八幡side
カフェ「……いつもより、学園がキラキラして見えます。やっぱり……新入生達の影響でしょうか。」
八幡「だろうな……去年は感じる事は無かったが、学園で過ごす事が多いとこう感じるものなんだな。」
カフェ「ふふっ、去年のあの頃は忙しかったですからね……仕方ない、ですよ。」
八幡「だな……でも今年はお前が主役だ。今月末の天皇賞、絶対勝つぞ。」
カフェ「はい、勝ちます!」
3月から4月に月が変わって、新しく中等部1年となる新入生や才能を見込まれて地方から中央に入る転入生が入ってくる時期だ。そんで先週はカフェが出走した日経賞と高松宮記念があった週で、今週はタキオンが挑む大阪杯だ。金杯以来になるが、同期2なら問題無く調整している事だろう。
カフェ「……ところで八幡さん、八幡さんには理事長から何かご指示はありましたか?他のトレーナーの方達は担当が増えたとか増えてないとかで話が出ているみたいなのですが……」
八幡「俺は特に何も無いな。別に担当が増えるとかチームを設立するとかって興味無いし。仮に担当が増える話が上がったとしても、カフェや俺の行動に理解がある事が絶対条件だ。」
カフェ「……お友達の事ですか?」
八幡「あぁ。」
カフェ「……八幡さんは、お友達が見えているから……そう仰るのですか?」
八幡「そんなつもりは無い。確かに何で俺がお友達やそれに似た物が見えるようになったのかは分からない……けど、それを出汁に使おうなんて思った事は1度たりとも無い。まっ、作り過ぎた料理を処理するにはちょうど良いとは思ってるけどな。」
カフェ「ふふ、あの子は食いしん坊だから……」
八幡「だな。出会ってすぐに食いしん坊キャラが定着したよな。」
カフェ「えぇ。それに八幡さんに懐くのがとても早かったです……他の人にあれだけ懐くのは今まで無かったので驚きましたが、八幡さんの為人を知れば当然だと思いました。」
八幡「買い被り過ぎだ。」
とりあえず、カフェの個室に行くか。
ーーー旧被服準備室ーーー
カフェ「どうぞ、八幡さん。」
八幡「あぁ、ありがとう。じゃあコレお茶菓子。」
お友達『〜♪』ピュ∼!
カフェ「ふふっ……」
不思議なもんだ、この教室は確かに学園の一教室。なのに占有しているのは俺とカフェ、お友達の3人(でいいんだよな?)だけなんだからな。
八幡「カフェはこの教室の事、誰かに言ったりはしないのか?」
カフェ「?どうしてですか?」
八幡「いや、こんなに落ち着ける空間を俺は他に知らない。だから憩いの場としても使えるんじゃないかと思ってな。まぁ旧校舎だから来る奴はあまり居ないだろうけど。」
カフェ「……考えていません。なるべく他の人には知られたくはありませんので。」
八幡「そうなのか……」
カフェ「では八幡さん、私からも質問よろしいでしょうか?」
八幡「お、何だ?」
カフェ「新居は、お決まりになりましたか?」
八幡「新居?あぁその事か、一応決めてある。仮押さえしてあるから天皇賞の後に色々手続きするつもりだ。でも何でそんな事聞くんだ?」
カフェ「………///」フイッ
八幡「……まぁ言いたくないのなら無理には聞かないから安心してくれ。」
お友達『………』サクサク
カフェ「んんっ……もしよろしければ、新しいお住まいの整理が終わりましたら……お邪魔してもよろしいでしょうか?」
八幡「……まぁそれくらいなら。」
カフェ「ありがとうございます。因みにどのようなお部屋に決めたのですか?」
八幡「メゾネットタイプの物件にした。今はまだいいが少しずつ荷物が増えてきたからな、置ける場所を少し増やしたいと思っていたところだ。」
カフェ「メゾネットタイプ……2階建ての物件ですか、見せてもらっても?」
八幡「やけに興味があるな?まぁいいけど。」
俺は調べた物件の情報をカフェに見せた。前から何故か興味を持っていたみたいだが、どうしてだ?
カフェ「………良さそうな物件、ですね。とても広々としていて、個室もあって、過ごしやすそうです。」
八幡「まぁ、快適さとかは割と重視したからな。」
カフェ「少し、失礼します………ねぇ、どう思う?」コソコソ
お友達『〜〜〜』コソコソ
カフェ「うん、私もそう思う……でも、いきなりはダメだと思うから、ちょっとずつ……ね?」
お友達『ッ!!』グッ!!
………一体、お友達と何を話してるんだ?此処からだと聞き取りづらいな。
カフェ「………ありがとう、ございました。」
八幡「おう……何話してたんだ?」
カフェ「いえ……八幡さんお1人で大丈夫かと思いまして……」
八幡「………俺ってそんなに私生活だらしない男に見えるのか?」
カフェ「いえ、そういう意味ではありません……八幡さんは好かれやすい体質なので、無意識に家の中に入れたりしないかが少し心配でして………」
八幡「あ、あぁ〜……そういう?今のところ俺の部屋に入り込んでるのってお友達だけだから、その辺は心配無いと思いたいが……」
カフェ「………羨ましい。」
八幡「え?」
カフェ「あ……いえ、何でもありません。続きのお茶を楽しみましょう。」
カフェさん、確実に八幡の家に行きたいみたいですねww