日々の鍛錬を怠ってなどいない。教員達がメニューを作ってそれをこなしているのだ。」

 

八幡「ほぉ………そんで、俺から見て左にいる娘は誰だ?俺は比企谷八幡って言うんだが、よければ名前を教えてくれないか?」

 

???「っ!……お前が姉貴の言ってたトレーナーか。」

 

 

姉貴?

 

 

???「……あたしはナリタブライアンだ。あたしの姉はビワハヤヒデだ。」

 

八幡「っ!お前ハヤヒデの妹なのか………だが、似てはいないな。」

 

ブライアン「……一言余計だ。」

 

エアグルーヴ「だがコイツのトレーナーとしての素質は中々のものだぞブライアン、お前も恐らくは無視できない程のものだと思うぞ。」

 

ブライアン「………」

 

八幡「別に素質なんて関係無いと思うがな。トレーナーはウマ娘の能力を磨き上げる、謂わば研磨剤なんだからな。」

 

ルドルフ「それにしては、ウマ娘の事をよく観察しているようだ。短距離部門だけでもこれだけの情報量を書けるトレーナーはそう居るものではない。頭では理解出来ていても、実行に移すのは難しいものだからな。」

 

エアグルーヴ「……っ!」

 

ナリタブライアン「………」

 

 

ルドルフが俺の持ってるボードの紙を見て評価を下したと思ったら、急に2人もそれを覗き込むかのように見てきた。けどこんなの普通だろ?確かに1着を求めるのは普通の事だが、それ以外の事だって見なければならない。そうでなければ此処に来た意味がなくなってしまう。

 

それと少し離れてください。興味があるとはいえ、距離が近過ぎるから。

 

 

ルドルフ「短距離という短いコースでこの情報、であれば距離が長くなればなる程、情報は多くなる。比企谷トレーナー、模擬レースが全て終了した後、よければその用紙を見させてもらいたい。君からの視点の私がどう映るのか気になるからね。」

 

エアグルーヴ「っ!ならば私も頼む、お前の観察眼はそれなりに信用出来る。足りないものが見つかるかもしれない。」

 

ブライアン「………あたしにも見せろ。」

 

 

何でこんなに?他のトレーナーには寄り付いて無かっただろお前等………俺はいいのかよ?どして?

 

 

八幡「分かった分かった、終わった後な。一応言っておくが全部なんて見られないからな?全てのウマ娘を観察しているんだ、一点だけに集中なんてしないからな?」

 

エアグルーヴ「ふんっ、当然だ。そうでなければトレーナーは務まらん。」

 

 

いや、まぁそうなんだけどさ………何で君が偉そうなの?

 

 

ルドルフ「感謝する。では私達もそろそろ失礼するよ。君が見て書く内容を楽しみにしている。」

 

 

………また変な事を引き受けちまったな。

 

 

男性トレーナー「凄いな比企谷、いきなり【皇帝】と【女帝】、それに【怪物】にまで声を掛けられるなんてな………」

 

八幡「はぁ……けど、ルドルフとエアグルーヴは先日会ってるんで。ブライアンは初めてっすけど。」

 

男性トレーナー「いやいや、それでも凄い事だぞ。あの3人はこのトレセン学園の中でもトップクラスの実力なんだ。特にシンボリルドルフはトップどころの実力ではない、桁が違うって話だ。」

 

八幡「そうなんすか。」

 

男性トレーナー「まぁ、その走りは今日見れるからな。じっくり観察させてもらうさ。じゃあな。」

 

八幡「はい。」

 

 

オーラは違うとは思っていたが、そんなに実力上位なのかよ、あの3人。エアグルーヴが中距離で……ルドルフとブライアンが長距離か。

 

 

ハヤヒデ「おや、比企谷トレーナー。昼食振りだね。」

 

八幡「おぉハヤヒデ、さっきお前の妹に会ったぞ。」

 

ハヤヒデ「ブライアンに?会って理解したと思うが、妹はあんな性格でね、何か君に粗相をしなかっただろうか?」

 

八幡「いや、別に?所で何か用か?」

 

ハヤヒデ「いや、見知った顔が居たから挨拶をしようと思っただけだ。他意はない。」

 

八幡「そうか……っと、悪い。」

 

ハヤヒデ「大丈夫だ、問題………これは君が?」

 

八幡「ん?あぁ、レース場別のトレーニングメニューだ。色んなバ場があるからな。トレセン学園だけじゃ感覚掴めないだろ?だからバ場や距離、走り方とかで構成したメニューだ。」

 

ハヤヒデ「………」ジィ~

 

 

………聞いてたのかな、今の?

 

 

八幡「……欲しいのならやるぞ?」

 

ハヤヒデ「っ!!い、いいのか?」

 

八幡「そんな物欲しそうな顔してた上に、夢中になって見てたら誰だって分かる。それはやるよ。どうせコピー取ってあるしな。」

 

ハヤヒデ「………なぁ君、もしや他のレース場で構成されたメニューもあるのでは?」

 

八幡「あ〜まだ途中だが、中央のヤツなら全部やり終えたな。少し時間は掛かったが………っておい、何だその目は?まさか見たい、なんて言わないよな?今は無理だぞ?今持ってるのはその東京のメニューだけだ。」

 

ハヤヒデ「そ、そうなのか………ならば模擬レースが終わった後でも構わない。それを見せてもらっても構わないだろうか?」

 

 

……ルドルフ達との約束もあるが、まぁそんなに長くは掛からないだろうから、いっか。

 

 

八幡「分かったよ、じゃあ終わった後な。だが少しだけ時間をもらうかもしれないが、それでもいいか?」

 

ハヤヒデ「あぁ、勿論だ!感謝する比企谷トレーナー!」

 

 

ハヤヒデは上機嫌になりながら去って行った、尻尾を振りながら。そんなに嬉しいのかね?俺には分からん、多分一生。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、今回は【シャドーロールの怪物】ナリタブライアンでした!5頭目の3冠馬としても有名ですね。しかしなんと言っても有名なのは、阪神大賞典ですね!あのレースはとても熱くなれる名勝負ですよ、はい。

それと別件ですが………ウマ娘で新しいイベントが始まりましたね。1ヶ月早いハロウィンのイベント(10月入るからかな?)でしたね。ライスが可愛過ぎて………もう生まれて来てくれてありがとう(号泣)

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