比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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マンハッタンカフェ編 〜幻影を追いし者〜
追い越す為に


 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡はコース場に来て、担当希望のウマ娘に声を掛けてからスカウトをした。そのウマ娘は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………』

 

 

八幡が声をかけたというのにも関わらず、別の方向を向いていた。

 

 

八幡「(あれ?もしかして気付いてない、とか?)お~い、そこの青鹿毛の。」

 

『………』

 

八幡「………?ちょっと~聞いてる?」

 

『………!!?』ギョッ!!

 

八幡「え、そんなビックリするか?一応声はかけてたんだけどなぁ……まぁいい。話戻すけど、俺はお前を担当にしたいと思っている。この申し出、受けてもらえるか?」

 

『………』キョロキョロ

 

八幡「いやいやお前だって。っていうかお前ってそういう事するキャラだったっけ?なんか会った時と随分違うけど……」

 

『………』ジィ∼…

 

 

八幡(え……何で俺、ガン見されてんの?しかも全く喋らないし。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………っ!!』サムズアップ!!

 

八幡「……は?何そ【ガシッ!!】れ……ん?何だこの手ええええぇぇぇぇぇ~!!?」

 

『……~っ!!♪』

 

 

八幡はスカウトした子に手を掴まれたと思ったら、いきなり走り出した。しかも、トレーニングしていた時の走りとは根本的に違っており、最初からとんでもない速さだった。

 

 

ーーーとある教室ーーー

 

 

ガラガラッ!!

 

 

タキオン「んん~?おやおや、君は今話題の新人トレーナー君じゃないか……君は一体何をしているんだい?」

 

八幡「そんなの俺が聞きたいくらいだ。っていうかいつまで引っ張るんだ?」

 

『♪~♪~』ルンルンッ♪

 

 

部屋の中は理科室のような風貌をしており、まるで科学実験をしているかのような風景だった。包み隠さずに言うと、マッドサイエンティストの部屋である。だが八幡はカーテンで仕切られている方へと引っ張られていた。

 

そしてカーテンの奥に入っていくと………

 

 

カフェ「………トレーナーさん?どうして此処に?それに………」

 

 

カフェが居た。だが八幡はそれどころでは無かった。

 

 

八幡「………カフェが2人?」

 

カフェ「え……もしかして、見えているんですか?」

 

『♪~♪~』グイグイッ!!

 

八幡「うおっ!?っておい!」

 

 

八幡はカフェにそっくりな人物に引っ張られ、カフェの隣に座らされた。

 

 

『~~~っ!!』ペラペラ!!

 

カフェ「あの、ちょっと落ち着いて……」

 

 

八幡(……もしかして俺が話しかけてたのってお友達の方だったのか!?でも何で俺見えてんのっ!?この前まで見えてなかったぞ!?)

 

 

カフェ「スカウト?トレーナーさんが私を?そうなんですか?」

 

八幡「あぁ。お前に話しかけたつもりだったんだが、どうやらその正体はお前の言っていたお友達みたいだったようだ。」

 

お友達『~~っ!!』テ ブンブンッ!!

 

カフェ「え、受けろ?うん、確かにトレーナーさんから声をかけてもらったのは嬉しいけど……」

 

八幡「ん?嫌なら別に無理には【バシッ!!】言わないってぇ!?何だっ!?」

 

お友達『………』ゴゴゴ…

 

 

八幡(え、何この有無を言わせないような圧……何か『簡単に諦めんなっ!!』って言われてるような気がする。)

 

 

カフェ「あの、嫌というわけではないんです。スカウトはとても嬉しいです。その前に、理由が聞きたくて。」

 

八幡「あぁ~まぁされた側なら当然思う事だよな。分かった、俺がお前を選んだ理由は長距離のウマ娘を育成してみたかったからだ。お前の走りを見させてもらったが、長い距離の方が走れるタイプとみた。それに……これは憶測だが、お前が目指しているのはそこに居るお友達なんじゃないかと思っている。」

 

カフェ「っ!どうして、そう思うんですか?」

 

八幡「此処に来るまで俺はお友達に手を引かれながら来た。たった数百mの距離だが、お友達のスピードは異常なくらい速かった。特に曲がり角は減速するのが当たり前なのに対してスピードを緩めずに曲がり切った。アレを出来るようになれば大きなアドバンテージになる。だがそんな走り方をする奴はこの近代ウマ娘の歴史の中では存在しない。そんな走りをする奴が前に居たら追い越したくなるのはウマ娘の性といってもいいだろう。」

 

カフェ「………」

 

八幡「お前の話になってしまったが、俺の理由としては長距離のウマ娘を育ててみたいって単純な理由だ。」

 

カフェ「……トレーナーさんは、不可能だと思わないんですか?」

 

八幡「ん?何にだ?」

 

カフェ「私がお友達に追いつく事が、です。」

 

八幡「並大抵じゃ無理だとは思ってる。だが不可能だとは思わないぞ。だって前例がお前の隣に居るんだから。」

 

お友達『~~!』エッヘン!!

 

カフェ「………」

 

 

カフェには八幡が嘘をついているようには見えなかった。カフェには普通の人には見えない【何か】が見えているのだが、嘘をつく人には大概憑いているが見える。だが八幡にはそれが見えない……本気で口にしているのだとカフェの頭に過っていた疑念は確信に変わっていた。

 

 

カフェ「……追いつける、でしょうか?お友達に。」

 

八幡「……じゃあ聞くぞ、お友達とレースして追いついたまでは良い、同着で嬉しいか?」

 

カフェ「………いいえ。」

 

八幡「なら追い越すしか無いだろ?違うか?」

 

カフェ「………はい。これからよろしくお願いします、トレーナーさん。」

 

 

【バンッ!!】

 

 

八幡はまたもや背中を叩かれてしまったが、先程のような怒りは感じず、何処か期待の込められたような叩き方だった。そして直接脳に語りかけるテレパシーのような、何か声のような音が伝わってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『頼んだ。』っと。

 

 

 




はい、というわけで5人目のウマ娘はマンハッタンカフェさんでしたっ!!

いや、実はめっちゃ悩んだんですよ?だってねぇ?かの自由人がメッチャ見てくるんだものっ!!でも実際はルドルフ編が終わりに近付いてきた辺りからカフェにしようとは決めていました!

なのでここから、カフェ編のスタートです!
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