カフェside
学園の授業が終わって、放課後となりました……私はこれからトレーナーさんと初めてのトレーニングです。お友達が暫くの間離れていたので理由を聞きましたが、どうやらトレーナーさんの所にいたみたいで……私の簡単なプロフィールを教えてくれたみたいです。お友達の事ですから、きっと余計な事も言っていると思いますけど。それで今はトレーナーさんの居るトレーナー室に向かっています。
八幡「おっ、来たか。」
カフェ「トレーナーさん……お待たせして申しわけありません。」
八幡「気にするな。さて、じゃあ俺達の城に行くか。これからはそこが集合場所だ。」
ーーー部室ーーー
カフェ「あの、トレーナーさん。聞いてもいいでしょうか?」
八幡「うん?どうした?」
カフェ「………随分と、お友達と仲良くなったのですね。色々と聞きました。それに今も……」
八幡「それはお友達に言ってくれ、どうしてか分からんが定位置みたいになって離れねぇんだよ。」
お友達『♪〜♪〜』クルクル
八幡「俺の頭の上とアホ毛を気に入ったみたいでな。お前と居なかった間はずっと俺の部屋に居た。」
カフェ「そうでしたか……あまり迷惑かけちゃダメだからね?」
お友達『〜〜』ヒラヒラァ∼
本当に分かっているのでしょうか……
ガチャッ
八幡「………」
カフェ「……想定以上に整っていますね。」
八幡「俺がやったからな。そんなに時間はかからなかったからなんて事は無かった。」
カフェ「っ!言ってくだされば、私もお手伝いしました。お友達も。」
八幡「お前が授業があるだろ。それにお友達なら手伝ってくれたぞ?」
カフェ「え………お手伝い、したの?」
お友達『っ!』フンスッ!
まさか……この子が会って間も無い人の言う事を聞くなんて信じられない………
八幡「とりあえず着替えを済ませろ。俺は外で待ってるから。」
カフェ「はい、では行ってきます。」
八幡「おう。」
ーーー数分後ーーー
カフェ「トレーナーさん、終わりました。」
八幡「おう、じゃあ今日のやる事を伝える。端的に言うとカフェの走りを見るのと適性判断だ。」
カフェ「……ですが、昨日の時点では長距離だと言っていましたが?」
八幡「確かにお前の適性は長距離だっていうのは分かってる。けど他の適性も知っておきたい。だから今日は色んな距離を走る事になる、本気では走らせないが少しキツめになると思う。」
カフェ「分かりました。」
八幡「よろしく頼む。それとトレーニング前に言っておくが、何か気になる事や身体に違和感があったら必ず俺に報告してくれ。」
カフェ「……分かりました。」
八幡「よし、じゃあトレーニング開始と行くか。まずはアップから始めて行くぞ。」
トレーナーさんとのトレーニングが始まり、色々と驚く事が多くありました……トレーナーさんは私と同じで【彼女達】が見えているみたいで、時折私の隣を見ては………
八幡『併走ならいいけど、邪魔しないようにな。』
っと言ってくれました。それからもトレーナーさんは私の動きを見ながらも【彼女達】の動きも見ているような感じでした。そして本メニューの距離別となりました。なったのですが………
八幡「よし、じゃあ短距離から始めていくぞ。1,200mを走ってくぞ。マイルは1,600m、中距離は2,000m、長距離は2,500mってところだ。6〜8割くらいの力で走ってくれ。それからお前達も併走して構わないが、カフェの邪魔はしないようにな?負けそうになるからって肩掴むとか腰に抱き着くとかするなよ?」
1〜4『〜っ!!』ビシッ!!
………何故か【彼女達】のトレーニングを見るようになっていました。実際、トレーナーさんは【彼女達】にも声かけをしていました。普通は見えていない筈なのに見られているのが嬉しいのか、【彼女達】もトレーナーさんの言う事をよく聞いています。
ーーートレーニング後ーーー
八幡「……うん、やっぱりカフェは長距離に特化しているな。中距離も走れはするが、重賞レベルとなると入着くらいだろうな。ジュニアクラスでは少し苦労すると思うが、クラシッククラス後半では本領発揮出来るだろう。」
カフェ「……あの、トレーナーさん。少しよろしいでしょうか?」
八幡「どうした?」
カフェ「私の身体、爪の事なんですけど。」
八幡「爪……」
カフェ「私の爪は生まれつきとても薄くて、幼少期の頃は少し走っただけで割れるくらい脆かったんです……今もその影響はあります。なので先にご報告してこうと思いまして。」
八幡「成る程、爪が薄いのか……じゃあトレーニング後のケアとかは欠かさずやっているんだな?」
カフェ「はい、寮に帰ってからは毎回……」
八幡「……じゃあ靴や靴下は工夫しているか?」
カフェ「靴は指定の物を使っているので出来ませんが、靴下はある程度素材の良い物を。」
八幡「そうか……じゃあ明日、ネイルと補強液を用意する。」
カフェ「……ネイル……補強液、ですか?」
八幡「アスリートが使っている保護用のネイルテープだ。俺は使った事無いから効果は分からないが、試してみても良いだろう。補強液も爪の表面をコーティングしてくれるから割れにくくなる筈だ。」
カフェ「……ありがとうございます。」
私の爪を否定するどころか、簡単に受け入れて対応と対策までしてくれました。このトレーナーさんと会った日から感じていましたが、彼はとても良いトレーナーさんです。
史実のカフェも蹄の問題がありました……それでもGⅠを3勝ですから凄いです!