比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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反省会

 

 

八幡side

 

 

有マ記念と1日のスケジュールが終わって、俺とカフェは学園の部室で今日のレースを振り返る事にした。正直に言うと展開自体には全く問題は無かった。カフェはしっかり外から抜け出して最後に差し切って1着でゴールしたんだから、指摘するところはほぼ無い。だがカフェはそんな事が聞きたいんじゃないんだろう。お友達との差が開いた事を聞きたいんだろうな……

 

 

八幡「……それじゃ、始めるか。」

 

カフェ「はい……レース場で八幡さんが言うには距離の適性と言っていましたが。」

 

八幡「あぁ、それは間違い無い。お友達は長距離よりも中距離の方が得意としている……これは確実だろうな。んでお前も気付いてると思うが、お友達は中団より前の位置……つまりは4番手の位置に居た。コーナーで加速するお友達の脚を考慮すれば、あの位置は絶好のポジションだったって事になる。最後追い詰めてはいたが、お友達は3バ身くらい先にゴールしてたな。」

 

カフェ「………」

 

八幡「そしてこれが1番大きい理由だが、カフェだ。」

 

カフェ「……え、私ですか?」

 

八幡「あぁ。もっと厳密に言えば春の弥生賞だ、自分の得意とする中距離であれだけ詰められたんだ。お友達もきっとヤバいって思ったんだろう……それからはお前も知ってる通り、トレーニングをやるようになった。だから今回のお友達は弥生賞や菊花賞の時と比べて格段に速かったんだと思う。適性の無い条件で本来の実力を発揮するのは至難の業だからな。だからカフェ、目の前の背中が遠くなった事は確かだが、悲観する事じゃない。それだけお友達もマジになったって証拠にもなる。」

 

カフェ「……つまり、お友達はこれまでセーブをしていたと?」

 

八幡「ハッキリ言えばな。でも今日は少なからずお前に本気を見せた、アレを追い越せるようになればきっと違う景色が見えると思うぞ。今日のレースの内容に悪いところは無かったんだからな。」

 

 

さっきも言ったが、カフェに悪いところは無かった。そりゃ細分化すればキリが無いが、俺は今日のカフェの走りにケチをつけるつもりは無い。最後の直線の3ハロンだけでもメンバー最速の33.9だったんだから最後まで脚を使えてたって事だしな。

 

 

カフェ「……八幡さん、次のレースは何ですか?」

 

八幡「お前の適性は長距離、それを曲げて勝てるか分からない中距離に行かせるような事はしない。だから来年の目標は天皇賞・春だ。強みのスタミナを充分に活かせる、その前にトライアルを使うかもしれないが、それは追々だな。」

 

カフェ「分かりました。」

 

八幡「んじゃ、これで反省会は終了だな。お友達に勝てなかったのは残念だろうが、シニアクラスの……それもオペラオーとドトウを寄せ付けずに1着だ。最後の直線では置き去りにしていたからな、アレは良い脚だった。」

 

カフェ「ありがとう、ございます。」

 

八幡「何にせよ、これでGⅠ2勝目だ。カフェにはあまり興味無い事だろうが、よく頑張ったな。」ナデナデ

 

カフェ「………はい。」ミミタレ∼

 

 

……あまり撫で過ぎるのもアレか?

 

 

八幡「………ん?」

 

 

アレ?な、何だ?カフェの頭から手が離れないぞ?撫でる事も止めないしっ!どうなってんだ!?

 

 

カフェ「?八幡さん?どうしまっ!?」

 

八幡「お?」ガシッ

 

カフェ「あ……す、すみません!」

 

八幡「あぁいや、俺は全然……っていうかこの行動、お友達か?」

 

お友達『~~~っ!!!!!』ドンドンドンドンパフパフパフパフッ!!!

 

八幡「ハイテンションだなおい……」

 

カフェ「///(わ、私はいつまでこの体勢で居れば……い、いいのでしょうか?お、お友達がやった事とはいえ、八幡さんに……だ、抱かれて………)」

 

八幡「それよりもお友達、俺が前に居たから良いけどイタズラは程々にしろよ?」

 

お友達『ッ!!』ビシッ!!

 

八幡「ったく……カフェ、大丈夫か?」

 

カフェ「は、はい…大丈夫、です///」

 

 

……カフェが大丈夫なら構わないんだが、どうしてだろう?俺、手を放してるのにカフェが離れようとしない件について。

 

まぁとりあえず………

 

 

八幡「お友達は明日、クリスマスの為に用意したケーキ、お預けって事で。」

 

お友達『ッ!!?』エッ!!?

 

八幡「当然だ、計画していた事とはいえ危ないだろ。カフェが壁に激突してたらどうするつもりだったんだよ……っというわけで、明日のケーキは明後日にお預け。」

 

カフェ「あ、あの……」

 

八幡「ん、どうした?」

 

カフェ「お友達も悪気があったわけでは無いと思いますので、ケーキのお預けは止めてあげてくれませんか?1人だけデザートが無いというのも可哀想ですから。」

 

八幡「……カフェがそう言うのなら俺は許すが、いいのか?」

 

カフェ「はい、私は気にしていませんので。(寧ろ、感謝しないといけないくらいですので……)」

 

八幡「……分かった。お友達、カフェに感謝するんだぞ。」

 

お友達『~~~ッ!!』ドゲザッ!!

 

 

すげぇ、秒で土下座したよ………それをするくらいならやんなきゃいいのに。

 

 

カフェ「ううん、私は大丈夫だから。後……どうもありがとう。」

 

お友達『~♪』

 

八幡「………ところでさ、カフェはいつまでこの体勢なんだ?これじゃ解散出来ないんだが?」

 

カフェ「っ!?す、すみません!」バッ!

 

お友達『~~~』ニヤニヤ∼

 

 

 




反省会が終わったと思ったら、後半はただのご褒美でしたねww
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