比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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チームの結末

 

 

ーーーーーー

 

 

時は放課後、とある部室に2人の男性が座っていた。その2人は2ヶ月程前に不祥事を起こして謹慎処分を受けて、今日漸く謹慎が解かれた日だった。そして満を持してトレーナーとしての職務を全うしようとした矢先に自身が担当しているウマ娘達がチームから移籍するという移籍届が提出されていたのだ。その原因、理由を聞く為にメンバーを部室を呼んで話し合いをする事になっているのである。

 

 

先輩1「いいか、あくまでも理由を聞くだけだ。勿論チームに残ってもらうように頼む事も視野に入れるが、上から頼むような物言いはするなよ?」

 

同期3「……分かりました。」

 

先輩1「よし……」

 

 

ガチャ……

 

 

①「……お疲れ様です。」

 

先輩1「あぁ、お疲れ……全員が集まるまで座って待っててくれ。」

 

 

その後、続々とチームメンバーが集まって、いつもトレーニングを開始する5分前には全員が揃っていた。

 

 

先輩1「じゃあ早速……っと言いたいところだが、まずは謝らせてくれ。2ヶ月の間、お前達を放置するような事になってしまって済まない。形だけだと思われるかもしれないが、させてほしい。済まなかった。」

 

同期3「………」

 

先輩1「俺も同期3もタキオンが抜けた事、他のトレーナーの元に行った事で自分が見えていなかった。決してお前達を蔑ろにしていたわけじゃないって事だけは事実だ。それだけは言っておきたかった。」

 

①「……トレーナーの言いたい事は分かりました。私達から言う事はありませんので、大丈夫です。」

 

先輩1「分かった……それで本題なんだが、デスクの上にあった移籍届の件だ。理由を聞かせてくれるか?」

 

④「分かった、じゃあ正直に言う……まず1つ目、トレーナー達が謹慎している間はメインTのところでお世話になってたんだけど、此処に比べて居心地が良かったから。言っちゃアレだけど、タキオンさんの説得が失敗した時の2人って凄い険悪だったから。」

 

同期3「………」

 

④「2つ目。これは私達にも責任があると思うけど、このチームに居ても伸びる気がしなかったから。ここ最近で1着を獲れた子なんて居ないでしょ?掲示板が精々だったし。」

 

先輩1「………」

 

④「3つ目。コレも言いにくいんだけど、サブトレーナー。」

 

同期3「っ!?俺が「やめろ、今は彼女達の言い分を聞く時間だ。」………」

 

④「……サブトレーナーは確かにトレーナーのサブをしっかりしてくれてると思う。でもそれだけ……もっと言えば私達にアドバイスとか助言とかフォローとかはしてくれないから。私達も自分の悩みは自分で解決出来るように努力はしてるけど、それをサポートしてくれるのもトレーナーやサブトレーナーの役目なのかなって思ってるんだ。」

 

同期3「………」

 

④「……それが重なって今回の事で皆で話し合って移籍しようって決めたってわけ。」

 

先輩1「そうか……分かった、それについては俺の指導不足もある。これからは少しずつでも改善していけるようにコイツに指導していくつもりだ。それでだ、もう1度俺達にチャンスをくれないか?今回の移籍、思い留まってほしい。それに、移籍先のメインTの方だって1度に4人の生徒を受け入れられるかどうかも分からない。」

 

①~④『………』

 

 

暫くの間、沈黙が続いた。生徒達の反応は無かったが、あまり信用はしていないような感じだった。

 

 

③「なぁ、一応あたし達はこれでも我慢した方なんだぜ?タキオンの活動休止から始まって今日に至るまで……だからこそ、あたしはもう我慢出来ない。」

 

②「わ、私も同じです~……」

 

④「コレも正直に言うけど、言い出しっぺは私だから……この気持ちは変わらない。」

 

①「……これまでお世話になったのはとても感謝してます。でも……私も皆と同じ気持ちです。」

 

先輩1「……そうか、じゃあメインTには俺から話をしてみる。どうにか出来ないかどうかも含めて……じゃあ今日は解散だ。」

 

 

メイントレーナーがそう締め括ると、4人のメンバーは部室から出て行った。残ったのはトレーナー2人だけとなった。2人だけの空間が10分程続いて………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先輩1「クソッ!!!!!

 

同期3「っ………」

 

先輩1「アイツ等、誰のおかげでレースに出られていると思ってんだ?俺が居なかったら、今も未担当のまま教官達が作ったメニューで燻ってたってのにっ!!」

 

同期3「で、でも先輩……俺達も早く新しい担当見つけないとヤバい、ですよね?」

 

先輩1「……あぁ、早く新しい担当を作らないとな。クソッ、アグネスタキオンを担当してから嫌な事続きだ全く……アイツ、本当は疫病神だろ。」

 

同期3「そんな奴の事もう忘れましょうよ!!今は新しい担当を探す方が重要ですって!それに4月に入ってからは新入生が入ってくるんですから、そこで獲得しましょうよ!!」

 

先輩1「そうだな。よし、4月からの新入生も含めてスカウトに出るぞ!未担当や新入生のスカウトは俺がやるからお前はチーム宣伝用のポスターを作れ。」

 

同期3「分かりました!」

 

 

 




反省している態度だと思いきや、最後に本性を出しましたね……
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