比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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先生とお友達

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」スタスタ

 

 

……どうも、トレセン学園に出勤中の比企谷です。最近寒くなってきたから歩くのが辛くなってきた……なんて事は無い。だってトレーニングしてる時はずっと外で立ち止まったりしている時だってあるからわりかし平気だ。雪降ったら流石に『マジかよ。』って思う時あるが、時々だからまだ平気な方だ。

 

早朝はやっぱり冷えるが、学園に赴任してからの習慣だから辞められなくなっているのかもしれない。俺は決まった曜日に学園のコース場の整備を手伝っている。学園のコース場は大きい上に1つだけじゃないから、1箇所を整備するだけでも時間がかかる。だから俺も簡単な作業をお手伝いしているってわけだ。冷える前の身体を暖める運動にはちょうど良いとも思っている。

 

 

八幡「おはようございます。」

 

「おや、比企谷トレーナー。おはよう。」

 

「おはようございます。」

 

八幡「今日のやってないとこって何処ですか?」

 

「じゃあ向正面の方をお願い出来るかい?」

 

八幡「分かりました。」

 

 

夏場は芝刈り、冬は入れ替えをメインでやっている。流石に専門的な事は俺には無理だが、さっきも言った簡単な事なら出来る。

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

「トレーナーさん、今日もありがとうねっ!」

 

「いつも助かるよ!」

 

八幡「いえ、いつも使わせてもらってるので。」

 

「いやいや、トレーナーさんのおかげで仕事が捗るからね。じゃあそろそろ学園に行ったら?」

 

八幡「はい、行ってきます。」

 

 

さて、俺も部屋に行って少し休むか。あっ……

 

 

タリアト「………」

 

八幡「先生……」

 

タリアト「献身的だな。いいや、お前はそういう奴だったな。お前らしい。」

 

八幡「お久しぶりです、ご無沙汰しています。」

 

タリアト「久々にお前の顔を見たくなってな。それに担当ウマ娘の初勝利のお祝いもまだだ、それも良いと思ってな。来させてもらった。」

 

八幡「注目を浴びたんじゃないですか?先生は恵まれ過ぎた体格をしていますので。」

 

タリアト「もう慣れた事だ。」

 

八幡「外で話すと冷えますので、自分の部屋に来てください。」

 

 

まさか先生の方から来てくれるなんてな……何度か先生には連絡を入れていたが、こうして会うのは卒業式以来だ。

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

タリアト「ほう……見ない間にコーヒーを淹れるのが随分と上手くなったな。」

 

八幡「担当がコーヒー好きなものですので。自然と俺もこういうのをするようになりましたので。」

 

タリアト「そういう事か。」

 

八幡「カフェもそろそろ来る頃合いですね。」

 

タリアト「約束でもしているのか?」

 

八幡「コーヒーを飲むのが日課になってるんですよ。俺の淹れるコーヒーが良いらしくて。」

 

 

ガラガラッ

 

 

カフェ「おはようございま………どうも。」

 

タリアト「あぁ、お邪魔している。私の事は気にせず入るといい。」

 

カフェ「……では、お言葉に甘えて。トレーナーさん、こちらの方は?」

 

八幡「俺の先生。トレーナーのイロハを叩き込んでくれた恩師だ。」

 

タリアト「君がマンハッタンカフェか……八幡から君の話をよく聞いている。それに、君の傍に居るその子の事に関してもな。」

 

カフェ「っ!?ま、まさか……「残念ながら私には見えてはいない。」………」

 

タリアト「だが、顔はよく知っている。」

 

カフェ「え………」

 

八幡「……そういえば春頃に電話した時に言ってましたね。確か……【革命家】でしたっけ?」

 

タリアト「あぁ。」

 

お友達『♪〜♪〜』ピュー!!

 

カフェ「あ………」

 

タリアト「ん?どうした?」

 

カフェ「その……お友達が、貴女の膝の上に……」

 

タリアト「………全く相変わらずだな、お前は。暇さえあればすぐ私の膝を枕にする。ふ……」

 

カフェ「………お友達とお知り合い、なのですか?」

 

タリアト「そうだな。どうしてこうなったのかは私にも分からないが、私の学生時代の後輩だ。」

 

カフェ「っ!」

 

タリアト「この子の為にも名は伏せるが、成績は14戦9勝で内負けた5戦は全て2着。14戦中6勝はGⅠだ。」

 

八幡「………」

 

カフェ「………」

 

お友達『♪〜♪〜』ゴロゴロ∼

 

タリアト「戦績も見事なものだが、本当に驚くべきなのは逸脱したレーススタイルと強靭な精神力と生命力にあるだろう。」

 

カフェ「……それは、どんな?」

 

タリアト「話しても構わないが、君はそろそろ時間を見るべきだな。」

 

 

俺もその一言で時計を見た。すると時間は既に8時を過ぎて長い針は2を超えていた。

 

 

カフェ「………」

 

八幡「カフェ、教室に行け。話は気になっていると思うが、流石に学園の事になると俺も口添えは出来ない。学業も大事だ、な?」

 

カフェ「……分かりました、失礼します。」

 

八幡「あぁそれと、ほい。」

 

 

俺はカフェに魔法瓶を渡した。そしてカフェは一礼すると、そのまま教室へ向かって行った。

 

 

八幡「……興味深い話ではありますが、カフェ抜きに話を聞いたら俺が詰め寄られかねませんので、お話はまたの機会にとっておきます。」

 

タリアト「それが良いだろうな。しかし、本当に似ているな……お前は顔を見た事はあるのか?」

 

八幡「はい、瓜2つという表現が正確ですね。違いがあるとすれば……眼の色ですね。カフェは黄色ですけど、お友達は赤色です。」

 

タリアト「そうだな……しかし、数奇なものだな。こうしてお前が日本に居るのは何か意味があるのかもしれないな。」

 

 

 




カフェ、後もう少しのところで時間が……
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