比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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夢の正体

 

 

八幡side

 

 

……なんか、今日は少し奇妙な夢を見た。本来、夢っていうのは目覚めたらその記憶が無くなっているのが普通なのだが、【レム睡眠】という時間のタイミングで夢を見るとその内容を覚えやすいとか何とかって聞いた事がある。んでその反対が【ノンレム睡眠】で、そのタイミングで夢を見ても記憶には残り辛くなっていて、夢を見ていた事も分からないとか何とかって聞いた覚えがある。

 

んで肝心の夢の内容なのだが、前提としてはカフェと2人で居た。んで色々なやり取りをしていたのだが、カフェが何かを質問して何かを取り出そうとしたタイミングで……現実に戻されたって感じだ。因みに質問の内容とかは覚えていない。

 

 

八幡「何だったんだろうな……今日の夢。」

 

 

……とりあえずカフェに聞いてみるか?そういうの少し詳しそうだし。

 

 

ーーー旧美術準備室ーーー

 

 

カフェ「……成る程。八幡さんから聞く限りではありますが、確かにそれはレム睡眠の最中に見た夢だから覚えているのでしょう。」

 

八幡「やっぱりそうか……でも何でこんな夢を見たのかよく分からないんだよなぁ。カフェとはいつも会ってるし、会わない日なんて休日くらいだから、夢に出てくる意味も無いと思うんだが……」

 

カフェ「………例えば八幡さんは、夢にも種類があるのをご存知ですか?」

 

八幡「夢の種類?悪夢とか正夢とかか?」

 

カフェ「そうですね、今言った正夢というのは夢の種類の名前で悪夢は悪い夢の総称と言ったようなものです。例えば、悪い夢の中には凶夢、不安夢、警告夢があります。厳密には少し違うのですが、悪夢と捉えられる事が多いです。」

 

八幡「成る程……んで、俺のはどれに当てはまるんだ?カフェと一緒だから悪い夢ではなさそうなんだが。」

 

カフェ「では、八幡さんに質問をします。それに正直に答えてください。今、八幡さんの目の前にはチョコの包みがあります……見えますか?」

 

 

………何の意図があってその質問を?

 

 

八幡「……いや、見えない。」

 

カフェ「見えない、という事は存在しない……という事でしょうか?」

 

八幡「いや、存在しないとまでは言わないが、目の前に見えないだけで何処かにはあるかもしれない。ただ、俺の目の前には無い。」

 

カフェ「……そうですか、では……」

 

 

するとカフェは包装紙に包まれた箱を取り出した。次は本物か?

 

 

カフェ「……八幡さん、今、貴方の目の前にはチョコの包みがあります……見えますか?」

 

八幡「あぁ、今度はハッキリ見える。カフェが手に持ってる。」

 

カフェ「気持ちは……込もっていると思いますか?」

 

 

今度は随分と抽象的な質問をして来たな……見えない分、逆に返しは気を付けないとダメだな。

 

 

八幡「……少し難しいが、込もってない事は無いと思う。恐らくだが、ソレは手作りだろ?これは持論だが、相手の事を考えない料理ってのはただの作業だ。それなら機械に任せた方がいいって思ってる。気持ちを込めて作るからこそ、手作りの意味がある。」

 

カフェ「………それでは、最後の質問です。これを受け取ったら、後戻りは出来ません。それでも……受け取ってもらえますか?」

 

 

……何でかは分からないが、次は逃げ道を塞いできたか。さてどうするか……あ?

 

 

お友達『………』グググ…

 

 

………逃げるなって言いたいのか?いや別に逃げる気は毛頭無いけどさ、押さないでもらえます?

 

 

カフェ「……八幡さん?」

 

八幡「ふぅ、今更後戻りなんてするつもりも無い。受け取らせてもらう。」

 

カフェ「っ!では、どうぞ……」

 

八幡「あぁ、ありがとう……けど、何で急に手作りのチョコレート?」

 

カフェ「……八幡さん、今日は2月の何日ですか?」

 

八幡「ん?そりゃ14日………あっ。」

 

カフェ「そうです、今日はバレンタインデーです。なので今日は八幡さんにチョコをあげる為に作って来ました。」

 

八幡「あぁ〜そっか……そういえばそうだったわ。」

 

カフェ「……完全に忘れていたんですね。」

 

八幡「なんか済まん……」

 

カフェ「いえ……結果、八幡さんにチョコを渡せましたので充分です。」

 

八幡「そうか……ありがとな。」ナデナデ

 

カフェ「……はい///」

 

八幡「……お友達もういいから。押さなくていいから退いてくれよ。」

 

お友達『〜ッ!!』グググ…

 

カフェ「………///」

 

 

いやいや、『続けろ。』って何?頭撫でるのやめるなって言いたいのか?いや、それは別にいいんだけどさ……カフェが嫌じゃないかの確認とか必要じゃないかと思ったけど、さっきから撫でてるのに手を退けたりしないから嫌がったりはしてないのか?

 

 

八幡「………」ナデナデ

 

カフェ「………」

 

 

………なんか、完全にリラックスしちゃってるからやめるにやめられなくなっちまった。何度か頭を撫でた事はあるんだが、カフェの髪ってすげぇな……サラサラだしツヤツヤだ。どんな手入れしてんだ?

 

 

お友達『ッ!』ドヤァ!

 

 

しかしアレだな。夢の光景とそっくりだから、俺の見た夢は正夢だったのかもしれないな。

 

 

 




バレンタインデーに正夢とは……良い夢でしたね。
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