比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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大成功

 

 

八幡side

 

 

2着とのウマ娘との差は……大体7〜8バ身くらいと言ったところか、レース結果は申し分無いな。弥生賞以降の春を全休にした甲斐があったというものだ。お友達との勝負はどうなったんだ?此処からだと並んでゴールしたようにしか見えなかった。後でカフェに聞いてみるか……

 

 

タリアト「……良い走りだ、後ろのウマ娘達を寄せ付けないどころか突き放していたな。」

 

八幡「えぇ、よくやってくれました。結果も内容も自分としては文句ありません。」

 

タリアト「しかし、私も一安心した。これでお前もGⅠトレーナーの仲間入りだな。しかしこんなに早く獲れるとは、正直思っていなかった。」

 

八幡「はは……カフェには待たせ過ぎちゃいましたけどね。その鬱憤があの差だと思います。今のはちょっとした冗談ですけど。」

 

タリアト「いや、今の冗談は強ち間違いでも無いだろう。だがGⅠ初勝利、良くやったな。カフェの所に行ってやるといい。」

 

八幡「はい、それでは少し失礼します。」

 

 

ーーー地下バ道ーーー

 

 

八幡「………おっ。」

 

カフェ「………」テクテク

 

お友達『………』テクテク

 

八幡「お疲れさん。良い走りに良い内容、良い結果を出せて良かった。それで、2人の勝敗は?」

 

お友達『………』プルプル…

 

 

………え、マジで?遂にカフェが?

 

 

カフェ「私が負けました……」

 

八幡「え、そうなの?じゃあ何でお友達はこの様子なんだ?なんか沈んでね?」

 

カフェ「この前走った時、弥生賞の時は1バ身差でした……今日の菊花賞では、目測ではアタマ差でした。」

 

お友達『〜!!』ジタバタッ!!

 

八幡「あぁ〜……成る程。段々と差を縮められているのが嬉しいが、段々と追い抜かれそうになっているのが焦っているから、複雑な気持ちなんだな。」

 

お友達『………』コクリ…

 

八幡「ははは、まぁとりあえず控え室に行くか。数分後にはインタビューとかで忙しくなるから、今の内にゆっくりしておこうな。」

 

カフェ「……はい。」

 

 

G Iを勝って、お友達との差を縮められたというのにカフェはいつも通り……というわけでもなく、耳がピョコピョコ動いている。嬉しいのは間違い無さそうだ。

 

そして俺達は控え室へと向かって少しの間、ゆっくりする事にした。

 

 

お友達『………』ツップシ…

 

八幡「控え室入って座らされたと思ったら……なぁお友達?気持ちは何となく分かるが、何で俺の膝を枕に使ってるんですかね?悔しかったの?」

 

お友達『………』コクリ…

 

八幡「あぁ〜やっぱそうだったんだ。」

 

カフェ「………羨ましい。」ボソッ

 

八幡「?何か言ったか?」

 

カフェ「っ!い、いえ……」

 

八幡「立ったままだと疲れるだろ、座れよ。」

 

カフェ「……では、お言葉に甘えて。」

 

 

…………………………え?

 

 

カフェ「………」

 

八幡「あ〜……カフェ?一応聞いても良いか?」

 

カフェ「……何でしょう?」

 

八幡「何で俺にピッタリくっ付いてるんですかね?ダメとは言わないが……」

 

カフェ「……私だって、お友達に勝てなくて悔しいんです。なので私は八幡さんのお隣に座らせていただきます。後、肩をお借りします。」コトン…

 

八幡「………」

 

 

………最近のカフェは何だかスキンシップが積極的になった気がする。一昨日の京都に来た時だって手を繋いで案内してくれたし、今だって肩に頭置いてるし。それに、菊花賞メンバー14人に加えてお友達とも戦ったから疲れていたんだろう。

 

 

八幡「………」ナデナデ

 

カフェ「っ!………」

 

 

俺はそのままカフェの頭を時間が来るまで撫で続けた。熟睡しないかどうかが心配だったが、すぐに起きてくれたからその心配は要らなかった。そしてインタビューでは………

 

 

「見事、今回の菊花賞を優勝しましたマンハッタンカフェさんです!おめでとうございます!!」

 

カフェ「ありがとう、ございます……」

 

「最後の1冠、菊花賞……無事に獲れましたが、ご感想は如何ですか?」

 

カフェ「……トレーナーさんと相談して、春はお休みしましたが、勝つ事が出来て良かったです。」

 

「第3コーナーからの加速は凄まじかったですね、アレもトレーナーとのお打ち合わせにあった作戦なのでしょうか?」

 

カフェ「はい……打ち合わせていました。タイミングは私に任せる、と言ってくださったので成功して良かったです。」

 

「では次のトレーナーさんにお聞きします。マンハッタンカフェの次走は決まっているのでしょうか?」

 

八幡「はい。カフェの適性は長距離だと理解していますので、年末の有マ記念を予定しています。カフェにも事前に伝えて了承済みです。きっと良い走りが出来ると思います。」

 

「次はシニア級を含めた戦い、激しい戦いになると思います。マンハッタンカフェさん、今日のレースの一言と意気込みをお願いします!」

 

カフェ「はい……今日のレース、見に来てくださりありがとうございました。次のレースは今日よりもきっと凄いレースになると思います。私も全力で走りますので、応援をよろしくお願いします。」

 

「ありがとうございました!以上、マンハッタンカフェさんのインタビューでしたっ!」

 

 

八幡「ふぅ……残すはウイニングライブだけだな。」

 

カフェ「はい……」

 

 

こうして俺達の秋に賭けた挑戦は大成功で終わった。

 

 

 




確かにカフェさん、積極的になってきてる!
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