カフェside
3月も終わりに近付き、今は土曜日の中山レース場……時刻は午後15時半。私はこれから天皇賞・春のトライアルレース、日経賞に出走します。体調も万全で充実しています……先週の阪神大賞典ではナリタトップロードさんが勝利して連覇を飾りました。その次にポッケさんが続く形となりましたので、恐らく天皇賞にはこの2人が来る事になると思います。
八幡さんからの指示はいただいていますし、最後まで走り切れるだけの自信もあります……後は良い展開と1着を獲る、これだけです。
カフェ「見ていてくださいね、八幡さん……」
タップ「おや、どうしたんだいカフェ?」
カフェ「いえ、何でもありません………」
タップ「そうか?あたしにはそうは見えなかったけど、まぁ今日はよろしく頼むよ!」
カフェ「……はい。」
実況『明日の高松宮記念が短距離最強、来週の大阪杯が中距離最強を決めるレースなら、天皇賞は長距離最強を決めるレースとなります!!先週の阪神レース場で行われた阪神大賞典ではナリタトップロードがシニアの実力を見せつけ連覇を達成!今週の中山レース場、天皇賞もう1つのトライアル日経賞でもシニア級が実力を見せるのか!?それとも新時代の新勢力か!?本日のメインレース、間も無く発走です!』
今年初のレース……1着、獲ります!
カフェ「………」
八幡「………」ナデナデ
お友達『………』フワフワ∼
八幡「なぁカフェ、まだやる?」ナデナデ
カフェ「……もう少し、お願いします。」
八幡「まぁ勝ったらお願い聞くって言ったの俺だしな、分かった。」
………今日の日経賞が終わった後、私は今学園近くの土手で八幡さんに頭を撫でてもらっています。この時間は不思議と人通りが少ないので、学園に帰る時間を使ってお願いを聞いてもらっています。私のお願いは簡単なもので『頭を撫でてもらう。』です。八幡さんの撫で方はとても優しく慣れたご様子でしたので気になって聞いてみたところ、妹さんが居るのでその影響だと言っていました。
カフェ「……あの、八幡さん。」
八幡「ん?」ナデナデ
カフェ「寒くは、ありませんか?」
八幡「いや、特には……そう言うお前は?」ナデナデ
カフェ「わたしも大丈夫、です……4月近くになりましたが、まだ寒いので。」
八幡「昼から夕方までは小雨降ってたけど、今は天気回復して気温も少し上がったから問題無い。でもアレだな、今日のコンディションが悪くならなくて良かったな。」ナデナデ
カフェ「えぇ……ところで、お友達は大人しくしていましたか?」
八幡「あぁ、いつも通り場内の食べ物や飲み物をくすねては食べながらレース見てた。でもお菓子は売ってなかったからそこには少し不満だったらしい。」ナデナデ
お友達『………』ムスゥ∼
カフェ「……変な事で怒らないの。」
八幡「けど、これで天皇賞の優先出走権を得られた。まぁ例え得られてなかったとしても登録はしてたけどな。カフェはそれでもよかったか?」
カフェ「はい、そういう風に目標を立てましたから。八幡さんは何か他に考えがあったのでは?」
八幡「そうだなぁ……天皇賞以外にはドバイのゴールドCとかサウジアラビアのレットシーターフHとか考えてたな。どの道長距離になるのは変わらないかな。」
カフェ「でも、私の能力が1番発揮出来るのも長距離ですよね?」
八幡「まぁ、そうなるな。」
カフェ「ふふふっ、そんな顔をしないでください。自分でも分かっていますので……」
八幡「そんな顔してたのか……」
八幡さん、他にしたい事は無いのでしょうか?
カフェ「あの、はちま「あれ、お兄様にカフェさん?」っ!ライスさん?」
ライス「えっと、こんばんは。こんな所で何してるの?後もうちょっとで門限だよ?」
八幡「今日のレースの反省会と天皇賞の事で少しな。その内ライスにもアドバイス聞くと思うから、よろしくな。」
ライス「うん!ライスに分かる事なら何でも聞いて!カフェさん、日経賞から天皇賞の路線だから、ライスの時と一緒なんだ!だから力になれると思う!」
八幡(あっ、そういえばライスが天皇賞を走った時のトライアルレースは全部日経賞だったな……これはかなり心強い助っ人だな。)
八幡「多分、聞く事が多くなると思うが、その時は頼らせてくれ。」
ライス「うん!ライスね、カフェさんに勝ってほしいから応援してるよ!」
カフェ「……ありがとうございます、ライスさん。」
八幡「(ホントに良い子だ。)とりあえず、2人は門限になる前に寮に帰った方がいい。寮の門限まで後どのくらいだ?」
ライス「後30分だよ。」
カフェ「八幡さん、ご心配には及びません。」
八幡「?どういう事だ?」
カフェ「寮長のヒシアマさんには『トレーナーさんと次走の打ち合わせで少々遅れます。』と予め伝えてありますので、多少の遅れは許可してくれました。」
八幡「………打ち合わせ、終わったけど?」
カフェ「……では、続きを所望します。」
八幡「(成る程、そう来たか……)……了解。」
それから八幡さんは先程と同じような手付きで私の頭を撫で続けてくれました。とても気持ち良いです……
ライス「………」モジモジ…
八幡「………」ナデナデ
ライス「………」モジモジ…
八幡「………」ナデナデ
ライス「………」モジモジ…
八幡「………ライスもやろうか?」ナデナデ
ライス「っ!……う、うん!」
八幡さんは困ったような顔をしながらも私とライスさんの頭を数分間撫でてくれました。ライスさんも八幡さんに撫でられた事があるみたいで、全く抵抗していませんでした。
後、門限には間に合いました。
カフェ、見事トライアルを勝利!
そしてかふぇのお願いとライスのお願いを聞いてあげた模様ww