八幡side
さて、今年のダービーと上半期の宝塚記念が終わって暫くは北海道や九州、サマーシリーズ開催中のレース場でレースが開催されている。んで俺達は今、夏合宿に参加すべく移動中だ。カフェも次の丹頂Sに向けてトレーニングに励んでいる。この夏合宿では大きく成長させてやりたいものだ。
八幡「………」
カフェ「すぅ……すぅ……」
お友達『♪〜♪〜』ウキウキッ!
……バスの中はエアコンが効いて涼しい為、カフェも俺の隣でスヤスヤと眠っている。お友達はずっとウキウキしている。バスの中で待ちきれない様子だが、さっきまでバスと併走したり、他の連中にちょっかい出したり、車内をフワフワしたりしていた。今は何故か俺の膝の上でウキウキしながら外を眺めている。
八幡「……おっ、アレか?」
「そうそうっ!あそこが夏合宿の寮だよ!」
八幡「……いかにも合宿しますって感じの建物だと思うのは俺だけか?」
「確かにね〜。でも良い所だよ♪」
八幡「そうか。」
ーーー合宿所ーーー
カフェ「……すみません、八幡さん。」
八幡「気にしなくていい、起きたばかりだからな。それにお前、晴れは苦手だろ?」
カフェ「………」
八幡「それに、今日はトレーニングはやらずに今の環境に適応する為に自由行動にするって言ってたしな。だからお前も今日は何しても構わないぞ。まぁ、せっかくの合宿所だからな。友人達と遊ぶのも良いし、ビーチで飲み物飲みながらゆっくりするのも良いしな。」
カフェ「……八幡さんはどうするのですか?」
八幡「俺か?俺もゆっくりする予定だ。何するかは決めてないけどな。」
俺も初めて来る場所だからな……何があるのかも分からないから散策するかもな。白い砂浜でビーチバレーって柄でも無いしな。
八幡「とりあえず、この辺りの散策だな。俺にとっては初めて来る場所だからな。」
カフェ「……そう、ですか。」
八幡「……何かやりたい事でもあったのか?」
八幡「その……私もやる事が無いので、八幡さんと一緒に行動しようかと………」
八幡「それは構わないが……」
カフェ「ありがとうございます。」
お友達『っ!!』グッ!!
………なんかお友達がガッツポーズしてるんだが、何かあったのか?カフェのお誘いを受けたから?よく分からんな……ん?カフェに案内してもらえば良くね?
八幡「じゃあカフェ、この辺りの案内を頼んでもいいか?知ってる範囲で構わないから。」
カフェ「……はい、分かりました。」
クスリと笑ったカフェはどこか嬉しそうな表情だった。けどお友達は既に何処かに行ってしまったので、俺とカフェの2人だけだ。
カフェ「では、早速行きましょうか?」
八幡「あぁ、頼む。」
その後、俺はカフェに合宿所の周辺を案内してもらった。神社、近くの街、釣り場や散歩コース、花火の穴場スポットとか色々案内してもらった。
八幡「結構回ったな……ありがとうなカフェ。」
カフェ「いえ、私も良い気分転換になりました……それに、八幡さんのお役に立てて良かったです。」
八幡「ふっ……にしてもやっぱり暑いな、飲み物でも飲もうか。」
カフェ「では、ビーチに行きましょうか……あそこならパラソルの下で涼めると思います。」
八幡「ん、じゃあ行こうか。」
ーーービーチーーー
カフェ「八幡さん、お待たせしました……」
八幡「ん、ありがとうな。」
カフェ「………ところで、その方は?」
八幡「あぁ、どうやら併走相手を探しているみたいでな。お前も見て分かると思うが、周りからは見えてないからな……これまで相手が居なかったみたいだ。」
『〜〜〜』
カフェ「……そう、なんだ。」
八幡「よかったら明日のトレーニングに参加させないか?いつまでもこのままじゃ可哀想だしよ。」
カフェ「……八幡さんは、やっぱり優しい人ですね。分かりました、一緒にやりましょう。」
八幡「ありがとうな。とりあえず、飲むか。」
カフェ「はい……」
ダンツ「あっ、カフェちゃん!何処に行ってたの?」
カフェ「ダンツさん……トレーナーさんにこの周辺を案内していました。ダンツさんは、此処で遊んでいたんですか?」
ダンツ「うん♪皆今日だけは羽目を外してるみたいだから。ほら、ポッケちゃんなんてさっきからすっごいんだよ?」
カフェ「……想像が、つきます。」
うん、確かに容易に想像できるな。
ダンツ「カフェちゃんもどう?」
カフェ「いえ、私はこちらで結構です……それに、八幡さんとお話もしたいので。」
ダンツ「そっか、分かった。じゃあまた後でね!」
八幡「……別に行っても良かったんだぞ?」
カフェ「いえ、私自身こっちの方が良かったので。それにトレーナーさんのお話はとても面白いですから。また色々と聞かせてください。」
八幡「面白いエピソードが手に入ったらな。」
お友達なら、こういう話は事欠けないだろうな。また今度、お友達から聞いてみるか。とりあえず今は……
八幡「いつの間にか用意されてる焼きそば、食べるか?きっとお友達がいつの間にか用意してくれたんだとは思うけどよ。」
カフェ「………そのまま食べるのは少し怖いので、聞いてみますね。」
八幡「うん、頼むわ。」
実りのある夏合宿にしてね、八幡。