比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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夢の中、再び

 

 

八幡side

 

 

八幡「………此処に来たって事は、呼ばれたって事でいいのか?」

 

 

きっと俺はまた夢の中に居るのだろう、婆ちゃんと会ったあの懐かしい景色だからだ。今度また行ってみようかな、あの辺りに……また現実でも懐かしい気分になれるかもしれない。さて、婆ちゃん家に早く行こうか。

 

 

ーーー縁側ーーー

 

 

八幡「……婆ちゃん、その姿。」

 

クリフジ「今日はこっちの姿で会おうと思ってね。八幡、昨日の奉納舞……とっても良く踊れていたね~。お婆ちゃんの動きにも着いてこれていたし始まりと終わりの鈴の音も聞こえなかった。よくこんな短い期間でこの舞を踊れたねぇ~。」ナデナデ

 

八幡「……婆ちゃんが言ってくれなかったら、今もこの踊りは完成出来てないって。それと婆ちゃん………ごめん。」

 

クリフジ「?」

 

八幡「今年も前の年もその前も、命日に花添えられなかった……忙しいって言ったら言い訳になるから言わない。ただ、ホントごめん。」

 

クリフジ「……八幡は本当に優しいねぇ。いいんだよ、そんな事気にしなくても。私の存在なんてその内忘れられるんだから。凛と八幡、後はお婆ちゃんの大切な人が覚えていてくれればそれで良いんだから。」

 

八幡「そんな悲しい事言うなよ、今でも婆ちゃんの事を覚えてくれてる人は大勢居るんだぞ?見ただろ昨日の奉納舞で感動している人達を。まだ婆ちゃんの事を覚えている人が居るんだから。それに婆ちゃんに憧れてる人だってたくさん居たんだろ?」

 

クリフジ「………そうだね、こんな事言ったらバチが当たっちゃうね。ごめんねはち……あら、もう1人お客さんみたい。」

 

 

?お客さん?

 

 

クリフジ「八幡、悪いんだけどもう1回八幡の来た所に行って迎えに行って来てもらえるかい?」

 

八幡「あ、あぁそれは全然いいけど……」

 

 

誰が来たんだ?それにお客さんって誰が来たんだ?

 

 

ーーー八幡が居た場所ーーー

 

 

八幡「……えっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピード「っ!八幡君っ!」

 

八幡「スピードさんっ!」

 

スピード「どうして君が此処に?目が覚めたらこんな所に立っていたんだが……君はこの場所に覚えはあるかい?」

 

 

マジか、お客さんってスピードさんの事だったの!?婆ちゃんが呼んだのかっ!?だとしたらこれから婆ちゃんと会うだろうけど、スピードさんの涙腺がめっちゃ心配なんだけど………

 

 

八幡「えっと、一応自分のまだ幼かった頃によく来ていた場所でして……それと、こっちに来てください。」

 

スピード「どうやら君の方が土地勘があるらしい、君の先導に従おう。」

 

八幡「はい、こちらです。(スピードさん、すみません。)」

 

 

そして俺はスピードさんを連れて、再び婆ちゃんの家へと向かった。スピードさん、本当に申しわけ無いですけど、このまま行かせてもらいます。

 

 

ーーー祖母の家ーーー

 

 

スピード「ほう、立派な家だ。風情を感じさせる……」

 

八幡「はい。こっちです。」

 

 

俺は縁側に繋がる近道を通って婆ちゃんの所まで連れて来た。やっぱり婆ちゃんは日向ぼっこをして待っていた。

 

 

八幡「……連れて来た。」

 

クリフジ「ありがとう八幡、お客さんもどうもこんにちは。お呼びしたわけでもありませんけれども、ゆっくりしていってくださいな。」

 

スピード「………」

 

 

……めっちゃ固まってる、もしかして気付いてる?

 

 

スピード「は、八幡君……私は夢でも見ているのか?目の前に居る筈の無い人物が居るのだが?」

 

八幡「……スピードさん、此処は夢の中です。それと推測通り、目の前に居るのは俺の祖母のクリフジ本人です。」

 

クリフジ「あら、ごめんなさいねご挨拶もしないで。クリフジといいます、よろしくお願いしますね。」

 

スピード「……よもや、よもやこんな形で……お会い出来るなんて………」ツ-

 

クリフジ「?」キョトン

 

スピード「………お初にお目にかかります、クリフジ殿!私、シンボリ家前当主のスピードシンボリと申します!クリフジ殿におかれましては、お会い出来て誠に光栄に存じますっ!!」ポロポロ

 

クリフジ「あ、あらあらそんなご丁寧に……それに地面にお膝を着いちゃったら汚れちゃいますし、こちらにお座りくださいな。」

 

八幡「婆ちゃん、この人は婆ちゃんの事をすげぇ尊敬してる人なんだ。それこそ婆ちゃんの菊花賞の動画を何回も見てるし、婆ちゃんが遺してくれた勝負服もこの人が修復してくれたんだ。本当に婆ちゃんに憧れてる人なんだ。」

 

クリフジ「あらぁ~それは嬉しいねぇ~。さぁさ、こっちに来てお話しませんか?短い時間ですけれどね。」

 

スピード「……是非!貴女のお話をお聞きしたいですっ!」ポロポロ

 

クリフジ「その前に目を拭きましょうか、よかったらどうぞ。」

 

 

やっぱり涙腺崩壊待った無しだったか……まぁ無理も無い、目の前に憧れの存在が居たら感激しない筈が無い。でもどうやって此処に来たんだ?

 

 

八幡「なぁ婆ちゃん。此処って婆ちゃんが呼んだ人しか来れないとかそういうルールとかってあるのか?」

 

クリフジ「いいえ、私にも分からなくてねぇ……けどね、誰かが来たっていう気配は何となく分かるんだよ?まぁ、八幡が最初なんだけどね。」

 

 

最初って……先月のあの時っ!?あの時が初めてだったのか!?どうやって気が付くんだよ………普通無理じゃね?

 

 

八幡「……とりあえず俺、お茶請け持ってくるわ。もしかしてだけどいつもの場所?」

 

クリフジ「そうそう、いつもの場所。私と八幡だけのあの場所ね。」

 

 

俺と婆ちゃんだけが知ってるお菓子の隠し場所。実は婆ちゃん、普段用と俺用とで分けてくれてたんだよなぁ~。うわぁ~めっちゃ懐かしい………

 

 

 




祖母と孫の再会とスピードさんもご対面!
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