比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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次代に繋ぐ為

 

 

ルドルフside

 

 

ルドルフ「………ふぅ~。」

 

 

終わった……さっきのゴール板を駆け抜けた瞬間に、私の選手としての時代が終わった………しかし後悔は無い、最後の最後まで全てを出し切った。実に清々しい気持ちだ……そういえば、八幡君の家のクリフジ殿の絵は今くらいの夕陽だっただろうか?

 

 

ルドルフ「どのような景色なのだろ………っ!!」

 

 

その瞬間、私の脳裏にある光景が広がった。そして今見ているこれは決して幻なのでは無いと確信もした。

 

 

『〇〇〇先頭!〇〇〇1着、〇〇〇1着!〇〇〇1着!!〇〇〇1着!!!右手を挙げた〇〇〇!!〇〇〇1着っ!!!見事に引退レース、引退の花道を飾りましたっ!!』

 

『〇〇〇〇〇〇〇〇だ!〇〇〇〇〇〇〇〇だ!!ダービーウマ娘の維持を見せるか!?〇〇〇〇〇〇〇〇だ!!〇〇〇〇〇〇〇〇、奇跡の復活っ!!!』

 

『〇〇〇〇〇〇〇〇〇先頭っ!〇〇〇〇〇〇〇〇〇先頭っ!間違い無く飛んだっ!間違い無く翔んだっ!!~~~~~最後の衝撃だっ!!これが最後の、〇〇〇〇〇〇〇〇〇~ッ!!!』

 

『これだっ!!これだっ!!目に焼き付けようっ!!これが、〇〇〇〇〇〇〇だあああぁぁぁぁぁ~!!!』

 

『咲いた!咲いた!三冠の花!!強く!逞しく!美しく!〇〇〇〇〇〇〇〇三冠達成~!!!』

 

『もう他には何にも来ない!空の彼方に最後の軌跡、〇〇〇〇〇〇ー!!!〇〇〇〇〇〇やりました!!有終の美を飾って魅せましたっ!!!』

 

『しかし、全てを蹴散らす天賦の才!!これが、〇〇〇〇〇〇〇だぁぁぁぁぁ!!!〇〇〇〇〇〇〇、レース後も余裕の笑み!!』

 

 

ルドルフ「………」

 

 

名前は聞こえなかった……顔も見えなかった……だが確かに感じる、今の光景はきっと未来にこのレース場を駆けるウマ娘達の姿だ。

 

 

ルドルフ「………きっと、私の後は彼女達が物語を紡いでくれるだろう。私の役目はこれで終わりだ。」

 

 

実況『シンボリルドルフ、今漸く動き出しました!このターフに別れを告げていたのでしょうか?夕陽を見て、目を瞑った後に今歩き出しました!』

 

 

ルドルフ『皆、今日このレースで私の選手としての役目は終わった……だが、きっとこれから先に現れるウマ娘達が時代を築いてくれる事だろう!!その時を楽しみにしていてほしい、今日はありがとう!!」

 

 

~~~っ!!!!!

 

 

ーーー地下バ道ーーー

 

 

ルドルフ「………」テクテク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「よっ、お疲れさん。」

 

ルドルフ「……君が出迎えてくれると、やはり安心する。しっかり勝ってきた。」

 

八幡「見てたよ、しっかりな。月並みな言葉しか送れないが、3年間お疲れさん。」

 

ルドルフ「あぁ、ありがとう。ふふっ、時間が惜しい。早く控え室に行こう。」

 

八幡「はいはい。」

 

 

その後、八幡君に抱き締められながら頭を撫でられる時間が10分程で終わった。インタビュー、口取り式、順調に予定が過ぎていった。そして最後の仕事、ウイニングライブの時間がやってきた。

 

 

八幡「なぁ、どうしても前の方で見ないとダメなのか?」

 

ルドルフ「せっかく手配してもらったのが無駄になってしまうじゃないか、来てもらわなくては困るよ。」

 

八幡「どっか適当な場所で良かったのに……じゃあスイートさんとスピードさんは?」

 

ルドルフ「あのお2人は先に帰ったよ。お忙しい方達だからね、少しの時間も惜しいという事だろう。」

 

八幡「俺は?」

 

ルドルフ「君は私の担当トレーナーだろう?見てもらわなければ困る。それに担当を放っておいて1人帰るつもりかい?」

 

八幡「まっ、それもそうか。」

 

ルドルフ「では、会場で待っているよ。」

 

 

そして八幡君と別れてライブの準備が行われている。通常であれば【NEXT FRONTIER】を踊るのが通例だが、私がこれから披露するのは次代のウマ娘達の為に贈る歌だ。

 

 

ふぅ………思えば、彼は1度も私のライブに招待した事は無かったな。そう思うと少し緊張するな。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

「シンボリルドルフさん、準備出来ましたのでスタンバイお願いしま〜す!」

 

「分かりました。」

 

 

よし、最後の大仕事だ。

 

 

ルドルフsideout

 

ーーーーーー

 

 

「まさかのルドルフのソロライブなんてなぁ〜!」

 

「何を歌うんだろう?」

 

「やっぱ【NEXT FRONTIER】じゃね?」

 

「いや、クラシック限定の【winning the soul】もあり得るぜ?」

 

 

『それではこれより、シンボリルドルフさんのソロライブを行います!皆様、どうぞお楽しみください!』

 

 

そう言い終えると、低いイントロから突如として激しいベースとドラム音が鳴り響き、ライトが目まぐるしく光り出した。

 

 

ルドルフ「疾走(はし)れ!未来のなかへ 新しく吹く風のように今

 

ルドルフ「この加速で(限界を突きはなせ)夢の在処の、その向こうKeep on trying…新世界(はじまり)

 

 

「えっ、これって新曲っ!?」

 

「しかもまだCMでしか流れてないヤツじゃん!!」

 

「嘘だろ!?まだ発売もされてないのにライブで観れるのかっ!?」

 

「CDとアプリで買う前にルドルフさんの声で聴けちゃうの!?」

 

 

ルドルフ「きっとまだ自由になれる それは予感じゃなくて My faith

 

ルドルフ「Get Ready! 地平を見つめたら 躊躇いはない 踏み込むだけ

 

ルドルフ「(Blasting!)こんなモンじゃないでしょう?

 

 

「うわぁ!ルドルフさんなら絶対やらない行動に言葉っ!!ギャップあり過ぎる……ムッチャ良い!!」

 

 

ルドルフ「(Jumping!)先は無限めいて

 

ルドルフ「(Fighting!)ほら誘ってる

 

ルドルフ「私達だけが…切り開ける道が

 

 

「ここからだよなぁ!!」

 

「ルドルフさんCMでは右サイドだったけど、今センターだからなぁ〜!」

 

 

ルドルフ「疾走(はし)れ!未来のなかへ 新しく吹く風のように今

 

ルドルフ「うなり上げて 到達したい 未開のゴール I'll be a real winner!

 

ルドルフ「果てない思いは颯 どんな日だって消えない BLOW my GALE

 

ルドルフ「だって君が(教えてくれたから)夢を見ること 叶うことKeep on trying…新世界(はじまり)

 

ルドルフ「さぁ、挑め!

 

 

最後は照明が消えてルドルフの姿がシルエットの状態となってライブは終了した。そしてこれで本当にルドルフの選手としての活動が終了した。

 

 

 




ルドルフ、これで完全に引退ですね。
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