比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

919 / 1583
憧れと彼の居ない昼食

 

 

カフェside

 

 

「あ、あの!マンハッタンカフェさんですよね!?菊花賞と有マ記念を勝った!私、ファンなんです!握手してくださいっ!!」

 

「私にもお願いします!菊花賞のあの猛烈な追込ですっかり目標になっちゃいました!!」

 

「私はテイエムオペラオーさんやメイショウドトウさんに勝った有マ記念で長距離目指そうと思いました!!私とも握手してくださいっ!!」

 

カフェ「………」

 

 

………困った事になりました。この学園に入学した新入生の子達が来たと思ったら、私の走りに憧れを持ったという事で握手を要求されてしまっています。いえ、握手自体は嫌というわけではないのですが……周りの目が少しだけ、痛いです。

 

 

ポッケ「ちぇ〜……オレもジャパンCでオペラオーさんに勝ったってのによ〜。」

 

タキオン「ククク……いつの間にか人気者じゃないか、これは予想外だねぇ。」

 

ダンツ「流石カフェちゃんだなぁ〜……」

 

ポッケ「何言ってんだよ、向こうも見てみろよ。すげぇじゃねぇかよ。」

 

私と違う方向には、クロフネさんが私と同じかそれ以上の新入生達に囲まれていました。それもその筈……クロフネさんはジュニアクラスとクラシッククラス、合わせて4レースでレコードを樹立させる程の走りを披露しました。それも年内最後に走ったチャンピオンズCでは2着に大差をつけての完封勝利………誰にでも出来る事ではありません。

 

それにしても………あの子は凄いです。

 

 

白毛のウマ娘「私、クロフネさんのNHKマイルCの走りとチャンピオンズCの走りを見てとても感動しました……今でも憧れとして背中を追いかけさせてください。」

 

クロフネ「……ありがとう、君は綺麗な毛色をしている。私のような芦毛とは違うようだ。」

 

白毛のウマ娘「実は母からの遺伝でして。母も私と同じ毛色なのですが、母は髪の毛先が黒色なんです。ですが私は全て白で生まれました。」

 

クロフネ「そうか、私の背を追いかけると言っていたな。この背、そう簡単には届かせはしない。」

 

白毛のウマ娘「はい、それでこそ追いかけ甲斐があります。」

 

 

………とても純粋な、良い子ですね。それに、私と正反対の毛色……面白いですね。

 

 

カフェ「皆さんも、ありがとうございます……握手と言っていましたが、どうぞ。」

 

「っ!!はい、ありがとうございますっ!!」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

カフェ「……終わり、ましたね。」

 

クロフネ「うむ。やはり皆、目がキラキラしていたな。とても良い目をしていた。」

 

ポッケ「良いよなぁ〜お前等は〜。そんな風にファンが出来てよぉ〜……」

 

カフェ「ポッケさんにも出来ると思います……貴女にも人を惹きつける走りがあるのですから。」

 

ポッケ「説得力ねぇっての。」

 

タキオン「興味があるわけではないが、知り合いがこんな風に有名人になる所を見るのは面白かったよ。」

 

クロフネ「面白がらないでほしいのだが……しかし、君にも居るだろう。熱心なファンが。」

 

タキオン「スカーレット君の事かい?あの子はそんなのじゃないさ、そうだね………私にも上手く表現が出来ないが、放っておけない子とだけ言っておこうか。」

 

ポッケ「オメェにも居るんじゃねぇかよ……んだよ、俺とダンツだけかよ独り身なのは。」

 

ダンツ「ちょっ、ポッケちゃん!変な言い回しやめてよ!!」

 

ポッケ「気にすんなよ、似たようなもんだろ。」

 

ダンツ「似ても似つかないよ〜!」

 

 

ーーーカフェテリアーーー

 

 

カフェ「………」モグモグ

 

 

八幡さん……何処でしょうか?いつもならお友達や気配で分かるのですが、今日はどちらも居ません。八幡さんもお友達も何処に居るのでしょうか?

 

 

ファイン「あっ、カフェさん1人だけ?」

 

カフェ「っ!ファインさん……はい、今日は1人です。よければどうぞ。」

 

ファイン「どうもありがとう♪カフェさんが1人って珍しいね?いつもはトレーナーさんと一緒に食べてるのに。用事かな?」

 

カフェ「さぁ……いつもなら料理を作って待ってくれているのですが、今日はカフェテリアに八幡さんの気配を感じませんでしたので。」

 

ファイン「へ、へぇ〜……カフェさんは自分のトレーナーさん気配で分かるんだ〜。」

 

カフェ「はい。そういうファインさんも、いつもはシャカールさんと食事をしていますが、今日は違うのですか?」

 

ファイン「シャカールの知り合いの後輩に先約を取られちゃってさ〜。」

 

カフェ「成る程。でも……ふふ、ラーメンは変わらないのですね。」

 

ファイン「だって美味しいんだもん♪」

 

 

私もサンドイッチですから、人の事は言えませんね。八幡さんに作っていただいたサンドイッチの方が美味しいのですが、それは作ってくれた方に失礼です。このサンドイッチも充分美味しいので、文句はありません。

 

 

カフェ「今日のコーヒーはお預け、ですね……」

 

ファイン「コーヒー?」

 

カフェ「食後のコーヒーをいつも八幡さんに作って魔法瓶に入れてもらっているんです。食後にはそれを教室に戻って飲むのが日課になっているんです。」

 

ファイン「へぇ〜!カフェさんのトレーナーさんって尽くしてくれるんだね〜!羨ましいなぁ〜!」

 

カフェ「とても、助かっています。」

 

 

 




カフェとクロフネさんに惹かれた子達が来ました〜♪

カフェさん、八幡に尽くされていますね〜。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。