八幡side
突然の理事長のお呼び出し……しかも駿川さんからだから、恐らくは先輩1と同期3の事だろうな。
コンコンコンッ
秋川『許可っ!!入ってよろしいっ!!』
八幡「失礼します。」
秋川「感謝!まずは私の要請に答えてくれた事に感謝する!!君に来てもらったのは、昨日の件だ。先程たづなからも報告を受けたが、これは流石に私も看過する事はできないと判断しているっ!!」
八幡「……つまり?」
秋川「あの2人は解雇したいと考えている!比企谷トレーナー、君の意見を聞かせてもらいたいっ!」
八幡「……一介のトレーナーの自分に発言力があるとは思ってませんが、あの2人の行動は理事長が仰った通り、看過出来るものではありません。謹慎が明けて早1ヶ月でこの行動なので、迷う必要は無いと思います。」
秋川「うむっ、正直な感想を感謝する!実は先程、トプロトレとクロフネトレにも事の顛末を報告して、比企谷トレーナーと同じような質問をした。結果!!2人も同じ意志を示したっ!!」
成る程、要は確認か。まぁ他のトレーナーからの答えなんてある程度は決まっているようなものだしな。良い感情を持っている筈が無いだろうしな。
秋川「生徒達に現在行っている行動もトレーナーとして恥ずべき事であるのは明白っ!!たづな、明日2人をこの部屋に呼んでほしい!」
たづな「分かりました。それとこの前の一件もありますので、黒沼トレーナーと比企谷トレーナーにも同行を要請してもいいでしょうか?」
八幡「自分は構いません、黒沼さんにも自分から事情を話して説得しましょうか?」
たづな「ありがとうございます、もし説得が難しそうであればお呼びください。」
八幡「はい、分かりました。」
理事長「では次だが、比企谷トレーナー。2人の被害にあったウマ娘はどのくらいか把握しているだろうか?可能な限り教えてほしい。」
八幡「元担当の3人と新入生の4人、ライスシャワーとナリタトップロードとクロフネとオルフェーヴル、自分が知ってる範囲では今のが全部です。」
理事長「……うむ、感謝!貴重な時間を割いてしまって済まなかった。以上!!」
八幡「では、失礼します。」
………明日あの2人がどんな行動を取るのかは分からんが、駿川さんがおれと黒沼さんの同室を求めた辺りでなんとなく想像はついている。
ーーー部室ーーー
八幡「………」
さて、カフェの宝塚記念の調整は順調だが、その後だ。仮定として有マ記念を最後の目標に立てたとして、繋ぎをどうするかだ。国内に専念するか、海外に飛び出すか……もしくは有マ記念まで大事を取るかの3つに分けられる。どれも一長一短なんだよなぁ………
八幡「カフェに相談するしか無いよなぁ……国内では主要のGⅠが東京か京都に集中するが、カフェの適性にはイマイチ合わない。オーストラリアのメルボルンCは面白いと思うが、これは遠征だからカフェへの負担が小さくない。大事を取って休養は現役最強のカフェを半年も休ませる意味があるのかどうかという事だ。」
参ったな〜こりゃ。
コンコンコンッ ガチャッ
カフェ「お疲れ様です、八幡さん……」
八幡「おう、お疲れさん。」
カフェ「……何を見ていたんですか?何やら海外向けの本のように見えましたが?」
八幡「まぁ、少しな……カフェに限った話じゃないが、担当が増えたら国内だけでなく海外にも挑戦する事になるだろうと思って、参考にな。」
カフェ「……遠征の可能性、あるのですか?」
八幡「ん?」
カフェ「私にも、日本以外の国へ行くの可能性があるのでしょうか?」
……い、意外に積極的なのか?
八幡「まぁ無くも無いって感じだが……気になるのか、海外遠征?」
カフェ「はい……私の適性では限られてくると思いますが、異国の地には興味があります。」
八幡「そうか………まだ仮定の話でしかないが、もし宝塚記念が終わって次のレースが海外だって言ったら、カフェどう思う?」
カフェ「挑戦したい、という気持ちはあります。」
八幡「そうか………」
……もしかしたら宝塚記念の結果次第では、いけるかもしれないな。
カフェ「その……やはり行くとすれば、ヨーロッパでしょうか?向こうは長距離が盛んですから。」
八幡「確かにヨーロッパは長距離レースが多いが、他のレース場も探すかもな。ヨーロッパ以外にも長距離レースって存在するし。例えば………オーストラリアとか。」
……どうだ?
カフェ「オーストラリア……ッ!良い国です、コーヒーの大国としても知られているんですよ、オーストラリアは。行ってみたい国の1つです。」
八幡「(どうやら好感触のようだ。)そうなのか……じゃあどうだ?宝塚記念の後のレースは、オーストラリアのメルボルンレース場で開催されるメルボルンCってのは。」
カフェ「メルボルンC……確か、3,200mの長距離レースでしたね。」
八幡「流石にカフェでも知っていたか、その通りだ。秋になればGⅠが多く開催されるが、カフェにはどれも微妙な距離だったから少し悩んでたんだ。それでどうだ?行ってみる気はないか?」
カフェ「……いいんですか?」
八幡「勿論。寧ろカフェと相談してから決めるつもりだったんだ。」
カフェ「……では、登録をお願いします。」
きっとカフェの中では、レースとコーヒーの2つで構成されているんだと思うが、それでも宝塚記念の後の予定を組めて良かった。
遂に明日、決行か!