先輩1side
………俺と同期3が謹慎処分を受けてからちょうど2ヶ月が経って漸く謹慎が解かれた……久々にトレーナー室に入ったまでは良かったものの、机の上に置かれていたのは俺のチームメンバー全員分の移籍届だった。どういう事かと聞きたいくらいだったが、今は授業中で聞き出す事は出来ない。仕方ないから2ヶ月の間面倒を見てくれたトレーナーから話を聞く事にした。
メインT「移籍?確かにそんな話はした覚えはあるが、俺から持ちかけたわけじゃないぞ?お前が見てるあの子達が言ってた事だから、俺には分からんぞ?」
先輩1「けど、実際にこうやって移籍届が出されてるんです。本当に何も知らないんですか?」
メインT「あぁ、分からない。移籍の事だって今初めてお前の口から聞かされたからな。しかし、ある意味当然の結果だと思うしかないと思うぞ。」
先輩1「……どういう意味ですか?」
メインT「………言いたくはないが、不祥事を起こしたトレーナーに見てもらいたいと思う奴が居るわけが無い。それにお前のトレーナーとしての評判は前からあまり良くはなかった。今回の件でそれが引き金になったんだと言わざるを得ない。」
先輩1「………メインT、アンタも俺達が悪いと言いたいんですか?」
メインT「そんな事を言うつもりは無い。けど手を出した同期3にしろ、止められなかったお前にしろ、こうなった責任は担当のお前にある。」
先輩1「………」
メインT「お前のサブ、同期3はどうしてるんだ?」
先輩1「同期の奴と話してます。」
先輩1sideout
同期3side
同期3「………」
同期2「………」
同期3「………あの時は、悪かった。」
同期2「いや、俺も少し言い過ぎたし、俺の方こそ悪かった。んでそっちはもう大丈夫なのか?今日から活動再開だろ?」
同期3「あぁ、俺はまだトレーナー室に行ってないから分かんねぇけど……」
同期2「そうか……まぁでも俺はもう気にしてねぇから、これでこの話は終わりでいいだろ。」
くそっ、何が『この話は終わりでいいだろ。』だよ……お前が余計な事を一言も二言も言わなければこんな事にはならなかったんだ。俺と先輩は謹慎処分を受けた上に慰謝料まで払わされてんだぞ!
同期3「……じゃあ俺もトレーナー室に行く。」
同期2「おう、またな。」
ーーートレーナー室ーーー
コンコンコンッ
同期3「先輩、俺です。入っていいですか?」
………ん、居ないのか?
同期3「ん、開いてる……失礼します。」
先輩は居なかった……俺のデスクの上には幾らか書類が溜まっていたが、先輩のデスクにも書類が溜まっていた。俺は先輩が帰ってくるまで自分のデスクの上に置いてある書類の確認と整理をする事にした。
ーーー数十分後ーーー
ガラガラッ
先輩1「………」
同期3「あっ、先輩!おはようございます!」
先輩1「あぁ……」
同期3「……先輩どうしたんですか?」
先輩1「………ウチのチームメンバー全員が移籍届を出してきた。」
同期3「えっ!!?な、何でですか!?しかも全員ってどういう事ですか!?」
先輩1「移籍先のトレーナーに話を聞きに行ったんだが、向こうも俺から聞いたのが初めてだったらしい。だから今日のトレーニング前にメンバー全員に聞いてみるつもりだ。どういう意図でこれを出したのかをな。」
俺達が2ヶ月謹慎してた間に何があったんだよ!?
先輩1「放課後に部室に集まるようにってLANEを送ってあるからお前も参加しろ。流石に全員ともなれば話をする必要がある。」
同期3「分かりました。」
同期3sideout
ーーーーーー
今後の事を話し終えた2人は、改めて理事長とたづなさんの元に行って謝罪をした後に業務を開始した。しかし頭の中はそれどころでは無かった。現メンバーの移籍届の事しか考えられていなかった。
一方その頃………とあるLANEグループでは、このようなやり取りがあった。
①
10:52
②
10:52
①
10:52
③
10:53
③
10:53
②
10:54
④
10:54
①
10:55
①
10:55
②
10:55
③
10:55
④
10:56
①
10:55
………先輩1が持っているチームメンバーのグループLANEではこのようなやり取りがあった。このチームメンバーの会話の流れから見て移籍する流れは決まったようなものだが、果たしてどうなるのだろうか。
これは……今後が大変になりそうですね。