比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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大一番の午前中

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

ルドルフ「すぅ……すぅ……」スヤァ…

 

 

はぁ………コイツはまた忍び込んできたのか、今日は天皇賞当日。それなのにコイツはどうしてこんなにも緊張感と俺の許可も無しに俺のベッドで眠る事が出来るんだ?しかもご丁寧に枕を持って来てるし。

 

 

八幡「起きたいのに腕を抱き枕にされてるから起き上がれないし……ったく、注意するだけ無駄なのか?はぁ……身体起こしたい、喉を潤したい……」

 

 

八幡「ルドルフ起きろ、もう朝だ。」

 

ルドルフ「すぅ……すぅ……」

 

八幡「じゃあ起きなくてもいいから腕放せ、朝飯作れないし今日の作戦も伝えるから。」

 

ルドルフ「むぅ………」

 

 

俺の声が聞こえたのか、ルドルフは俺の手を放してくれた。聞こえてたのなら最初の頼みも聞いて欲しかったものだ。

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

ルドルフ「……さて、天皇賞の作戦会議と行こうか。」

 

八幡「お前が仕切んな寝坊助。お前が俺の部屋で寝るようになってから殆ど毎日俺が起こしてんじゃねぇか。」

 

ルドルフ「んんっ!それは仕方ないと思わないか?君のベッドの寝心地が良いのだから。」

 

八幡「はいはい言い訳ありがとう。とりあえず作戦会議な、今日の天皇賞は大外からのスタートだから早めに前に行って良い位置を取れるようにした方が良い。恐らくスズマッハが逃げると思う。ついて行く奴は居ないと思うが、大外スタートで好位置に付けられれば良いレース展開になると思う。」

 

ルドルフ「分かった。だがスタートしてすぐのコーナーだ、なるべく早く内につけられるように走ろう。」

 

八幡「それと直線までは脚を溜める事に徹してくれ。4コーナーまでは位置をキープしながらいつでも抜け出せる位置で回って来い。」

 

ルドルフ「それは何か意味があっての事かい?」

 

八幡「1番は夏合宿で鍛えたお前のスピードとパワーをレースで見たいからだ、天皇賞の次はジャパンCだから天皇賞よりも400m長い。スパートのタイミングや追い出しの事も考慮したいと思ったからだ。」

 

ルドルフ「成る程、理解した。八幡君は今日のレースを本番でもあるが前哨戦でもある、と言いたいんだね?」

 

八幡「今日のレースが終われば次の相手は世界だ。連覇を達成すればお前の実力は揺るぎないものになると俺は思っている。」

 

ルドルフ「揺るぎないものに、か……」

 

八幡「例え話になるが、登竜門って言葉があるだろ?意味は知ってると思うが、今は意味は関係無い。元々は鯉が黄河の急流をさかのぼる事で竜になれるって伝承だ。今の日本はまだ竜門を潜り抜けようとしている鯉と竜の間の生物、龍魚の状態だ。今年のジャパンCを勝てば日本は本当の意味で世界に勝ったとも言えるだろう。その時に初めて俺達は竜門を潜り抜けた本物の竜だと言えるだろう。今年また日本が負ければ去年の勝利は『まぐれだったんだ。』と言われかねないからな。だから今日の天皇賞も大切だが、その次のジャパンCはもっと大切だ。」

 

ルドルフ「………」

 

八幡「長話を聞かせちまったな。さて、レース場にはいつ行く?もう行っとくか?」

 

ルドルフ「あぁ、行きたいと思っている。レースに出る皆の姿をこの目に焼き付けておきたい。」

 

八幡「よし、じゃあ行くか。あっ、そうだ。弁当作っといたから持って行くからな。」

 

ルドルフ「おぉ、それは嬉しいな!ん?かなり用意しているみたいだが、こんなに必要なのかい?」

 

八幡「必要になるかもしれないから持ってくんだ。一応の保険ってヤツだ。」

 

 

ーーー東京レース場ーーー

 

 

「……あっ、見てアレ!」

 

「おっ!遂に登場って感じだな……」

 

「オーラあるよね〜……堂々としててめっちゃカッコ良い。同じ女でも惚れちゃいそうだもん。」

 

 

……視線がかなりキツい。やはり皆は天皇賞を見に来たのか、かなりの人だ。ルドルフに気が付いた人達もヒソヒソと話しているし、同じ学生の筈のウマ娘達も噂している。

 

 

ルドルフ「向かう場所はやはり観覧席かい?」

 

八幡「そうだ。まぁいつも使ってるトレーナー席みたいな場所じゃないけどな。」

 

ルドルフ「……まさか祖母上達が?」

 

八幡「そのまさかだ。」

 

 

ーーー観覧席ーーー

 

 

八幡「失礼します。」

 

スイート「あら、比企谷さん。それにルドルフも。お久しぶりね。」

 

スピード「やぁ2人共、調子はどうかな?」

 

ルドルフ「良い調子をキープ出来ています。」

 

八幡「スイートルナさん、ご無沙汰しています。スピードさんは先日の衣装の件で大変お世話になりました。」

 

スピード「気にする事は無い。それに君が舞を踊るとは思わなかったからね、駿大祭当日は私も見に行くとしよう。」

 

八幡「ははは……」

 

スイート「それにしても今日は随分と荷物が多いのね?それは一体何なの?」

 

八幡「昼食用の弁当です。きっとご用意しているかと思いましたが、一応用意してきました。」

 

スピード「おぉ、それは願ってもない!是非ともいただきたいものだ。」

 

八幡「自分は此処に招待された身です、ほんのお気持ちとばかりに用意しただけですので。よろしければ食べてください。」

 

スイート「いいえ、とてもありがたいわ。ありがとう比企谷さん、美味しくいただきます。」

 

 

ルドルフ(やはり母上と祖母上も八幡君の料理に一抹の不安も無いようだ。やはり君は凄いな、お2人にこれだけ気に入られるなんてな。)

 

 

 




こんなのでいいのかなぁ〜?
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