比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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お祝い

 

 

八幡side

 

 

エアグルーヴのトレーニングを終えた俺は先生からのメールを確認して校門前で待機している。当然着替えもしてある、普段着てるスーツではなく、大事な時の為に着る用のスーツだ。先生のメールでは、迎えが来る事になっているみたいだが、早く来てくれないかと思うばかりだ。これでは下校中の生徒から目立たれて仕方ない。

 

 

八幡「……おっ?」

 

 

漸く目の前に黒塗りのかなり高級そうな車が停まった。そして運転席から人が……いや、ウマ娘が降りてきて後部席のドアを開けた。

 

 

運転手「お待たせいたしました、比企谷八幡様。どうぞ、お乗りください。」

 

八幡「どうも。」

 

 

後ろからまた凄い視線が突き刺さるが、俺はもう気にしない事にした。それに、何かもう今更だ。この学園は面白い事や噂には事欠けない。どうせ後には俺が金持ちだとか、そういう噂が流れるんだろうよ。それよりもだ、何でこんなお迎えを寄越したんだ?しかもさ、絶対そこらの店じゃないよな?絶対高いお店を選びましたよね、先生?

 

 

ーーー超高級レストランーーー

 

 

八幡「………予想はしてたけどよ、三つ星レストランを取ってたのかよ………」

 

 

ブロロロロッ

 

 

するともう1台同じような車が俺が乗っていた車の後ろに停まった。そして運転手がドアを開けると、そこから先生がドレス姿で現れた。

 

 

「八幡、待たせてしまったかな?」

 

八幡「いえ、今来たところなので。それよりも先生、こんな所を予約してたんですか?高過ぎなのでは?」

 

「安心しろ、使わない金というのはあっても無駄という物なのだ。弟子の祝いの為に散財くらいはしても構わんだろう?」

 

八幡「この前別口で届きましたけど?」

 

「あれは阪神JFの分だ。私とした事がすっかり忘れていた、済まなかったな。それに、そのイヤリングも付けて来てくれているようだからな。」

 

八幡「先生からの贈り物ですし、付けない理由もありませんから。」

 

「全く、お前は私を喜ばせるのが上手いな。さて、立ち話をしていては時間の無駄だ、中に入ろう。」

 

 

ーーー店内ーーー

 

 

やはりというか何というか、店の中もすっげぇゴージャスなのだが、落ち着きもある雰囲気だった。俺みたいな平民には一生縁の無さそうな場所だ。

 

 

八幡「先生も凄い所選びましたよね、この店って三つ星ですよね?よく予約取れましたね?」

 

「桜花賞を勝った時の晩に予約を入れておいた。早い方が取られる心配も無い。」

 

八幡「少なくとも、弟子にするお祝いとしては高過ぎる気がしますけど?先生がお金持ってるのは知ってますけど。」

 

「では現金の方が良かったか?」

 

八幡「それは受け取りづらいので………」

 

「ならこの方が良いだろう?お前はそういう人間だ。」

 

 

流石は先生、俺の事をよく分かってる。もし現金を渡されようものなら、俺は受け取らない。だって生々しいし。

 

 

給仕「お待たせいたしました、こちらオードブルでございます。」

 

 

目の前には前菜が乗せられた皿が置かれた。先生には俺よりも量が多い。それも当然だ、ウマ娘は人間と比べてかなり食べる。先生も他のウマ娘と比べてかなり食べる方だ。現役時代どうしてたんだ?

 

 

「さて、ここからは楽しく話でもしながら食事をしようではないか。言っておくが口の中に物を入れながら話すような事はしないようにな。」

 

八幡「こんなお店でそんな真似しませんよ。追い出されますよ絶対。」

 

 

こうして俺達はゆっくり食べて話をしながら高過ぎるディナーを満喫している………落ち着かないけど。

 

 

八幡「そういえば先生、プロフェッサーとは連絡取ってるんですか?」

 

「偶に取っている、そうでもしないとあの人はうるさいからな。連絡する度にお前の事を聞いてくる………口調の割には世話焼きな人だからな、あの人は。」

 

八幡「ははは……分かります。」

 

「だが、それだけお前の事を気にかけているという事でもある。偶にはお前の方から声を掛けてやるか?」

 

八幡「俺はそれでも良いんですけど、今はやめてくださいね?絶対声響きますよ、此処。」

 

「分かっている、そんな事はしない。まぁ、次の舞台の時までお預けにするつもりだ。」

 

 

俺の言うプロフェッサーとは、日本に少しだけ来ていて、俺に色々と手解きをしてくれた人だ。別に教授というわけではないのだが、あの人がそう呼べと言ったからこう呼んでいるだけだ。

 

 

八幡「それ、俺が苦労するだけでは?」

 

「時には弟子に問題を押し付けるのも師匠というものだよ。」

 

八幡「それは面倒の間違いでは?まぁ良いです、俺も久し振りに声を聞きたいので。もう3年くらい声を聞いてませんから。」

 

「師もそう言っていたよ。だから次の舞台、オークスの時には君に任せるぞ。」

 

八幡「分かりました。」

 

「今から目に浮かぶ。彼女が君の声を聞いた途端、凄く嬉しそうに声を荒げるのがな。」

 

八幡「そんなに俺の事を聞いてきてたんですか?」

 

「あぁ、何百回と聞かされた。仕舞いにはまた日本に行こうかなどと言っていた。祖国での仕事を放置して何をしに来るのだと叱責したよ。まぁ予想通り逆ギレされたのどけどね。『私の弟子でもあるのだぞ!?心配しない方がおかしいだろ!?』とな。」

 

八幡「……そうですか。」

 

「嬉しいか?」

 

八幡「はい。まぁ………そう言ってくれるのは、俺も嬉しいです。」

 

「そうか……私も彼女と同じ気持ちだ。何も無い時でも連絡してくれて構わない。私はお前の師匠だからな、弟子の愚痴くらいは聞いてやるさ。」

 

八幡「……ありがとうございます。」

 

 

俺には勿体無いくらいの先生だ。こんなに良くしてくれる人、もといウマ娘はそんなに居ない。プロフェッサーも元気にしていると良いんだけどな………いや、あの人が元気じゃない日なんて無いか。

 

 

 




先生以外に八幡に手解きをしていた人がもう1人!?

担当ウマ娘は増やした方が良いと思いますか?

  • 折角だから、増やしちゃおう!
  • いや、エアグルーヴ編だからここは無しで!
  • まぁどっちでも良いかなぁ〜。
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