比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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カフェの日常

 

 

カフェside

 

 

次の目標レースの京成杯まで1ヶ月を切り、レースの日が近付いてきました……私は相変わらず、3人との併走トレーニングを続けていますが、変化は出てきています。まだバラつきはありますが、直線を1着通過で行けるようにまではなりました。次の京成杯は中山レース場で行われます。特徴は最後の急坂……スピードを落とさずに登り切るのが第1の関門、っとトレーナーさんは言っていました。

 

そして、今月末近くに行われるホープフルSはタキオンさんとポッケさんが初めての対決です。お互いあまり干渉せずに違う道を辿っていたみたいですが、どんなレースになるのか楽しみです。

 

 

カフェ「それで、どうして私に協力を?」

 

タキオン「君ならば理解してくれるだろう?私はウマ娘の限界を知りたくてねぇ~今回のレースではその限界を試す第一歩というわけさ。そこでだっ、是非とも君のトレーナー君に協力を仰ぎたくてねぇ~どうだろう、口添えを頼めないかな?」

 

カフェ「お断りします。ご自分の担当トレーナーに言ってください。」

 

タキオン「まぁまぁ聞いておくれよカフェ、これは双方にとっても悪い話じゃないと思うんだ。君のお友達とやらに近付けるチャンスかもしれないぞ?」

 

カフェ「必要ありません。私は自分の力でお友達を越えてみせます。貴女の力はお借りしません。」

 

タキオン「そうかぁ……仕方ない、ポッケ君のトレーナーにでも頼もうか。」

 

 

諦める、自身のトレーナーに頼るという選択肢は無いのでしょうか?

 

 

カフェ「失礼します……」

 

タキオン「もう行ってしまうのかい?」

 

カフェ「お話というのはもう無いのですよね?」

 

タキオン「確かに無いが、お喋りくらい付き合ってくれてもいいじゃないか?」

 

カフェ「……失礼します。」

 

 

ーーーカフェテリアーーー

 

 

実験と称していますが、どんな怪しい事をされるか分かりません……断るのが正解です。成功例もありますが、それは失敗例と比率してもとても少ないと思います。あの部屋を一緒に使わせてもらっている仲ではありますが、実験に協力したいとは思いません。

 

 

カフェ「すみません、ご一緒してもいいでしょうか?」

 

ライス「あっ、カフェさん。どうぞ。」

 

カフェ「ありがとうございます……ライスさんはやっぱり、よく食べますね。」

 

ライス「そ、そうかなぁ……」

 

カフェ「はい……ですが、食べる事は良い事だと思っています。私も出来るだけ多くの量を食べようとは心掛けていますが、そんなに多くは食べられません。なので羨ましいです。」

 

ライス「えへへ、ありがとう。あっ、そうだカフェさん。今度また登山に行こうと思ってるんだけど、カフェさんも一緒にどう?」

 

カフェ「はい。では次の終わって少ししたら行きましょうか。」

 

ライス「うん。」

 

 

……それにしても不思議、この量の料理は一体彼女の小さい身体の何処に入っていくんだろう?

 

 

カフェ「ライスさんは前の人を追い抜く時は何を意識していますか?」

 

ライス「……ライスはね、出来るだけ前の人をマークして『此処だっ!』って思ったら仕掛けるよ。だから前の人が速い人だったら良いかな。」

 

カフェ「成る程……私の脚質は差しなので、とてもではありませんが難しそうですね。位置取りが前の位置になりそうです。」

 

ライス「でも、前の人を見ながらだから少しは動きやすいと思うなぁ。それか、自分の仕掛けるタイミングを相手に合わせて戸惑わせる、とか?ライスはやった事無いけど。」

 

カフェ「……参考になりました、ありがとうございます。」

 

ライス「ううん、このくらいだったらいつでも相談に乗るよ!」

 

 

……っ!

 

 

お友達『………っ!』ソロォ∼…

 

カフェ「………」ジィ∼…

 

 

そのこはダメ、怖いのが苦手って言っていたから。脅かすのはかわいそう……

 

 

お友達『………』コクコクッ

 

カフェ「ふふっ、分かってくれたみたい。」

 

ライス「ふぇ、どうしたの?」

 

カフェ「いえ、お友達がちょっかいをかけようとしていたみたいなのですが、事情を話したら分かってくれたので。」

 

ライス「え?でもカフェさん今、一言も喋ってなかったよね?」

 

カフェ「はい、念話で会話をしましたので。」

 

ライス「え………」サァ…

 

カフェ「さぁ、お昼を再開しましょう。」

 

 

暫くの間、ライスさんが固まっていましたが、何かあったのでしょうか?

 

 

ーーー教室ーーー

 

 

カフェ「………ふぅ。」

 

 

教室に着いて自分の机に着席してから、私はトレーナーさんからいつもいただいているコーヒーを飲んでいます。不思議とトレーナーさんの淹れたコーヒーは気分が落ち着くので、とても気に入っています。偶に匂いにつられてお友達が来る時もありますが、どうにもお友達には苦過ぎるみたいなので、飲もうとはしません。

 

 

ポッケ「よぉカフェ、いつもの食後のコーヒーか?」

 

カフェ「はい。飲みますか?」

 

ポッケ「要らねぇよ。そんな苦ぇもん飲めねぇよ。」

 

カフェ「そうですか。」

 

ポッケ「つかよ、それカフェテリアで飲めばいいじゃねぇかよ。何でいつも教室に戻ってから飲んでんだ?」

 

カフェ「メインディッシュですので。」

 

ポッケ「ふぅ~ん……」

 

カフェ「……貴女でいうところのパフェみたいなものです。」

 

ポッケ「あぁ~成る程!いつでも食いたくなるもんなっ!」

 

 

 




タキオンの実験に付き合わなかったのは正解!
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