比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

891 / 1583
大舞台の目前

 

 

カフェside

 

 

前走のセントライト記念が終わってからちょうど1ヶ月が経ちました。菊花賞は来週にまで控えました……菊花賞に出走する他の皆さんのトレーニングを拝見する事が増えましたが、調子を上げてきているようです……ですが、それは私も同じ事です。

 

ですが私にとって初めてのGⅠ……気を抜く事など出来ません。八幡さんもいつも以上に私の体調面を気にしてくださっているご様子でしたので、私もその気持ちに応えたい。

 

 

カフェ「はっ……はっ……はっ……」

 

 

ピッ!

 

 

八幡「……うん、タイム更新。着実に速くなってるな。良い兆候だ。」

 

カフェ「はぁ……はぁ……良かったです。最後の上がり3ハロンはどうでしたか?」

 

八幡「この前よりも速くなっている。タイム差で言うとこの前が34.7で、今日が34.4だから-0.3秒だな。京都の外回りの直線は日本の中では5番目に長い、今日走ったコースもそれに近い距離だから良い走りになっているのは確かだ。」

 

カフェ「……そうですか、良かったです。」

 

八幡「そうだカフェ、一応聞こうと思っていたんだが、京都に行く日についてだ。前日に行くか、それとも余裕を持って2日前に行くか、どっちが良い?流石にそれより前は授業もあるから出来ないが、どうする?」

 

カフェ「……あの、八幡さんはどうしたいのですか?それを聞くという事は、何かご予定があるのでは?」

 

八幡「……鋭いな、正解だ。京都に少し用事があってな、タイミングが良いからそっちの用事を済ませたいって思っててな。」

 

カフェ「………でしたら、2日前に行きましょう。私もその用事にご同行してもよろしいでしょうか?」

 

八幡「いいのか?俺の親族の事だから、お前にしてみればつまらない事だと思うぞ?」

 

カフェ「っ!ご家族の事、でしたか………でしたら私は行かない方が「あぁいや、親族って言っても、もう死んでるんだ。もう正直に言うが墓参りだ。」………墓、参り?」

 

八幡「あぁ、俺の婆ちゃんが眠ってる神社があってな。そこに行きたくてな。去年は行けてなかったから、今年はお前が菊花賞に出走するからちょうど良いと思ってな。」

 

カフェ「………そういう事、だったのですね。」

 

八幡「まぁな。」

 

カフェ「……でしたら、私もお会いしてみたいです。やはり一緒に行っても、いいですか?」

 

八幡「……分かった、じゃあ金曜日に移動だな。次の土曜日は自由に過ごしていい日として、とりあえず調整する日として設ける事にしよう。トレーニング中に悪かったな、続きをやろうか。」

 

カフェ「はい。」

 

 

……八幡さんのお婆様、どのような方なのでしょう?しかし既にお亡くなりになられてる………墓前に立ちましたら何か変わるでしょうか?

 

 

ーーートレーニング後ーーー

 

 

八幡「………なんかさ、お友達の様子変じゃね?」

 

お友達『♪〜♪〜』ウズウズ…

 

八幡「……なんかワンちゃんみたくなってるけど?何かを凄く物欲しがってるように見えるんだけど?」

 

カフェ「実は……先程のお話を聞いていたみたいで。それでお友達も京都に行く気満々になってしまいまして……すみません。」

 

八幡「いや、それはいい。因みにだけどお友達、お前は何を楽しみにしているんだ?京都に行くのは知ってるだろうから驚かないが、俺の婆ちゃんに会えるかも、とか?」

 

お友達『っ!!』コクコクッ!!

 

八幡「俺の婆ちゃんに会いたいからワクワクしてるって……まぁ別にいいんだけどさ。」

 

カフェ「……一応言っておくけど、粗相しちゃダメだからね?八幡さんのお婆様なんだから。」

 

お友達『っ!!』フンスッ!!

 

カフェ「……ちょっと信用出来ない。」

 

お友達『っ!!?』ギョッ!!?

 

 

当然……日頃の行いを見れば分かる。

 

 

八幡「まぁ安心しろよ、婆ちゃんはお友達のイタズラ程度で怒るような人じゃない。寧ろ元気が良いと感じて頭ポンポンすると思うぞ?」

 

カフェ「心の深い方なのですね。」

 

八幡「優しい人だってのは確かだな。婆ちゃんが怒ってるところなんて、俺の記憶では1つも無いし。まぁでも、お友達のイタズラの加減によっては怒るかもだから、婆ちゃんの前では度が過ぎた事はしないようにな?現れるかどうかは分からんけど。」

 

お友達『っ!!』ビシッ!!

 

カフェ「ところで八幡さん、お婆様が眠っているのはどちらになるのですか?コース場の時は神社と言っていましたが、普通は神社に埋葬はされないと思うのですが。」

 

八幡「俺の婆ちゃんはウマ娘でな。当時の神主さんが婆ちゃんのファンで埋葬するなら是非この神社へって言ったそうなんだ。京都レース場を見守ってて欲しいって思ったんじゃないか?」

 

カフェ「?……どうして京都レース場を?」

 

八幡「京都レース場ですげぇ記録を残した人でな。だからだと思うぞ。俺も実際に見たかったもんだ。そんな映像は残されてないし、あったとしたら超貴重映像だ。」

 

カフェ「八幡さんがウマ娘の……初耳です。」

 

八幡「まぁ言ってないしな。俺もこの学園で身の内話をするのはお前が初めてだ。」

 

カフェ「……大切な方、なのですね。」

 

八幡「まぁな。家族の中では1番好きだな。」

 

 

 




京都となれば、やっぱりお婆ちゃんですよね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。