比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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早朝のお客と起床難

 

 

八幡side

 

 

ジャパンCが終わって、俺達の目標とするレースは残すところ後1つ、年末のグランプリレースの有マ記念を残すのみとなった。そんで有マ記念を走り終えたとしよう、ルドルフの今後については俺も聞いていない。このままトゥインクルシリーズに残るのか、ドリームトロフィーに籍を移すのか、それともこのまま引退か……3つ選択肢があるわけだが、正直なところ俺には予想がつかない。

 

ルドルフの場合、トゥインクルシリーズでもドリームトロフィーのどちらでも成果を残す事は出来ると俺は思っている。だがルドルフの掲げている『ウマ娘の幸福』というのを考えると、レースを続ける事が果たしてそれに繋がるのかどうかも分からないところではある。俺が考えても仕方のない事だが、担当である以上は担当している子の将来も考慮するのは当たり前だからな。とりあえずはルドルフに会った時にでも聞いてみるか。会った時つっても朝飯とトレーニング、晩飯になったら嫌でも会うんだけどな。

 

だが今は………

 

 

八幡「ふっ……ふっ……ふっ……」

 

???「ついてく……ついてく……

 

 

俺の後ろをピッタリと張りつきながら追走してくる1人のウマ娘だ。日課のランニングでいつものコースを走っていたんだが、信号で止まっていたあの子を青になったタイミングがドンピシャだったから追い抜かしたら、そのまま後ろをずっと追いかけて来てる。しかも何かを呟きながら……俺、後ろから刺されたりしないよな?

 

 

???「凄いなぁお兄様、まだ走れるんだ~!」

 

 

ーーー八幡宅ーーー

 

 

八幡「ふぅ………」

 

???「ついてく……ついてく……

 

八幡「それで?君はいつまでついて来るつもりだ?」

 

???「ひゃあっ!!?」

 

八幡「ん?今の声……」

 

ライス「お、お兄様気付いてたのっ!?」

 

八幡「ライス!お前だったのか、俺の後ろをついて来てたのは。」

 

ライス「さっき追い抜かされた時にね、『あっ、お兄様だ!』って思ったからつい……」

 

八幡「話しかけてくれりゃよかったのに……後ろから刺されるんじゃないかってヒヤヒヤしてたんだぞこっちは?」

 

ライス「さ、刺される!?ライスそんな怖い事しないよ~!」

 

 

キュルルル∼…

 

 

八幡「……成る程、ついでにご飯もいただけたらなって事か?」

 

ライス「わああぁぁ!?ち、。違うよ!お腹が空いちゃっただけだよ!ライスはもう寮に「まぁ待て。」かえ……ふぇ?」

 

八幡「せっかくだ、朝飯食べて行けよ。少し待ってもらう事になるけどな。」

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

八幡「飲み物要るか?それとも汗流すか?」

 

ライス「え、えっと……じゃあお水を。」

 

八幡「あいよ。そこら辺座っていいからな。」

 

ライス「う、うん!ありがとう。」

 

 

ライス(お兄様ってこんなに良い家に住んでたんだ……凄いなぁ~ライスもこんな家に住んでみたい、かも。)

 

 

八幡「おいおい、床に座らずにソファーに座れよ。そこら辺ってそういう意味じゃないぞ?」

 

ライス「え、えへへ~他の人のお家だから………」

 

八幡「家主の俺がいいって言ってんだから気にするなよ。そんでライス、お前って確か朝はパンだったよな?」

 

ライス「そ、そうだけど……え、ホントに作ってくれるの?」

 

八幡「あぁ、言い出したの俺だしな。それと今答え聞いたから作るからな~。」

 

ライス「あっ、う、うん!お兄様、やっぱり優しいなぁ~♪

 

八幡「それと、学園までは送って行くから少しのんびりして行けよ。時間だってまだあるからシャワーも使っていいし。」

 

ライス「い、いいのかな?そこまでしてもらって。」

 

八幡「良いんだよ。ほら、朝飯が出来上がる前に身体の汗流してこい。その頃には出来上がってるからよ。」

 

ライス「うん!」

 

 

ライスは元気良く頷くと、バスタオルの場所とかを教えてから風呂場に案内した。とりあえず、あの寝坊助早くどうにかしないと……ライスにあられもない姿を見せる事になるから起こすのなら早い方が良い。

 

 

ーーー客室(ルドルフの部屋)ーーー

 

 

八幡「お~い寝坊助~起きろ~。」

 

ルドルフ「んんぅ~……」

 

八幡「今お客さん来てんの、情けない姿見られたくなかったら起きろ~。」

 

ルドルフ「んぅ………」ネガエリ

 

 

コイツ、ホントに朝弱いな……自分で気性難って言ってたがコイツの場合、気性難じゃなくて起床難だろ。起こすこっちの身にもなってほしいもんだ。

 

はぁ、仕方ない………

 

 

八幡「ルドルフ!!ほら、起きろっ!!」

 

ルドルフ「っ!?」バッ!!

 

八幡「ったく、あんまり世話焼かすんじゃねぇよ。」

 

ルドルフ「………トトロ?」ネボケ

 

八幡「誰が3,000年生きる森の精だ。ホレ、さっさと身支度しろ。今風呂場にお客さんが居るからバレない内に顔洗って来い。」

 

ルドルフ「うぅむ……」

 

 

はぁ……帰って来れるのか、アイツ?トトロに攫われたりしないよな?とりあえず俺も朝飯の準備するか。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

ライス「ふぅ〜……お兄様、シャワーありがと……ふぇぇ!?か、会長さん!?どうして此処にっ!?」

 

ルドルフ「おはようライスシャワー。実は八幡君の家に世話になっていてね、共に暮らしているんだ。」

 

八幡「よく言う、居座り続けてるだけだろうが。ライス、朝食なら出来てるから手入れが終わったらこっちに来て食べるぞ。」

 

ライス「う、うん!」

 

 

その後、身支度を整えた後にライスを寮に送り届けてから俺達も学園に向かった。いつもと違って少し早い出勤になったが、偶にはいいか。

 

 

八幡「あっ、そういえば今後の事聞くの忘れてた……まいっか。」

 

 

 




ライス、お兄様の後をついてくww

ルドルフ、トトロに会ったのか?
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