八幡side
「こちらがメンズ用のコーナーとなっております。」
ヴィヴロス「おぉ〜いっぱいあるぅ〜♪」
八幡「………」
ライス「………」
………只今、ヴィヴロスに着いていく形でお店に来ているのだが、超が付くくらいのハイブランドのお店の中に居る。そして今、変な言葉も聞こえた……メンズ用って。
ヴィヴロス「どれが良いかなぁ〜?お兄ちゃんにはどの服が似合いそうかなぁ〜?ねぇねぇ、ライスさんはどれが良いと思う?」
ライス「えっ……え、えっと〜………」
分かんないよね。分かる筈無いよね?だって俺達一般庶民には手の届くようなお値段じゃないし、日頃行くような所でも無いし。この子それ分かってる?君は富裕層かもしれないけど俺とライスはそれで言うところの一般層何ですけど?価値観まるで違うっていうの理解してる?
ヴィヴロス「ねぇねぇ〜。お兄ちゃんはどういうのが好き?どんな服が好き?どんな柄が好き?」
八幡「あ〜………俺は普通が良い。」
ヴィヴロス「普通?それじゃあ〜あ〜……こんなのどう?シャツでワンポイントだけだから!」
違う、そういう意味の普通じゃない………確かにそれもあるけども。
ヴィヴロス「ねぇねぇライスさん!お兄ちゃんの為に服選びしよっ♪」
ライス「っ!お兄様の為に………」
八幡「え、ライスさん?」
ライス「うん!ライスもお手伝いするっ!」
ヴィヴロス「そうこなくっちゃ〜♪」
八幡「マジかよライス〜………」
「ふふふっ、素敵な妹様ですね。」
八幡「いや、同じ学園の後輩なだけです……いつしか兄と呼ばれて好かれてはいますが。」
「これは失礼致しました。」
八幡「いえ、お気になさらず……」
そんな事も知らずに俺の妹……じゃなくてライスとヴィヴロスは服選びに夢中だった。だが気になる事もある、一体何を着せるつもりなのかはちょっとだけ懸念している。
ーーー1時間後ーーー
ヴィヴロス「お兄ちゃん結局何も買わなかった〜……本当によかったの?」
八幡「いや、後輩のそれも女子に服買わせる男子ってどうよ?ちょっとカッコ悪いだろ……それに俺、あんな服買う手持ちなんてねぇし。」
ヴィヴロス「えぇ〜!!?そんな事気にしてたの!?お兄ちゃんの事ならパパにもママにもお姉ちゃん達にもお話してるから大丈夫なのに〜!」
八幡「お前は家族に俺の何を話したんだよ………」
ライス「ねぇお兄様、この後どうしよっか?やる事も終わっちゃったし、ちょっとゆっくりして行く?」
八幡「そうだなぁ……それも良いかもしれないな。」
ヴィヴロス「じゃあ今チョ〜話題になってるカフェに行かない?」
八幡「……まさかとは思うが、お値段がドバイ並みに素敵だったりしないよな?」
ヴィヴロス「しないしないっ!大丈夫っ!ね?」
八幡「はいはい、じゃあそこにしましょうね。」
そんで俺達はヴィヴロスの言う話題のカフェに着いた。話題という割にはそんなに混み合った様子は無かったのが少し不思議には思ったが、すぐに案内されたのは良かったな。
???「あっ、お兄ちゃん!」
八幡「え?」
カレン「お兄ちゃん達も此処で昼食?」
八幡「そういうお前は1人……ではなさそうだな。」
ライス「でも、誰と一緒なの?」
???「お待たせ、カレンさ……比企谷さん?それにライスさんにヴィヴロスさんも……」
八幡「奇遇だなアヤベ。」
お茶でもしているのか、俺と同級生のアヤベと中等部2年のカレンチャンと偶然出会った。
アヤベ「……貴方も見ない組み合わせね。」
八幡「ヴィヴロスとは、だろ?偶々会ったんだよ。今日はよく偶々が起きる日だ。」
カレン「せっかくなので、皆一緒に食べませんか?」
ヴィヴロス「賛成〜♪ライスさんとお兄ちゃんも良いよね?」
八幡「別に断る理由も無いしな。」
ライス「迷惑じゃないなら……」
その後店員さんに頼んで同席にしてもらい、5人でお茶する事になった。話題が無いわけではないが、共通の趣味をあまり持たない俺達にとってはそれなりに有意義な時間にはなったとも言える。
カレン「そういえばお兄ちゃん。」
八幡「ん?」
カレン「お兄ちゃんとアヤベさんって同級生じゃないですか。でも専攻科目は別だから絡む機会ってあるんですか?」
八幡「多くはないな。けど実習とかは組むのは1番多いな。1番長く付き合うわけだからな。」
カレン「じゃあお兄ちゃんはアヤベさんとよく組むんですか?」
八幡「アヤベとは殆ど無いな。アヤベ達や他の奴等が来る前にエアグルーヴやフジが来るからな。他もそれが分かってるから、我先にと来る奴は居ない。」
ライス「そうなんだ……お兄様って他の学年では取り合いみたいになってるから。」
ヴィヴロス「あっ、私の学年でもそうだよ!」
アヤベ「……相変わらず、人気なのね。」
八幡「お前んところの語彙力皆無の学級委員長には負ける。」
偶に話す時はあるが、カラス見かけた時だけ異常にビビるんだよなアイツ。子供の頃に襲われたとか?
アヤベ「……ねぇ、偶には私と組んでくれる?」
八幡「トプロとオペラオーの3人とで?」
アヤベ「トップロードさんは良いけれど、オペラオーさんは少し遠慮したいわ。」
八幡「『1番綺麗な星〜。』とか言ってお前に向かって行きそうだしな、アイツ。」
アヤベ「はぁ……勘弁してほしいわ。」
八幡「まっ、次の実習の時はお前を優先する。」
アヤベ「えぇ、よろしく。」
ヴィヴロス「ね〜ぇ〜2人だけの世界に入っていかないでよ〜!」
カレン「そうですよ〜!まるで夫婦みたいな雰囲気でしたよ〜!」
アヤベ「ちょ、カレンさん。冗談でもそういう事は言わないで……」
八幡「一応言っておくぞ、隠し撮りしてウマスタにアップとかするんじゃねぇぞ?俺もアヤベも得しないどころかマイナスしかねぇんだから。」
アヤベ「寮に帰ったらカレンさんのウマスタを確認するから安心して。」
八幡「よろしく頼む。」
ヴィヴロス「もぉ〜また2人だけの世界〜!」
アヤベ「だから違うから……」
コレ、いつまでやるんだ?
八幡とアヤベ、何故か夫婦漫才扱いww