比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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目覚めの再会

 

 

八幡side

 

 

どのくらい時間が経っただろうか?俺とスピードさん、婆ちゃんの3人で色々と話をして盛り上がっていた。この3人で会話が弾むのが面白い上に話題が尽きないから全然退屈にならない。俺の学園での話、スピードさんの現役時代の話、婆ちゃんの当時の話等、本当に色々な話をしている。3人で順番に話していたから割り込みも何も起きないし、何より相手の話に興味があるから話の腰を折りたくないというのが強いのかもしれない。けど印象に残ってる話は………

 

 

スピード『単純な質問になってしまいますが、クリフジさんにとって1番勝って嬉しかったレースはどのレースですか?』

 

クリフジ『そうねぇ……でも、私はどのレースも勝って嬉しかったよ。私は現役時代、負ける事は無かったんだけどね……勝つ度に私のトレーナーさんが嬉しそうに笑ったり喜んだりするから、どのレースが1番というよりもレースに勝てればそれで嬉しかったね~。』

 

スピード『成る程……そのようなお考えだったのですね。』

 

クリフジ『勿論、日本ダービーを勝った時は嬉しかったよ。クラシックレースは一生に一度の晴れ舞台、その6つしか無いレースの内3つのレースに勝ったのは嬉しかったよ。』

 

八幡『それで婆ちゃんは【変則3冠ウマ娘】なんて呼ばれ方してたんだなぁ~。』

 

クリフジ『あら、私はそんな呼ばれ方をしていたの?』

 

 

婆ちゃんが成し遂げてから前例は1人しか存在しない【変則3冠ウマ娘】の称号は婆ちゃんだけだったみたいなのだが、どうやらこの称号は後付けされたものみたいだった。けど3冠以上に難しい偉業だと思う、例えるならティアラ路線のウマ娘がいきなり3冠路線に切り替えるようなものだ。そんな無茶な事、普通は考えに至らないと思うが、どっちが提案したんだろうか……もしかして婆ちゃんから?

 

 

クリフジ「それにしても、私の孫の八幡とスピードさんのお孫さんのシンボリルドルフさんがねぇ~。孫を持つ身としてとても奇妙な縁を感じると思わない?」

 

スピード「えぇ本当に。それに八幡君から貴女の事を伺った時は驚いたものです、誰の口からも出る事は無いと思っていましたので。」

 

クリフジ「もう40年だからねぇ……時間が経つのは早いね~。」

 

八幡「その40年ぶりに披露した舞が戻ってきた気分はどうだった?」

 

クリフジ「勿論嬉しかったよ。それに八幡が踊ってくれたのが特に嬉しかったからね~。八幡、お願い聞いてくれてありがとうね。」

 

八幡「さっきも聞いたかっら大丈夫だって。それに今度京都に行く時は絶対お供え物とか用意して行くから。」

 

スピード「八幡君、その際は私も共に連れて行ってほしい。ご本人を前にして発言するのは失礼かもしれないが、しっかりと墓前でも手を合わせたい。」

 

クリフジ「あらあら、嬉しいねぇ~……あら?」

 

八幡「っ!……もう時間切れかぁ。」

 

スピード「っ……つまり夢が覚める、という事かな?」

 

八幡「はい、そういう事です。」

 

スピード「……そうか。クリフジさん、今回はとても貴重なお話を聞けてとても嬉しく思います。貴女への憧憬・尊敬の念がより一層強まりました。この夢の事、生涯忘れる事は無いでしょう。」

 

クリフジ「ふふふ、また会えるかもしれないよ?」

 

スピード「その時はまた是非、お話をお伺いしたいものです。」

 

クリフジ「八幡も、またね。」

 

八幡「あぁ、また此処で話がしたい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………ん?朝……そっか、戻って来たのか。」

 

 

夢を見てたのに、その内容が覚えてないってのはよく聞くけど、消えてなくて本当に良かったってこういう時は思うよな。

 

 

八幡「んで、やっぱり居るのか。このグッスリルドルフは………」

 

ルドルフ「すぅ……すぅ……」スヤァ…

 

八幡「夢の中で聞けばよかった、ルドルフの同棲の事。今度から耳元でフライパンとおたま持って来て本気で叩いてやろうか。」

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

ブロロロロッ……

 

 

八幡「よし、到着。」

 

ルドルフ「送迎ありがとう八幡君。しかし朝の起こし方はもう少しどうにかならなかったのかい?アレでは少しビックリしてしまうではないか。」

 

八幡「優しく起こしたところで大して変わらんだろう、それに俺が巻き込まれそうになるから容赦無しで行かせてもらった。」

 

ルドルフ「君という奴は本当に……む?」

 

八幡「どうしたルドル……あっ。」

 

スピード「やぁルドルフ、それに八幡君もおはよう。」

 

ルドルフ「おはようございます、祖母上。朝から学園に来るなんて、一体何のご用向きで?」

 

スピード「いいや、今日は八幡君に用があってね。約束もしていないが時間は空いているだろうか?」

 

八幡「えぇ、大丈夫です。それに俺からも少々お聞きしたい事がありましたのでちょうど良かったです。」

 

スピード「うむ、それならば良かった。では少々時間をいただくよ。」

 

ルドルフ「では祖母上、私は学業がありますので、これで失礼致します。」

 

スピード「あぁ、励むように………では、話そうじゃないか。」

 

八幡「では応接室に案内します。トレーナー室では同僚にも話が聞かれてしまうかもしれませんからね。」

 

スピード「心遣い感謝するよ。」

 

 

スピードさんの話は十中八九、婆ちゃんの事だろうな。それ以外考えられない……いや、他にもあるとすれば俺の家にまた世話になりたいとかか?コレクションルームが見たいとか、墓参りの日程とか?アレ?意外と候補があるな……もしかしたら全部かもしれない、少し長引くかもしれないな。

 

 

 




八幡、スピードさん、またお話できると良いですね。
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