比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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視線の正体

 

 

八幡side

 

 

京都に着いてから翌日の土曜日。なんか昨日はカフェの事もあって中々寝付けなかった……建物の中では視線を感じなかったみたいだが、外では誰かからの視線を感じたと言っていたからな。昨日は6時くらいだったが、今は朝だ。もしかしたらあの視線が消えているかもしれない。

 

 

八幡「………」

 

カフェ「……おはよう、ございます。」

 

八幡「っ!おはよう。どうだった?」

 

カフェ「……特に視線は感じませんでした。やはり建物の中は大丈夫見たいです。外に出ない限りは分かりませんが。」

 

八幡「そうだな。とりあえずは外に出てみるか、朝食食べた後に。」

 

カフェ「はい。」

 

 

その後は朝食を食べてから外出する準備を進めている。婆ちゃんの墓参りの花とか供え物とかも買わないといけないしな。

 

そして今は外にいるのだが………

 

 

カフェ「………感じません、昨日のような視線が嘘のように。何も………」

 

八幡「気のせい、とかではないんだよな?」

 

カフェ「えぇ……昨日は明らかに視線を感じました。やはり夜だったから、でしょうか?」

 

八幡「その可能性はあるかもな。まぁ今は何も感じていないみたいだから良かった、んでどうする?俺の墓参りも急ぎってわけじゃ無いからいつでも大丈夫だが、カフェは何かしたい事は?」

 

カフェ「私も特には無いのですが、お友達がずっと居ないのが気になります……」

 

八幡「帰ってないのか……確かにそれは気になるな。探しに行くにも手掛かりも何も無いしな。」

 

カフェ「………仕方ありません。八幡さん、先にお参りに行きましょう。」

 

八幡「お友達はいいのか?」

 

カフェ「今は何も分かりませんので、どう動いても仕方ありませんから。なので予定していた事をするのが効率的ですから。」

 

八幡「……分かった、じゃあ先に墓参り行くか。」

 

 

それじゃあ、いつものお店に行って花と供え物買ってかないとな。

 

 

ーーー藤森神社ーーー

 

 

カフェ「……久しぶりに来ました、この神社。」

 

八幡「京都自体が久しぶりみたいだな?」

 

カフェ「以前に行ったのが、一昨年の……っ!また、あの視線が。」

 

八幡「此処でか?何で………なぁ、その視線って何処から感じるんだ?」

 

カフェ「………あちらから、です。」

 

 

カフェの指差した方向は京都レース場の方角で……婆ちゃんの墓がある方向だった。

 

 

八幡「………っ!」

 

 

婆ちゃんの墓がある所に誰かが立っていたのだが、俺はその人に見覚えがあった。

 

だって俺の婆ちゃんだから………

 

 

カフェ「あの、八幡さん……あちらの方は?」

 

八幡「俺の婆ちゃん……もしかしたら、お前が昨日と今感じている視線の正体は、俺の婆ちゃんかもしれな……ちょっと待って、傍に居るのお友達じゃね?」

 

カフェ「え?」

 

 

いやだってアレ………なんか煎餅や饅頭みたいなのと湯呑みみたいなのを床に置きながら食べてんだけど?

 

 

カフェ「………本当、ですね。」

 

八幡「とりあえず行ってみるか。」

 

カフェ「……はい。」

 

 

俺とカフェは立って待っている婆ちゃんとお茶しているお友達の所に行く事にした。

 

 

八幡「………婆ちゃん、なんだよな?」

 

クリフジ『そうだよ、八幡。久しぶりだねぇ。』

 

八幡「………あぁ、久しぶり。」

 

クリフジ『……そっちの貴女も、初めまして。八幡の祖母のクリフジです。孫がお世話になっています。それと、昨日は不安にさせちゃったみたいでごめんねぇ?』

 

カフェ「いえ、お気になさらず……マンハッタンカフェと申します。それと、こちらも昨日からお友達がお世話になっています。」

 

お友達『〜〜〜』ヒラヒラ∼

 

クリフジ『ふふふっ、貴女達を追っていたら警戒されちゃってね。持っていたお茶菓子をあげて説明したら、納得してくれてねぇ〜。』

 

お友達『〜〜♪』ダキッ!

 

クリフジ『お話している内にこんな風に懐かれちゃったねぇ〜。もっとお話したいって言って此処までついて来ちゃったのよね〜。』

 

 

いやいや、お友達ってあんなに簡単に心開くような奴だったっけ?だって今『お婆ちゃん大好き〜♪』って言いながら抱き着いたぞ?いくら婆ちゃんが優しいとはいえ、そんな簡単に?

 

 

八幡「とりあえず、今年は来れた。何でか分からないが婆ちゃんのような霊体を見られるようになったから、こうして話せる。」

 

クリフジ『そうなんだねぇ。お話はあの子から聞いているよ。明日、その子がレースに出るんでしょ?お婆ちゃんがしっかり応援しているからね。』

 

八幡「心強いよ、ありがとう。」

 

お友達『?』ヒョイ?

 

カフェ「要らない……それよりも、居なくなるならそう言って。昨日は心配したんだよ?八幡さんも心配してたんだから。」

 

八幡「まぁまぁ、それくらいでいいから。お友達も無事で何よりだ。」

 

お友達『〜〜〜』テレテレ

 

 

その後、俺とカフェは墓の掃除をしてから花と供え物を置いてから線香を立てて手を合わせた。目の前に婆ちゃんが居るから変な感じはするが、気にしないでおこう。

 

 

お友達『〜〜〜』ポリポリ モグモグ ズズゥ∼…

 

八幡「お前、完全に馴染んでるな………めっちゃ寛いでんじゃん。お前の家じゃないんだぞ此処?」

 

カフェ「本当です、お婆様に失礼……」

 

クリフジ『いいのいいの、久しぶりにお話出来てお婆ちゃんも嬉しかったからねぇ〜。』

 

カフェ「ご迷惑をおかけしています………」

 

お友達『〜〜!』プンプンッ!

 

カフェ「『迷惑かけてないもん!』じゃないでしょ。たくさんお茶菓子貰っておいて……ちゃんとお礼言って。」

 

クリフジ『本当に大丈夫よ、気にしないで。』

 

お友達『〜〜♪』ムフゥ∼

 

 

………本当に懐いてるな。

 

 

 




視線の正体はお婆ちゃん!

そしてお友達、君は見事に買収&入り浸りしてるねぇ。
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