比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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舞練習と画策?

 

 

八幡side

 

 

奉納舞の練習もやる事になった俺とルドルフは、天皇賞に向けたトレーニングを行いつつ舞の練習もしていた。必然的にトレーニングの時間が減ってしまう事になるが、どちらも疎かには出来ないから両立って形になる。その為に暫くの間、ルドルフは俺の住んでいる家に泊まりがけで過ごしてもらう事になっている。夕食に関しても俺が面倒見る事を前提にしているからルドルフの不調を作らないようにしないといけない。食事面に関しては問題は無いが、なるべくルドルフに生活負担を与えないようにしないとな。

 

そして今は………

 

 

ルドルフ「………」

 

 

チリィン…

 

 

ルドルフ「むぅ……やはり難しい。これ程までとはね……八幡君はここまで会得しているのかい?」

 

八幡「一応だけどな。全身の神経を腕に集中させながら立ち上がらなきゃいけないから俺も苦労したもんだ。少しの揺れが失敗に繋がるから気の緩みが許されない。」

 

ルドルフ「確かにこれは講師も泣く程の難しさだろう。ダンスならば自信があったのだが、これはまた別ジャンルだからね。」

 

 

駿大祭で踊る舞の練習をしている。ルドルフは最初の立ち上がりから練習しているが、やはりこれは最初から躓く……俺だって家でやり込んで1ヶ月で漸くだったからな………

 

 

ルドルフ「悩んでも仕方ない、まずは繰り返し練習あるのみだ。早く君の領域まで追いつかなければならないからね。」

 

八幡「俺も少しでも次に進んでおく。何かあったら遠慮無く言ってくれ、俺もこれは自分の感覚でやっている部分が多いから。」

 

ルドルフ「あぁ、その時は頼らせてもらうよ。」

 

 

ーーー舞練習後ーーー

 

 

ルドルフ「しかし、この舞の難しさは凄いな……クリフジ殿はよくこれを踊ろうと思ったものだ。確かに並大抵の精神力では到底会得出来るものでは無いな。」

 

八幡「ホントにな。しかもこの舞、序盤から中盤にかけてはゆったりだが中盤からの激しさは異常だ。んで終盤もゆったりに戻るわけだが、息を切らした状態で最初の状態に戻る。それも鈴を鳴らさずに………」

 

ルドルフ「………クリフジ殿はこれを踊り切ったのだろうな。」

 

 

多分踊り切ったと思う。それを確かめる方法は無いが、これを最後まで書き遺したって事はそういう事だと俺は思う。因みにだがこの舞は合計で3分間踊るのだが、最初のだけで20秒近く使う。ルドルフは今、そこの段階だ。俺は中盤から終盤辺りで手こずっている。

 

 

ルドルフ「学園でも暇があれば練習する事にするよ。八幡君もそうしているのだろう?」

 

八幡「スタジオが空いている時はな。」

 

ルドルフ「成る程、時間を有効活用しているみたいだな。私も日常の動作で何かに活かせないか少々考えてみよう。」

 

八幡「あ〜……俺が今やってる方法あるんだが、お前達に渡す料理が乗ったトレイあるだろ?その中身を出来るだけ揺らさずに手渡すってのをやってる。」

 

ルドルフ「ほう……面白そうだ、私も次からやってみよう。」

 

 

しかし、かなり違和感があるな………まさかこうして担当と自分の家で食事をするだけでなく、暫く衣食住を共にする事になるのが。事情があるのは充分に分かってるが、分からないもんだよなぁ~人生って。

 

 

ルドルフ「時に八幡君、1つ訪ねても構わないかな?」

 

八幡「ん?どうした?」

 

ルドルフ「夏合宿前に1度、君の家に祖母上と一緒に泊まった時があっただろう?その時のようにまた君と一緒に寝ても構わないだろうか?」

 

八幡「………あのさ、いつからお前は普通にNoだって分かる事を質問しちゃう子になっちゃったのかな?ダメだぞどう考えたって。」

 

ルドルフ「しかしだぞ八幡君、君と一緒に寝た日はいつもよりも目覚めが良かったんだぞ?」

 

 

嘘つけお前っ!俺が起こした時お前普通に寝惚けてただろうがっ!

 

 

ルドルフ「それに今後の我々の友好を深めるという意味でも良い提案だと思うのだが?」

 

八幡「今の友好関係で不満なの?お前の求めてる友好関係にちょっとだけ脱帽なんだけど?」

 

ルドルフ「あはは、こんな事で褒めないでくれ……」

 

八幡「皮肉言ったんだよ、何でポジティブに捉えたんだよ……とにかくだ、俺は許可しないぞそんな事。」

 

ルドルフ「そうか……最初は外堀から埋めなければ不利というわけか。

 

八幡「おい、小声で何言ったんだ今?」

 

ルドルフ「何、大した事じゃないさ。気にしないでくれ。」

 

八幡「この流れで気にならない奴が居るか?」

 

 

ホント何考えてんのコイツ?

 

 

ルドルフ「それにしても、このにんじんジュースは美味しいね。スッキリした味わいでオレンジの甘味がまた良い……君が作ったのかい?」

 

八幡「一応な。色んな果汁を混ぜて作った。」

 

ルドルフ「そうなのか……飲みやすいからつい次が進んでしまう。」

 

八幡「(話逸らしたのか?)良かったら作るぞ?これそんなに手間じゃないから。」

 

ルドルフ「本当かい?だが手間で無いのなら私が作れる程度の物なのかな?」

 

八幡「不可能では無いと思うが、俺はジューサー使ってる。ウマ娘であっても絞り切れない箇所は出てくるだろ?俺が作るから無理しなくていいぞ。」

 

ルドルフ「いや、それは……っ!(待て、思考を加速させよう。確かに作り方、機材の購入、手順やレシピを教われば簡単に解決する。だがそれではそれまでになってしまう……ならば私がこの家に居てくれなければ困るくらいの能力を身に付け、彼と共同で作業できるようになれば……同棲の道も見えてくるっ!)いいや、手順とやり方も知っておきたい。教えてはもらえないかな?」

 

八幡「お前がそこまで言うなら別に止めはしないが……」

 

ルドルフ「この家に厄介になるんだ、少しでも出来る事は増やせておいても損は無いだろう?」

 

 

……確かにその通りだが、厄介になる期間はそこまで長くないぞ?

 

 

 




ルドルフさん、何やら企んでいるご様子でしたね。
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