比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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難関な舞とハプニング

 

 

八幡side

 

 

カフェ「この前のような強い気を持った霊体、ですか?」

 

八幡「あぁ。もし見かけた事があるのなら教えてほしくてな。」

 

カフェ「……残念ですが、トレーナーさんが倒れたあの日以来、私はその方にお会いした事はありません。もし居たとすれば、私だけでなくお友達も気付くと思いますし……」

 

八幡「そうかぁ……分かった、悪いな。」

 

カフェ「いいえ。」

 

 

突然だが朝の登校中、俺はカフェに質問をしている。以前、俺が倒れた時の強い気を持った霊(婆ちゃん)を見かけた事が無いかどうかを聞いてみたんだが、どうやらカフェはあの日以来見ていないらしい。お友達もそういう素振りも見せない事から、本当にこの辺りにはもう居ないのだろう。婆ちゃんの事だから地縛霊とか誰かに取り憑いて悪さ何て事もしないだろうし……本当に天国で見てくれてんのかもしれないな。

 

 

八幡「仕方ない、自力で頑張るしか無いって事か。」

 

 

婆ちゃんはこの舞を京都の藤森神社に1人で出向いて身に付けたんだ、教えてくれる人が居ないってのは大きいアドバンテージだ……けどやらないとな、完成させないと婆ちゃんに顔向け出来ない。

 

 

八幡「とりあえず練習だな。」

 

 

ーーースタジオーーー

 

 

幸いにも音楽は現在使っているのと同じ曲調だったから舞を曲に合わせる必要は無かった。けどやっぱり中盤から終盤にかけての激しい踊りの難しさがヤバい……何度やっても神楽鈴を投げてからの演舞が上手くいかない。演舞を踊るまでは良いんだが、鈴が掴めない。これを身に付けたら次に行けるんだが、俺は此処で躓いちまってる……

 

 

八幡「どうやったのかだけでいいから教えてくれ、どうやったんだ婆ちゃん………」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「はぁ……はぁ……」

 

 

序盤から中盤まではほぼ失敗せずに動けるようになってきた。今年の春から少しずつやって来た甲斐があったってもんだ。それだけでも今回は収穫だと思う事にしよう、気にし過ぎて乱れちまったら元も子も無い。よし、スタジオではこれくらいにして、後は家で練習だな。けどこの演舞、少しずつ慣れていくしか方法は無いのか?

 

 

八幡「ふぅ………よし、行くか。」

 

 

ーーーシャワールームーーー

 

 

八幡「駿川さんに聞いて正解だったな、今の時間・季節なら使う事は無いみたいだから使えるのは助かる。」

 

 

本来なら男が使うのはダメなんだが、流石に汗臭いまま生徒達の前に出るわけにはいかないからな、相手は過敏な女子学生だ。その辺りも気にしないと気味悪がられるだろうし、注意だ。制汗剤でも誤魔化せるんだろうが、何だか見破られそうだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「あら、私以外にも何方かご利用に?」

 

 

…………………………え?

 

 

???「この時間にこの場所をご利用されるなんて珍しいですね、ご一緒させていただいても?」

 

八幡「あぁ~………済まん。誰かは知らないが、声を聞けば分かる通り男でな。」

 

???「えっ!?あ………」

 

八幡「いや、決して覗くつもりとかでは無いからそこは疑わないでくれ。って言っても説得力は皆無だからどうしようも無いが、そっちが個室に入ったらすぐに俺が着替えて此処を出る。それでいいか?」

 

???「……その声、もしかすると、会長のトレーナーさんの比企谷トレーナーさんですか?」

 

八幡「っ!あ、あぁそうだ。」

 

???「何度かお会いしました、メジロアルダンです。」

 

八幡「……あぁ、ラモーヌの。」

 

アルダン「えぇ。それと先程のご提案なのですが、1人だと思っていましたのでお話相手が出来たのが、恥ずかしさよりも嬉しさの方が勝っているので、お話相手にってはいただけませんか?」

 

 

嘘だろ……シャワールームでしかも防いでるのはカーテンだけの状態でお話するの?お嬢様がする事じゃなくね?

 

 

八幡「………なぁ、俺先に出た方が良くないか?」

 

アルダン「しかしお話をしていると寂しさも紛れますので。」

 

 

結局、俺の説得虚しく話をしながら過ごす事になった。

 

 

八幡「んで、お前は何で此処に?」

 

アルダン「実は授業でコースを走っていたのですが、途中で足の調子が悪くなってしまいまして……保健室に向かってお休みをして体調が戻ったまでは良かったのですが、汗の匂いが気になってしまったのでこちらに来た次第です。」

 

八幡「成る程な……道理で駿川さんが来ないと思ったわけだ。実は駿川さんにシャワールームを使っていいか相談してた。この時期は使う生徒が少ないから大丈夫だって許可してくれたんだが、さっきのは流石にヒヤッとした。」

 

アルダン「そうでしたか。ふふっ、確かに最初は驚きました。」

 

 

それからは何事も無く身体を流し、アルダン→俺の順番で着替えをしてから更衣室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のだが、タイミングが非常に悪かった。

 

 

八幡「アルダン、誰も居ないか?」

 

アルダン「はい、大丈夫です。廊下には誰も居ません。」

 

八幡「……まさかこんなにもスリルのあるシャワーをするとは思わなかった。」

 

アルダン「私もです。ふふふっ、学園での思い出がまた1つ増えました。」

 

八幡「思い出にして良い事じゃないだろ、寧ろ。それと分かっていると思うが、この事は誰にも言うなよ?」

 

アルダン「そ、それは勿論ですっ!『トレーナーさんと共にシャワーを浴びた。』なんて誰が【バサッ!!】信じ……っ!!?」

 

八幡「っ!!?」

 

たづな「ト、トトトトレーナーさんと、共に……シャワーを?/////」

 

八・ア「待ってください(お待ちください)っ!!誤解ですっ!!!」

 

 

その後、俺とアルダンは駿川さんにめっっっちゃくちゃ丁寧に説明して納得してもらえた。そして今回の事もあるので、男性がシャワールームを使うのは禁止となった。

 

 

 




八幡、舞で少し立ち止まっているみたいですね。

そして思わぬハプニング!!
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