比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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妬みと判断

 

 

先輩1side

 

 

「凄かったよね〜札幌の丹頂S!」

 

「あっ、それあたしも見た見た〜!カフェさん余裕の走りだったよね!あんなに仕掛けが早かったのに、走り終わった後もケロッとしてたし。」

 

「夏合宿中は山登りをずっとしてたって聞いたよ。しかも1時間以内に辿り着かないとクリアにならないってクリークさんが言ってた!」

 

「山登りって……登山?」

 

「違う違う、走りながらって事。先輩達でも1時間切るのに2週間はかかったみたい!」

 

「ひえぇ……私には無理そう………」

 

「でもさ、セントライト記念もスパートかけるの早かったように見えたけど、やっぱり菊花賞を想定して走ってたのかな?」

 

「そうだと思うよ?だってカフェさんもトレーナーさんも菊花賞が本番だって言ってたじゃん。次の菊花賞、なんか楽しみになってきたよね〜!」

 

「カフェさんも勿論凄いけどさ、有言実行してるトレーナーさんも凄いよね。だって長距離が1番得意って弥生賞の時点で気が付いてたんだもん!タキオンさん相手にあれだけ走れてるから中距離でも走れる実力はあるって分かってるのに、長距離の方が得意だって見抜いてたんだよ!」

 

「いや、分かんないよ?もしかしたらもっと早い段階で気付いてたとあたしは思うなぁ〜。だってあのトレーナーさんだよ?気付けないわけないじゃんって思っちゃうなぁ〜。」

 

「それそれ!私この前、教官のメニューに従ってトレーニングしてたんだけど、その時偶々トレーナーさんが通りすがった時にこう言われたんだよね、『お前はマイル〜中距離が向いてるから、そのメニューじゃあまり伸びないぞ。』って……それで私教官の所に行ってマイルのメニュー変えてみたらビックリ!今までのが嘘みたいに走れちゃったんだよね!」

 

「へぇ〜!やっぱりカフェさんのトレーナーさんって見る目確かなんだね〜!」

 

「次の模擬レース、ちょっと楽しみなんだよね〜♪」

 

「じゃああたしも期待しちゃおっかな〜?」

 

「任しときっ!」

 

「何処の方便それ〜?」

 

 

………夏合宿が終わって更に1ヶ月が経った。俺とタキオンは相変わらずで、奴の部屋に行っても研究の手を止めようとはせず、俺の話も話半分どころか聞く耳を持とうともしない。常にパソコンの画面や実験中の薬品、資料等を見ながら適当に聞き流しているというのが目に見えて分かるくらいだ。俺の後輩の同期3も説得しているみたいだが、話にならないのが現状だ。それだというのに何なんだアイツは?

 

 

八幡「………なんか苦味強くね?」

 

カフェ「そういう豆から出来ていますので。」

 

八幡「俺の舌には合わないな……もっと甘い豆のコーヒーって無いの?」

 

カフェ「コーヒー豆にも、色々種類がありますから。豆と言っても、分かっているだけで100種類以上はありますので。」

 

八幡「そんなにあるのかよ………」

 

 

アイツは夏合宿後の札幌の丹頂Sとその後の菊花賞トライアル、セントライト記念を勝利した………周りのウマ娘達からチヤホヤされているような奴が何であんな良い成績を出してやがるんだ!しかも次は初めてのGⅠの舞台……まぁこれまでは運が味方してくれたみたいだが、次のGⅠは【最も強いウマ娘】が勝つって言われている菊花賞だ。マンハッタンカフェがいくら長距離の適性があろうと、大舞台の経験が無い時点で負けるのは見えている。相手にはジャングルポケットやダンツフレームが居るんだ、この2人が居る限りは勝ち目は薄くなる。

 

 

先輩1「次に痛い目に遭うのは、お前になりそうだなぁ比企谷?」

 

同期3「……先輩、ダメでした。」

 

先輩1「そうか………チッ、アイツ……俺達が何の為にこれだけ説得しているのか分かっているのか?」

 

同期3「全くっスよ。俺が説得続けても空返事するだけだし、しかも今日は………『君達もしつこいねぇ……何度も何度も此処に来られても答えは変わらないよ?続けて言うが、こんな事ばかりしていては非生産的だとは思わないかね?私との契約は破棄して新しい担当を見つけた方が君達の為だと進言するよ。』って言われたんスよ。」

 

先輩1「アイツ、自分はもう走らないって言ったようなもんじゃねぇか……いや、既にそう宣言したようなもんか。」

 

同期3「どうするんスか先輩?アイツの怪我もそろそろ治る頃だって聞いてますけど、まだ説得続けます?ぶっちゃけ、説得続けても無意味だと思うんスよね。」

 

先輩1「………」

 

同期3「もうやめときません?この半年ずっとこの調子っスよ?他のやつ見つけた方が良くないっスか?」

 

 

………この半年、何も変わらないしな。流石にもう潮時かもしれないな。

 

 

先輩1「……次で最後にするか。」

 

同期3「そうっスよ、俺もアイツの説得には疲れてたっスから。」

 

先輩1「次も変わらなかったら、契約破棄するか。」

 

同期3「にしても、今日もまたチヤホヤされてますよねアイツ。何が良いんだか、あんな目の腐った奴。」

 

先輩1「全くだ。俺には全く分からん……」

 

 

俺は再び比企谷の方を見ると、担当のマンハッタンカフェだけでなく、天皇賞ウマ娘のライスシャワーとスーパークリーク、3冠ウマ娘のミスターシービーの3人が増えていた。合宿のメンバーらしいが、アイツ等も何で比企谷の所に行くんだか。

 

 

 




先輩1と同期3はタキオンを手放す判断をした模様……少し前進?
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