八幡side
ルドルフ「時に八幡君、君に是非とも聞きたいのだがいいかな?」
八幡「何だ?」
ルドルフ「君は先々週にシービーをこの家に泊めたと思う。その時の事を詳しく聞きたいと思ってね、どんな事をしていたのか細かに聞いても?」
八幡「………何でそんな事を聞きたいんだ?」
ルドルフ「気になるからだ。」
八幡「あっそ……つっても部室とカフェテリアといる時と変わらないからいつも通りだぞ?」
ルドルフ「……つまりは君の腕に抱き着いたり、膝枕をしてきたり食事の際には食べさせようとしたりしていた……っという事かな?」
八幡「何でそんなに細かいんだ……まぁ確かにその通りだけどよ。」
ルドルフ「ほう、他には?」
八幡「……お前ね?あんまり人のプライバシーを聞き出すもんじゃ無いぞ。」
ルドルフ「むぅ………」
ちょっとだけお叱りもしておいたところで……シービーの泊まっていた時の状況だが、マジで普段と変わらない。抱き着いてくるわ膝枕してくるわ部屋まで着いて来るわであまりの俺の個人の時間が無かったとだけ言っておこう。まぁでも、俺の部屋では大人しかったけど。だって勝手にベッドで寝るんだもん。
八幡「(まぁそんな事は言わないけど。)んでルドルフよ、次のレースの有マ記念は9ヶ月ぶりに中山で走る。右回りも宝塚記念の半年ぶりだ。ジャパンCが終わってからは右回りのトレーニングを中心にやってたが、そこはあまり問題無い。お前は左回りの方が得意だからな。」
ルドルフ「先週は坂路で追い込んだが、最後の直線でも伸び切れる自信はある。ジャパンCと同様のレースをしよう。」
八幡「引退レースでは全てを出し切るって事か?」
ルドルフ「そういうわけでは無い。私はいつも全身全霊で走っているつもりだ。だが今度のレースは私が走る最後のレース、それ以上の走りをしなければ失礼だろう。」
八幡「まっ、お前らしい考え方だな………」
ルドルフ「当然の話だが、私が引退した後は君も新しい担当を探す事になる。その当てはあるのか?」
八幡「逆にあり過ぎるから困るんだよな。お前の引退を発表してからというものの、大量の生徒達から次の担当にとめっちゃ言われるんだよ……だからドイツにしようか絶賛お悩み中だ。」
ルドルフ「だが君の事だ、既に候補は居るのだろう?こういうタイプの生徒が良いとか、こういう走りをする生徒が良いとかがあるのでは無いか?」
八幡「確かにそういうのは俺の中にもある。だがそれだけで選ぶつもりは無い………シリウスの事だってあるしな。その辺は少し気を使おうと思ってる。家族間って事じゃないが、俺と一緒でも問題無いって奴が1番だな。」
ルドルフ「そうだな……それが良いだろう。」
まぁルドルフの例は父親がアレだから起きてしまった事だ。他のウマ娘には無いと思いたいが、流石に確信は持てないから慎重にもなる。
八幡「……まぁ、俺が好きなタイプは長距離だから、それを中心に選ぶだろうな。」
ルドルフ「であれば、ライスシャワーかな?」
八幡「………何でそこでライスが出てくるんだ?一言もライスを担当にするとは言ってないんだが?」
ルドルフ「贔屓目無しでも、君は特にライスシャワーがお気に入りのように見える。普段からの態度から見てもそう読み取れるさ。」
八幡「そんな風に見られてたのか、俺……」
次の担当かぁ………確かにそろそろ絞り込まないとなぁ。今年が過ぎたらルドルフはレースの世界から居なくなる。少しは休んでも良いかもしれないが、周りからどう見られるかも心配だ。少しずつ検討していくか。
ピーピーピー!
ルドルフ「……どうやらお風呂が沸いたようだ。八幡君、君が先に入るかい?」
八幡「お前が先に入れ。俺はもう少し後でいい。」
ルドルフ「分かった、ではお先に失礼するよ。」
八幡「タオルとかは………3ヶ月近くも此処に居たから流石に分かるか。」
………少し、見ておくか。
ーーー自室ーーー
八幡「………」
絵師さんから貰った絵……この絵には絵師さんが未来に担当するであろう俺の担当ウマ娘を想像で描いてくれた絵だ。想像がつかない……一体どんな子だってんだ?毛色も違ければ内容も全く別、共通点がサッパリ見当たらない。
八幡「次のウマ娘を探すのって結構難しいな……直感で選ぶにしても、理由聞かれて直感って言ったら絶対に納得しないと思うし。」
……一旦コレを考えるのはやめよう。今は有マ記念に集中するか。次の担当を考えるのはそれからでも遅くは無いだろう。
今年の有マ記念に出走するメンバーはたったの10人。フルゲート18人のところが8人も空いている中でのレースになる。だからレース展開次第では獲られてしまう可能性だって十分にあり得る。それにルドルフ最後のこのレース、獲りこぼす事は出来ない。有終の美を飾ってやらないとな。
八幡「とりあえず、他のウマ娘の特集見ておくか。きっと全員ルドルフの事警戒して来るだろうし、もう幾つか対策くらい練っておいても損は無いだろう。」
八幡の担当、お次は誰なんでしょうね?