比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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閑話4
ウマ娘劇場版記念! 未来の東京巧者


 

 

八幡side

 

 

フジ「いやぁ~ごめんね八幡さん、こんな事でお手伝いさせちゃって。」

 

八幡「別に、このくらいなんて事はねぇよ。しかし随分と多い買い物だったな。」

 

フジ「あはは、皆食べ盛りだからね♪寮にある食材が心許無くなってきたんだよ。そんな時に八幡さんに出会えたからね、ラッキーだったよ。」

 

八幡「『棚から牡丹餅』的な?」

 

フジ「そんな感じかな。」

 

 

チーム・ポラリスのトレーニングを終えて家に帰ろうとしていた時に偶々フジと出会って、今は買い出しに付き合っていたところだ。まぁ考えなくても分かるけど、絶対スぺとオグリのせいだよな。ある物全部食らい尽くしそうだし。まぁ車乗る前に声かけたし、手伝うって言ったのも俺だから何の問題も無いけどな。

 

 

八幡「……?あそこ、妙に盛り上がってないか?」

 

フジ「あぁ~あそこはフリースタイル・レースの会場だね。」

 

八幡「フリースタイル・レース……」

 

フジ「簡単に言えば非公式なレースって言えば分かりやすいかな。ウマ娘達が空き地を借りて自由きままに走るアマチュアレースの事さ。」

 

八幡「へぇ~……そんなのもやってたのか、全然知らなかった……」

 

フジ「ふふ、少し覗いてみようか。見るも参加するもタダだからね♪」

 

 

そんな感じで俺とフジは近くの駐車場に車を停めて会場に赴いた。そこには多くにのウマ娘達が集まっており、走りやすい恰好にゼッケンを来ている子達も居れば何らかのチームの旗やシャツを着て応援している子達も居る。成る程、確かにこれはフリースタイルだな。しかも障害物レースみたいなコースもあるのか……意外と力の入ってるレースなんだな。

 

 

フジ「どうだい、初めて見た感想は?」

 

八幡「意外とは白熱してるんだなってのが直感の感想だな。後は結構取り組んでいる力が強いってのも感じる。」

 

フジ「そうだね。此処に居るウマ娘達は、どれだけ才能があっても私達のようにトレセン学園に通わず、ただ走るのを楽しみたいっていう子達の集まりなんだ。だから勝ち負けよりも純粋に速さを競い合いたいという方が近いかもね。」

 

八幡「成る程、そういう感じか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ!?テメェ等見ねぇ顔だなぁ~?」

 

「おい!ウマ娘の方はトレセン学園の制服着てるぞ!!よく見たらこっちの男はトレーナーのバッジ付けてやがるっ!!」

 

 

な、何だ?急に俺達の周りが騒がしくなり始めたっていうかいきなり戦闘モードに入っちゃってるんですけど?

 

 

フジ「えっと、ごめんよ?私達はただ見学をしに来ただけなんだ。君達の邪魔はしないから。」

 

「はっ!天下のトレセン学園の生徒様はあたし達の事なんて目にもかけてねぇってのは分かってんだよ!!」

 

「そうだそうだっ!!此処はお前等みたいなエリートが来る所じゃねぇんだよ、とっとと帰れっ!!」

 

八幡「……なぁ、何でこんなに風当たりが強いんだ?」

 

フジ「彼女達にとっては此処が唯一のフラストレーションを発散出来る場所。そんな所に私みたいな真面目にレースを走ってるトレセン学園の生徒が来たら面白くないって思うのが普通だよ。」

 

八幡「そういう事か……」

 

 

少しレースを観てみたいって気持ちはあったが……仕方ない、此処で問題は起こしたくないし、今日はこのまま寮に戻るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「うるせぇぞテメェ等~!!!

 

 

うわっ、何だ今のデケェ声………絶対100デシベル超えてんだろ……

 

 

「っ!!?」

 

???「おい、何ガタガタしてんだ?」

 

「ポ、ポッケさん!いや、コイツ等が急に入って来たもんですから………」

 

ポッケ「コイツ等ァ~………ってフジさんじゃないっすか〜っ!!!キラキラ

 

 

………は?

 

 

フジ「やぁポッケ、こんにちは。私のトレーナーさんがこのフリースタイル・レースに興味があるって言うから見に来たんだけど……どうやらお邪魔みたいだから「いいえ、全ッッッ然邪魔じゃないっす!!寧ろ見て行ってくださいっす!!俺、これからレースに出るんでっ!!」…それじゃあお言葉に甘えて見学させてもらうよ。」

 

ポッケ「いよっしゃあ~!フジさんに俺の走りを見てもらえるチャンスだ!!めっちゃ上がって来たぜ~っ!!!」

 

八幡「………なぁ、アイツと知り合いなのか?えらくお前の事を慕ってるみたいだけどよ。」

 

フジ「彼女はジャングルポケット、栗東寮の子でもあるんだよ。私の走りを見てトレセン学園の入学を決めたみたいでね。あんな感じだけど、とっても良い子なんだよ。」

 

八幡「……良い子、ねぇ。」

 

 

悪いフジ、俺の目にはとてもじゃないが良い子には見えない………

 

 

ーーーレース後ーーー

 

 

八幡「凄いな、あの加速力……同世代でもあのレベルはそうそう居ないだろう。」

 

フジ「あの子の長所でもあるんだよ、あの走りは。」

 

ポッケ「フジさ~ん!どうでした、俺の走りっ!?」

 

フジ「流石だね、最後の追込は凄かったよ。うん、良い走りだった。」

 

ポッケ「あざっす!!!」

 

八幡「うん確かにな、あの走りなら直線の長い東京レース場なんかでは強い武器になる。ダービーやジャパンCでは良い走り出来ると思うぞ。」

 

ポッケ「トレーナーもサンキュー!!んで2人は……はっ!!ま、まさかデート中だったっすか!?」

 

フジ「えっ!?/////」

 

ポッケ「すんません気が利かなくてっ!!あの、俺のレース見て大体の事は分かったと思うんで、これで失礼するっす!!」ダッ!!

 

 

……猛ダッシュで行っちまった。

 

 

フジ「/////」

 

八幡「………」

 

 

なんて置き土産だよ、アイツ……この状況どうしてくれんだよマジで。

 

 

 




マジで久しぶり、紹介コーナー!

今回はジャングルポケット!

主な勝ち鞍はGⅠの日本ダービー、ジャパンC、GⅢの札幌3歳S(現:2歳S)、共同通信杯。成績は13戦5勝の名馬です!なんといっても有名なのがダービー後の雄叫びでしょう……本来、馬というのは臆病な動物なので少しの大声でもビクッ!っとしてしまうのですが、ジャングルポケットは逆にスタンドに近付いて長く嘶いたという伝説を持っています。

そして13戦中に走った東京のレースでは全て勝っており、全部が重賞・GⅠレースなんですね〜。正に【府中の鬼】という異名が相応しいですね。

子供達も優秀で芝ダートで成績を残していて、ウマ娘でなら天皇賞レコードのトーセンジョーダンが居ます。他にもジャガーメイル、トールポピー、オウケンブルースリ、アヴェンチュラ、アウォーディーといった中長距離を中心に産駒を残しています。

そしてもう1つのエピソード!ジャングルポケットの関係者は全員がフジキセキと同じ人で構成されていて、ダービーを勝利した時には「フジキセキの無念を晴らしてくれた。」っという感動物語もあります!
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