比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ご褒美ランチ

 

 

八幡side

 

 

菊花賞から1日が経過した翌日。俺は今、カフェテリアの厨房で夏合宿以来に割と真剣に料理をしている。その理由は言わなくても分かるとは思うが、カフェの初GⅠ制覇祝いとお友達へのご褒美だ。え、お友達のご褒美って何の事だって?京都レース場で先輩1が俺達の事をバカにした時があったんだが、お友達が飛び蹴りお見舞いしてくれたからそのお礼だ。だから今日カフェには『カフェテリアに来ても料理の注文はしなくてもいい。』と伝えてある。

 

 

「しかしあのトレーナーさん、随分と大がかりな準備をしているねぇ?」

 

「知らないのかい?あのトレーナーさんの担当の子がGⅠを勝ったからお祝いに作ってるって話だよ。良いトレーナーさんだよねぇ~。」

 

「それは良い事だと思うんですけど、料理すっごく美味しそうだと思いません?」

 

「「思う。」」

 

 

……そろそろ予鈴が鳴る頃だな。ちょうど良いタイミングで出せそうだ。

 

 

ーーー昼休みーーー

 

 

カフェ「……八幡さん。」

 

八幡「おぉカフェ、来たか。じゃあ適当に席に着いて待っててくれ。すぐに持って行くから。」

 

カフェ「……もしかして、八幡さんが調理を?」

 

八幡「あぁ、そうだ。プロじゃなくて悪いな。」

 

カフェ「いえ、気にしていませんので。(寧ろ、この前の合宿で食べた料理がとても美味しかったので、楽しみです。)」

 

八幡「そうか、じゃあ席探して待っててくれ。」

 

 

片付けの途中だが仕方ない、カフェに料理持ってかないとな。

 

 

八幡「待たせたなカフェ。はい、今日の昼飯。」

 

カフェ「………」

 

八幡「まぁ、アレだ。昨日のGⅠ勝ったからそのお祝いだ。」

 

カフェ「凄い……菊の花ですね。」

 

 

俺が作ったのはワンプレート料理なのだが、それでも色々な料理を盛り付けてある。まずはターメリックライスを主軸にカボチャの素焼きで菊の花を再現して、周りには肉と野菜を使って彩を付けた。因みに肉はローストビーフで野菜はじゃがいもやトマトににんじん、レタスにとうもろこしみたいな色々な色を使った野菜を使っている。

 

 

カフェ「凄いです……とても美味しそうです。」

 

八幡「味見はしているが、食べてみないと分からない。とりあえず食ってみてくれ。」

 

カフェ「はい……八幡さんも一緒に食べますか?」

 

八幡「いいのか?」

 

カフェ「はい、是非。」

 

八幡「じゃあ片付けが終わったら此処に来る、先に食べてていいからな。」

 

 

そんじゃあ俺も片付けの続きをしたい……ところではあるのだが、なんか妙に視線を感じるんだよなぁ……今日は2つの視線だけだが、後でもう1つ増えるだろうな。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「カフェ、味の方はどうだ?」

 

カフェ「っ!とても美味しいです。この前の合宿で食べた料理と同じかそれ以上には。」

 

八幡「そりゃ良かった。その料理、言ってくれた合宿で作った料理と同じくらいには力を入れてたからな。美味しくないなんて言われたら膝から崩れ落ちてたかもしれない。」

 

カフェ「そんな事は言いません。八幡さんが私の為に作ってくれた料理なのですから。こんなに美味しい料理が食べられたのですから、昨日の菊花賞に勝った甲斐がありました。」

 

八幡「そうか。」

 

 

その後、予想していた通り胃袋ブラックホール(オグリキャップ)北の大喰らい(スペシャルウィーク)が強請ってきたが、追い払った。だってカフェの為に作ったからあげられるわけがない。

 

 

カフェ「ご馳走様でした……美味しくいただきました。」

 

八幡「お粗末さん。じゃあ食器片付ける。」

 

カフェ「あの、食器くらいは自分で「いいからいいから。」……ありがとうございます。」

 

八幡「おう。」

 

 

さて、メインディッシュだ。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「カフェ、食後のコーヒーとデザートだ。」

 

カフェ「……八幡さん、これは?」

 

八幡「カボチャのタルトに栗のモンブラン、スイートポテトだ。秋が旬の野菜を使ったデザートを作ってみた。」

 

カフェ「……八幡さんは前職は料理人だったのですか?」

 

八幡「此処が生まれて初めての勤務地だが?」

 

カフェ「……どれもコーヒーと一緒に食べたら、より美味しくなりそうです。」

 

八幡「そうだと思うぞ。欲しかったら言ってくれ、一応まだあるから。」

 

カフェ「ありがとうございます。でもこれ以上食べると太ってしまいそうなので、今日はこれだけにしておきます。」

 

八幡「あぁ~今日トレーニング休みだしな。」

 

カフェ「ふふ、幸せ太りをしてしまいそうですから。」

 

八幡「そうだな、それは要注意だ。」

 

 

スイーツ出したから出てくるかと思っていたのだが、意外にも出てこなかった………もしかして別の場所で食ってるとか?

 

 

M・M(先程の事情を聴いてしまっては、行くに行けませんわっ!!あぁカフェさん、とっても美味しそうに召し上がっていますわ………)

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

カフェ「………はぁ~。」

 

八幡「お前が溜息なんてな、珍しいところを見られたかもしれない。」

 

カフェ「っ!すみません……」

 

八幡「気にするな。余韻に浸ってたんじゃないか?」

 

カフェ「……当たり、です。」

 

八幡「だろうな。表情がいつになく緩んでたからな。」

 

カフェ「……あまり見ないでください//」

 

八幡「済まん、気を付ける。」

 

 

とりあえずは満足してくれたみたいで何よりだ。さて、また明日から頑張りますか。

 

 

 




ーーーおまけーーー


八幡「お友達~。コレ昨日のご褒美に作ったんだが、要るか?」

お友達『?……っ!!』コクコクッ!!

八幡「ほい、じゃあ昨日は代わりに怒ってくれてありがとうな。」

お友達『♪~♪~』ダキッ!! ナデナデ

八幡「はいはい、どういたしまして。あっ、そうそう。冷蔵庫の中にデザート入ってるから食べていいからな。ただし、1日1個な。」

お友達『~~♪』ハ∼イッ!!

八幡「ふっ、作った甲斐があるな。」

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