比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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大舞台の舞台裏

 

 

八幡side

 

 

婆ちゃんの墓参りから翌日。いよいよ今日は俺達が目標としていた菊花賞の開催日。そしてクラシック3冠レース最後の1冠………皐月賞は【最も速いウマ娘】ダービーは【最も運のあるウマ娘】そして菊花賞は【最も強いウマ娘】が勝つと言われている。

 

俺は今のクラシック世代の中ではカフェが1番強いと思っている。その為にも今日のレースは負けられない、そんな大事なレースなのだが………

 

 

八幡「……まさか、雨が降るとはな。」

 

カフェ「えぇ……ですが小雨です、今のところはバ場の影響は無いと思います。」

 

八幡「だな。今だけの小雨であれば良いんだが、続くと他のウマ娘達にとっても厄介だろうな。当然カフェ、お前にとってもだ。」

 

カフェ「……私なら大丈夫です、ぬかるんだ地面でのトレーニングだって、してきたのですから。」

 

八幡「そうだな……とりあえず時間まではレース観戦といくか。」

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「おっ、来たな。どうぞ。」

 

タリアト「久しいな八幡、招待ありがとう。」

 

カフェ「っ!貴女は……」

 

タリアト「君も久しぶりだな、マンハッタンカフェ。改めて自己紹介した方がいいか?」

 

カフェ「……いえ、八幡さんのお師匠さん……ですよね?」

 

タリアト「あぁ、その認識で合っている。」

 

お友達『♪〜♪〜』ピュ∼!!

 

タリアト「む?どうやらお友達とやらが腰に抱き着いているようだな?」

 

カフェ「はい……すみません、今退かしますので「いや、このままで構わない。」っ……いいのですか?」

 

タリアト「あぁ、それに私には見えないしな。少し腰が重くなったくらいにしか感じない。八幡、此処に座らせてもらうぞ。」

 

八幡「どうぞ。」

 

先生には俺から最後のクラシックに出るから、予定が無ければ見に来てほしいと弥生賞が終わった時点で誘っておいた。流石に先生も半年先の予定までは多く埋めていなかったらしく、難無く予定に組み込む事が出来たみたいだ。

 

 

タリアト「八幡、担当の調子はどうだ?」

 

八幡「3,000mなら余裕で走り切れますよ。それだけの力は身に付けました。後は他のウマ娘がどれだけ力を付けているか、ですね。俺自身の中でカフェの仕上がりは春よりも良いといった状況ですね。」

 

タリアト「成る程……ならば今日のレースは期待出来そうだな。」

 

八幡「俺も同じです。」

 

 

それから俺達は京都で行われているレースを見ながら雑談をしていた。お友達は相変わらず売店の料理を持って来ては食べていたし、先生もかなりの量の料理を持って来ていた。カフェも先生がかなり食べる事を知らなかったから、大分驚いていたな。俺とカフェは弁当貰ってるから大丈夫だったけど、あの量は誰だって驚くよな。

 

 

タリアト「……8レースが終わったか。八幡、そろそろではないか?」

 

八幡「はい。少し空けますね。カフェ、行こうか。」

 

カフェ「はい。」

 

お友達『~~♪』フワフワ∼

 

タリアト「……君の走り、楽しみにしているよ。」ボソッ

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

カフェ「八幡さん、準備出来ました。」

 

八幡「ん、おう……どうだ、違和感とか無いか?」

 

カフェ「大丈夫です、とても良い着心地です。」

 

八幡「よし、現時点の評価でしかないが、カフェは2番人気だ。それも僅差でのだな。1番人気はダービーウマ娘のジャングルポケットで、3番人気はダンツフレームだ。警戒するに越した事は無いが、お前はお前のペースで走れば問題無い。それにお前の持ち味でもあるスタミナはこの世代の中でもトップクラスだ。だから自信を持って走れ。」

 

カフェ「はい、分かりました。」

 

八幡「作戦はパドックの紹介が終わってから説明する。しっかりな、初めての勝負服お披露目なんだからな。」

 

 

ーーー地下バ道ーーー

 

 

八幡「………」テクテク

 

カフェ「………」テクテク

 

お友達『………』テクテク

 

 

お友達も歩いてるが、やっぱりカフェと走るからだろうか……さっきみたいな雰囲気じゃない、レースを走る時の雰囲気のそれだ。カフェとも話し合ったんだろうな、さっきも控え室に居なかったし。きっと作戦聞かないようにしてたんだろうな。

 

 

先輩1「よぉ比企谷、初めてのGⅠ出走だな。」

 

八幡「はい、漸くです。」

 

先輩1「にしても、お前の横に居たあの大柄なウマ娘、あれは一体誰だ?」

 

八幡「自分にトレーナーのイロハを叩き込んでくれた人です。」

 

先輩1「自分の晴れ舞台に招待したってわけだ。おめでたい奴だな、勝てるかどうかも分からないGⅠの舞台で招待するなんてな。」

 

八幡「……なら弥生賞の時に招待すれば良かったって意味ですかね?」

 

先輩1「っ!おい、それはどういう意味だ?」

 

八幡「勝てる見込みのあるレースを例えただけですが?まぁ、これまで出走してきたレース全て、勝てると判断して出してるんですけどね。」

 

先輩1「俺が考え無しにレースに出走させてる、そう言いたいのか?」

 

八幡「そんな意図はありません。考えもしませんでしたので。」

 

先輩1「………」

 

八幡「すみません、パドックがありますので失礼します。」

 

先輩1「あぁ。それと頑張れよ、お友達?」

 

カフェ「っ!」

 

八幡「……どういう意味ですか?」

 

先輩1「いやぁ?ソイツがいつも言ってるだろ、だから応援してやっただけだ。頑張れよって。」

 

お友達『………』ゴゴゴゴゴ…

 

カフェ「……意味の無い発言は止めてください。行きましょう、八幡さん。」テクテク

 

八幡「あぁ。」テクテク

 

お友達『………』

 

先輩1「……フン、精々無様に恥でも晒す事だな。」

 

お友達『っ!!』ブチッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガッ!!

 

 

先輩1「どわぁっ!!?」

 

八・カ「っ!?」

 

 

突然の大声に後ろを振り返ると、先輩1が派手に宙を舞っていた………しかも顔面着地すると1回転お見事地面を転がってから、また顔面でストップした。前のめりだったからなぁ……ありゃ痛い。それに、誰がやったかなんて一目瞭然だ。

 

 

八幡「お友達、ありがとうな。一気にスカッとした。」

 

カフェ「うん、でも何をしたの?」

 

お友達『~~♪』フフンッ!

 

 

飛び蹴りかぁ………うん、良くやった。今度、美味い飯作ってやる。

 

 

 




お友達、今回ばかりはよくやった!!
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