比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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旧理科準備室

 

 

八幡side

 

 

ルドルフ「成る程、経過は順調か。それは良かった。」

 

八幡「あぁ、まだ始まったばかりの夏だから何とも言えないけどな。」

 

ルドルフ「しかし目の良い君の事だ、マンハッタンカフェのちょっとした事でもすぐに気が付くのではないか?」

 

八幡「それも無くはないがカフェの場合、自分から言ってくれるから俺から言う事は殆ど無い。ある意味これは助かっている。」

 

ルドルフ「どうやら信頼関係は良好みたいだ、安心したよ。彼女は存外、気難しい部分があると聞いていたからね。」

 

八幡「気難しいというよりも、理解しずらい理由があったからっていう感じだな。この理由は人によっては完全に拒絶されるだろうからお前にも言うつもりは無い。」

 

ルドルフ「そうか、その理由を聞けるように努力する事にしよう。」

 

 

夏合宿真っ只中の最中にも関わらず、どうしてルドルフがトレセン学園に居るのかというとだ……予め予定していた事らしい。7月は合宿で追込み、8月は学園でという方針だったらしい。まぁコイツなら普通に自分でメリハリも付けられるだろうしな。

 

 

ルドルフ「しかし、比企谷君もこの学園での生活には慣れてきたのではないか?」

 

八幡「おかげさまでな。心強いお友達も居るからな。」

 

ルドルフ「ほう、お友達……少々意外だ、君が自らそう呼ぶ人物が居るなんてね。」

 

八幡「若干失礼な物言いにも思えるが、否定はしない。(それに、人物かも怪しいし……)」

 

ルドルフ「だがおかしな噂も聞く。比企谷君、君はマンハッタンカフェ以外にも教えている生徒が存在すると。」

 

八幡「はぁ?俺が担当しているのはカフェだけだ、何でそんな噂が立つんだ?」

 

ルドルフ「私も人伝に聞いた事だから肯定も否定も出来ない立場だが、君がマンハッタンカフェ以外にも話しかけているような仕草をしていると聞いてね。」

 

 

あぁ~……それ多分、カフェのトレーニングに協力してくれてるあの4人だな。他の連中に見られている事も懸念すべきだったな。

 

 

八幡「独り言を言う癖が抜けてないだけだ。カフェと契約してからはカフェ以外のトレーニングを見た記憶なんて無いし、希望が無い限りは見ようとも思わない。」

 

ルドルフ「それを聞いて少し安心したよ。だが、私の走りは私の希望が無い限りは見てくれない、という意味と捉えるよ?」

 

八幡「あぁ、そういう事だからな。」

 

 

……あっ、ルドルフも居る事だし、折角だから聞いてみるか。

 

 

八幡「なぁルドルフ、1つ聞いてもいいか?」

 

ルドルフ「ん、何かな?」

 

八幡「カフェのグッズ置き場とタキオンの研究室になってる旧理科準備室があるだろ、元々あの部屋ってカフェ1人で使ってたらしいが、何で使用の許可を出したんだ?」

 

ルドルフ「あぁ、その事かい?君はあまり知らないと思うが、この学園には色々と不可解な事が起きる事が多くてね……理由は定かではないのだが、マンハッタンカフェが献身的に協力してくれたおかげでその現象は大幅に減ったんだ。それで彼女が『私物を保管出来る空き教室を貸してほしい。』という要望があってね、学園のそういった曰く付きの管理と謝礼という事で利用を許可したという経緯さ。」

 

八幡「成る程……そんな事があったのか。」

 

ルドルフ「彼女が居なかったら、今もこの問題に頭を悩ませていた事だろう……これでも大きく感謝しているんだ。」

 

八幡「じゃあアグネスタキオンが居る理由は?ある筋からは後からやって来たせいで折半になってしまったって聞いたが?」

 

ルドルフ「ある筋の方が気になるが……君も知っていると思うが、彼女は研究熱心だ。彼女の学園での行動は模範的なそれではない、そんな彼女が旧理科準備室を要求したのだが……我々がマンハッタンカフェに監視役を依頼したんだ。」

 

八幡「ほぉ~……とどのつまり暴走しないようにする為のお目付け役ってところか。」

 

ルドルフ「その通りだ。まぁ最近はそれも落ち着いてきているみたいだ。」

 

八幡「担当がついたから、だろ?」

 

ルドルフ「理解が早くて助かるよ。」

 

 

まっ、生徒会からすれば悩みの種が少しでも別の方向に行ってくれるのなら、これ以上無いくらいの解放感だろうしな。幾らカフェが監視をしているからといっても四六時中監視しているわけじゃないからな。

 

 

八幡「概ね理解した。」

 

ルドルフ「そうか。納得してくれたのであれば幸いだ。」

 

八幡「カフェの私物については一部トレーナー室と部室で保管してあるが、目を瞑ってくれるか?」

 

ルドルフ「その場合は自己責任になるが、構わないかな?」

 

八幡「それでいい、決まりだな。」

 

ルドルフ「君まで空き教室を貸せと言われないか心配していたところだよ。」

 

八幡「冗談言うな、そんなに私物は多くねぇよ。」

 

ルドルフ「君との会話は弾むな、それに新鮮だ……すっかり紅茶が冷えたな。淹れ直すとしようか。君もどうだい?」

 

八幡「じゃあいただく。」

 

 

………【ソロォ∼…】……ん?

 

 

お友達『~~~』モグモグ

 

八幡「お前も好きだなぁ……って食い過ぎだって。」ボソボソ

 

お友達『♪~』モグモグ

 

 

でもこのお友達の不思議な行動について。よくお菓子を食べるところを見かけるのだが、決まって俺の作ったお菓子を食べるんだよなぁ……此処にあるのだって俺が作った焼き菓子だし。市販のも食べるが全部食べたのは1週間後だった。どうして俺の作ったお菓子ばかり食べるんだいお友達ィ?

 

 

ルドルフ「……比企谷君、せめて私にも残しておいてほしかったのだが?」

 

八幡「さて、俺も気が付いたら消えていたから分からないんだよな~コレが。こんな話をしていたから全部搔っ攫って行ったんじゃね?」

 

ルドルフ「君までそんな事を言うのか?」

 

八幡「………ほら、全部持っていくな。また作ってやるから持っている分は置いてきなさい。」

 

ルドルフ「君は何を……っ!?ど、どういう事だっ!?」

 

八幡「そういう事。」

 

 

だってこれで済ませるしか無くね?

 

 

 




旧理科準備室については自分の捏造(妄想)も含みます!
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