比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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3度目の運命

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

 

先日の記者会見、本当に忙しかった……一応、ルドルフの有マ記念の意気込みや調子についての取材だったのだが、ルドルフの今後の事も聞かれたから正直に答えたところ、奴さん達一気に騒ぎ始めて質問の嵐だ。『早過ぎるのではないか?』とか『ドリームトロフィーリーグは考えなかったのか?』とか『トレーナーは彼女の引退を止めないのか?』とか、メッチャ色々と聞かれてきたもんだ。

 

確かに気になる事ではあると思うんだが、俺にまで飛び火してきたもんだからちょっと気分が悪かった。それにルドルフの今後の事を否定するかのような言い方についカチンと来てこう言ってしまった。

 

 

八幡『すみませんが、彼女の進みたい道に関係の無い貴方達がグダグダ言わないでもらえませんか?ルドルフが引退したら困る事でもあるんですか?何か不都合でもあるんですか?そっちの都合だけでルドルフの事を否定しないでもらえませんか?彼女を応援している自分としては非常に不愉快です。』

 

 

『売り言葉に買い言葉』と言うわけでは無いが、流石にルドルフが引退すると言った直後の質問の内容が酷過ぎたからな。つい言葉を荒げて言ってしまった。その後はすぐに謝罪したが、空気はかなり悪かった。少なからず俺の評価は少し悪くなってしまったと思う。まぁ別に連中からの評価なんてどうでもいいから何とも思わないけど。

 

 

たづな「ふふふっ、盛り上がっていますね皆さん♪」

 

葵「やっぱり皆で行く飲み会は楽しいですね!」

 

同期1「だね〜!あっ、比企谷君、飲み物まだある?無かったら注文するよ〜!」

 

八幡「まだあるから大丈夫。」

 

 

んで今はトレーナー全員で飲み会に来ていて、殆どのトレーナー達が参加している。因みに駿川さんが居るのは東条さんが誘ったからみたいだ。

 

 

たづな「比企谷さん、楽しんでいますか?」

 

八幡「……はい。」

 

たづな「静かに飲んでいるようにしか見えませんが、楽しみ方は人それぞれですからね。それと、昨日の会見の事ですが、様々な会社から謝罪のお電話がありましたよ。昨日の会見でとても失礼な質問や対応をしてしまったと。」

 

八幡「あぁ〜……お互い様なんですけどね。」

 

たづな「事情は私も把握していますので、私の方からも謝罪をしておきましたので。」

 

八幡「すみません、お手数かけました。」

 

たづな「いえいえ、お気にしないでください。」

 

沖野「おいおい比企谷〜なぁ〜に辛気臭い雰囲気出しながらチビチビ飲んでんだよ〜!ほら、こっちに来て飲もうぜ〜!」

 

八幡「遠慮しておきます。」

 

東条「比企谷君はこっちで静かに飲みましょう?色々と聞きたい事もあるから。」

 

八幡「……そちらも遠慮しておきます。」

 

 

だってさ、沖野さんの方に行けば男トレーナーがめっちゃ盛り上がりながら飲んでる所で、東条さんの方に行けば女トレーナーで花咲かせながら飲んでる所だ。男に行ったら揉みくちゃにされそうだし、女に行ったら気まずくなりそうだ。だから俺は………此処で良い。いや、此処が良い。

 

 

ガシッ!!

 

 

八幡「え?」

 

沖野「んな事言わねぇでよ〜飲もうぜ〜!」

 

 

ガシッ!!

 

 

八幡「え?」

 

東条「あんなむさ苦しい所じゃなくてこっちに行きましょう、ね?」

 

沖野「おいおいそりゃねぇぜ〜ハナさん、ちゃんとした話だってするぜ?」グググ…

 

東条「それはこっちも同じよ。比企谷君には教えてもらいたい事とか色々あるのよ。」グググ…

 

八幡「あ、あの………」

 

沖野「比企谷、お前はこっちに来るよな!?」

 

東条「比企谷君、こっちよね!?」

 

八幡「あの、だからどちらにも行きません……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ解散、お疲れ様でした〜!!」

 

 

ワイワイと過ごした時間はあっという間に過ぎて、既に飲み会も終わって色々な方向に散って行った。2次会に行く人、そのまま家に帰る人、宅飲みする人、ホントに色々だ。しかし今日は少し冷えるな……

 

 

八幡「明日は別に急いで行く日でもないから、ゆっくり行くとするか。ルドルフは………うん、1人で登校してもらおうか。毎回送迎するわけじゃないしな。」

 

絵師「おや、奇遇ですね。」

 

八幡「あっ……本当ですね。」

 

絵師「このような出会いをするのは3回目ですね。それもまたこのような寒い季節に……どうも貴方とはこの季節、この時間にお会いする縁のようですね。」

 

八幡「そうですね。最初はメジロ家のパーティーで2回目は11月のこの場所、そして今日の3回目……何だか1回目と2回目を合わせたかのようですね。」

 

絵師「……それに、此処で会えたのもまた運命だったのかもしれませんね。やっと自分で納得のいく貴方の絵が漸く完成しました。」

 

八幡「っ!」

 

絵師「もしお手隙でしたら、我が家に来ませんか?見たところ飲酒した後のご様子、酔い覚ましにはちょうど良いかもしれませんよ?」

 

八幡「……既に酔いは覚めましたよ。喜んでお伺いしたいと思います。」

 

絵師「では行きましょうか、お話でもしながら参りましょう。」

 

 

こうして俺は飲み会の後に絵師さんの家に行く事になった。長らく絵師さんの家には行ってなかったから本当にちょうど良いタイミングだったな。

 

 

 




絵師さん、遂に八幡の絵が完成!
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