比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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5度目の挑戦

 

 

八幡side

 

 

いよいよ今日は天皇賞・春の開催日になった。天気こそ微妙な曇りとなったが、雨予報じゃないのが唯一の救いだろう。カフェは今日も静かだが、目はやる気に満ち溢れている。お友達も臨戦態勢……って言ったら少し違うかもしれないが、こっちもやる気を出している。まぁ菊花賞ではマジでギリギリだったみたいだからな。んで有マ記念ではお友達の本気で完封……そして今回は菊花賞よりも更に長い天皇賞、カフェに分があるように見えるが、どうなるかなんてまだ分からない。

 

 

カフェ「………」

 

お友達『………』

 

八幡「やれやれ……担当は1人の筈なのに、もう1人も見ているような錯覚になっちまう。」

 

 

さて、そろそろパドックの時間だな。

 

 

八幡「カフェ、そろそろ時間だ。」

 

カフェ「はい、分かりました……それでは、行ってきます。」

 

八幡「あぁ。」

 

カフェ「………」ピタッ

 

八幡「……?」

 

カフェ「………ねぇ。」

 

お友達『?』

 

カフェ「私が居ないからって八幡さんにちょっかいかけたら、ダメだからね?」

 

お友達『……ッ!』グッ!

 

カフェ「……それならいいけど。」

 

 

そしてカフェはパドックへと向かって行った。しかし今日の天皇賞、どんな展開になるだろうか?いつもならそれなりに予想とか出来たりするんだが、今日はあまり展開が予想出来ない。

 

 

八幡「何もなければ良いんだが……」

 

お友達『?』

 

八幡「いや、何でもない。お友達にも一応聞いておくが、作戦とかって必要か?」

 

お友達『………』ウゥ∼ン…

 

 

そりゃそうだ……生前?の走りを見れば何となくは分かるだろうが、今の走りで作戦どうこう言ったとしても、それが上手くいくかどうかなんて分からない。

 

 

ガチャッ

 

 

タリアト「であれば、道中は中団前目の先行策。仕掛けるタイミングは3コーナーの下り坂の手前、それでどうだ?」

 

八幡「っ!先生!」

 

タリアト「邪魔をするぞ八幡。それで、私の作戦でどうだ?そのお友達に1番適した策だと思うぞ。」

 

お友達『〜ッ!!』コクコクコクコクッ!!

 

八幡「文句無しみたいです。」

 

タリアト「では、決まりだな。」

 

お友達『〜ッ♪』ダキッ!!

 

タリアト「……どうやら抱き着かれているようだな。全く、お前は変わらんな。」

 

八幡「じゃあ、俺はカフェのパドックに行きますので。先生は寛いでいてください。来たばかりで疲れているでしょう?」

 

タリアト「気持ちは受け取るが、そこまで疲れているわけでもない。それにお前の鍛えた教え子を生で見て見たい、私も共に行くぞ。」

 

 

ーーーパドックーーー

 

 

カフェ「………」

 

 

タリアト「ふむ……1番人気に支持されているみたいだが、どうやら僅差のようだな。」

 

八幡「相手も強いですからね。けど、カフェなら大丈夫だと思います。このメンバーの中でなら1番のスタミナを持ってますし、ここ暫くはスピードを意識したトレーニングも積んできましたので、そう簡単には抜かせはしないでしょうし、追い抜けもしないでしょうから。」

 

タリアト「ならば今回のレース、期待してもいいという事だな?」

 

八幡「はい。」

 

タリアト「ではお前とカフェの采配、楽しみにするとしよう。」

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

カフェ「……先生さん、来ていたのですね。」

 

八幡「あぁ、俺も驚いた……お前にも期待してるって言ってたぞ、ありがたい事だがあまり緊張し過ぎないようにな。」

 

カフェ「大丈夫です……八幡さんが居ますから。」

 

八幡「そ、そうか……作戦は菊花賞の時と同じだ。マークするのはトップロードだ。んで今回の天皇賞はあまり人数が居ない、だから今日はいつもより前目に付けろ。」

 

カフェ「分かりました……それで、お友達は今日も先に入場しましたか?」

 

八幡「あぁ、先に行ってる。それがどうかしたか?」

 

カフェ「……今日こそは、お友達に勝ちます。」

 

八幡「あぁ、頑張ってこいよ。」

 

カフェ「………その、八幡さん。」

 

八幡「ん、何だ?」

 

カフェ「有マ記念の時のように、頭を撫でてはくれませんか?」

 

八幡「……終わった後みたいに?」

 

カフェ「……はい。」

 

八幡「………ギリギリまでな。」

 

カフェ「っ!ありがとう、ございます……」

 

 

やっぱり、最近はカフェから何かをねだられる事が多くなったな。別に悪い気はしないし、前まではそんな事あまり無かったから頼られている気がして少しは嬉しい……けど時々、変な行動をする時もある。本当に時々だけどな。

 

 

ーーー観覧席ーーー

 

 

八幡「今戻りました。」

 

タリアト「あぁ、お帰り。それにしても少し遅かったな?作戦は事前に伝えていたのだろう?」

 

八幡「打ち合わせはしていましたよ。それ以外にも少しだけ、カフェと話をしていただけです。」

 

タリアト「そうか……」

 

八幡「………」

 

タリアト「……時に八幡、これも言っておこう。」

 

八幡「?何ですか?」

 

タリアト「ウマ娘と良好な関係を築くのは良い事だ。しかしだ、過度な接触には気を付けるのだぞ?」

 

八幡「……何で今それを言うんですか?」

 

タリアト「お前にしては不用心だな……今この時私しか居なかった事に感謝しろ。お前からマンハッタンカフェの匂いがする。」

 

八幡「っ!?」

 

タリアト「あえて追求はしないでおくが、消臭剤くらいはかけておけ。」

 

八幡「……気を付けます。」

 

 

ホント、先生だけで良かった………

 

 

 




お友達と5回目のバトル!
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