八幡side
八幡「………成る程、そういう経緯か。」
トプロ「はい、私達も今のトレーナーと一緒にやっていくと決めていたので、お断りしたのですが、聞き入れてもらえなくて。」
クロフネ「その後はトレーナーが来て今に至るというわけだ。」
たづな「そんな事が起きていたなんて………」
八幡「お2人もこれで理解してもらえたと思います、あの2人が今どれだけマズい事をしているのか……最早、先輩1と同期3はトレセン学園の癌になりつつあります。早くどうにかしないと、大変な事になるかもしれません……」
秋川「………承知。比企谷トレーナーに加え君達の声で事の重大さに気付いた。あの2人の処分については教職員とトレーナー陣、生徒会を集めて話し合いたいと思う。決して軽い処分にはさせない事を約束する。」
……俺としては満足のいく答えは得られなかったが、ひとまずこれで満足しておこう。
八幡「理事長、とりあえず2人は寮に帰しても構いませんか?まだ余裕はありますけど、2人には門限もありますから。」
理事長「うむ、そうだな。2人共、協力に感謝する!!寮に帰るといいっ!」
トプロ「あっ、はい!失礼します!」
クロフネ「失礼します。」
………しかし、さっきの処分については本当にあのままの意味なのか?
八幡「理事長。処分についてですが、本当に処分で済ませるつもりですか?自分はそれでは軽いと思うのですが、本当の考えはありますか?」
秋川「……比企谷トレーナーは鋭いな。肯定、あの2人はあの一件から何も反省していないのは明白。私個人としては、解雇でも構わないと思っている。」
たづな「理事長………」
秋川「理解……何処のトレセン学園もトレーナー不足だ、1人居なくなるだけでも損害は大きい。しかし、比企谷トレーナーが言っていた……トレセン学園の癌と。早く取り除かなければ転移するかもしれない………それは絶対に避けなければならない!」
八幡「……理事長の考えは分かりました。自分は理事長の考えを支持します。自分も出来る限りの事をお手伝いします。」
秋川「感謝!!たづなも協力してくれるか?」
たづな「理事長のお決めになった事であれば私は反対致しません。喜んでご協力させていただきます!」
その後は部室を後にして、俺も寮に帰る事にした。寮に帰ればきっとあの2人が居るだろうが、気にしないでおこう。それが1番だろうし。
ーーー寮ーーー
黒沼「っ!よぉ比企谷、今帰りか?」
八幡「お疲れ様です黒沼さん。今帰ったところです、そういう黒沼さんはトレーニングですか?」
黒沼「あぁ、体を鈍らせるわけにはいかねぇからな。俺も今終わったんだけどな、5月とはいえ身体を冷やして風邪引いたらかなわねぇから、これからシャワーだ。」
八幡「ならせめてウェアくらいは着ましょうよ……」
何でこの人、半裸でトレーニングするんだ?しかも年中ずっと………
同期2「おっ、比企谷に黒沼先輩。お疲れ様です!」
八幡「よう、お疲れさん。サマー2000に向けての準備はどうだ?」
同期2「順調だぜ、いやぁ〜お前の提案のおかげで最近は忙しい忙しい!もうルートも決めてある!いやぁ〜お前の紹介してくれた伝手が頼りになり過ぎて怖いぜ全く!」
俺が紹介した伝手はジャーニーの事だ。この口振りからして、オルフェには会ってないみたいだな。会ってたらこんな風に嬉しそうな表情しないだろうし。
八幡「そうか、順調なら良かったな。んで、やっぱり函館記念の次は札幌記念にするのか?」
同期2「いんや、函館の次は北九州の小倉記念に出る。そっからは立て続けに走ってくつもりだ。」
黒沼「って事は函館記念から始まって小倉記念に札幌記念、最後に新潟記念のルートか?」
同期2「そうですそうです!その後はまたタキオンと相談しますけど、多分天皇賞に出ると思います!」
八幡「まっ、そうだろうな。」
黒沼「比企谷はどうすんだ?宝塚記念の後はどうするつもりなんだ?」
八幡「グランプリ後……正直、どうしようか悩んでいるところなんです。今後の国内のレースはめぼしいレースはあまり無くて。有マ記念くらいしか無いんですよね。」
黒沼「マンハッタンカフェは完全にステイヤータイプだからな………なら、オーストラリアのメルボルンCはどうだ?」
八幡「海外遠征、ですか………」
黒沼「あぁ、宝塚記念の後は流石にキツいだろうから夏合宿で鍛えるとして、終わってから1週間は現地入りで環境慣れしてから本番に向けて整えるってのも1つの手段だ。それから国内に戻って有マ記念に行くって路線はどうだ?」
海外遠征……確かに魅力的な話ではある。だが不安な面も出てくる。まずカフェは身体があまり強い方ではない、爪はジュニアクラスの時に解決済みだが、関西遠征の時は少し気をつけている。去年までは電車で移動していたんだが、今年になってからは車での移動だったから、負担はかなり減っていた。だが海外ともなればストレスは国内の比じゃない。
八幡「少し、考えてみますね。本人と相談もしなきゃいけませんので。」
黒沼「まぁ決めるのはお前とマンハッタンカフェだからな、無理に言うつもりはねぇよ。」