比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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重苦しい開催日

 

 

八幡side

 

 

いよいよ上半期最後のGⅠ、宝塚記念の発走が迫ってきている。これまでカフェは主要開催されているレース場は経験しているのだが、此処阪神レース場だけはまだ未経験のままだった。だからトレーニングでは入念に坂路や併走を行ってきた。まぁ中山と京都を走っているから右回りと坂は問題無いと思う。本人にもそれは伝えてあるし、昨日の内に現地入りしてバ場も確認しているからある程度の感覚は頭の中に入っていると思う。

 

 

カフェ「……八幡さん、準備終わりました。」

 

八幡「おう……お友達もやる気充分だな。」

 

お友達『おう、今度は中距離だからなっ!!次はあたしが勝つからなっ!!』

 

カフェ「中距離でも、私が勝つから。」

 

八幡「既にバチバチとはな……まぁいい、でも力み過ぎたりするなよ?」

 

お友達『大丈夫だって~!』

 

カフェ「気を付けます。」

 

 

まぁお友達は平気だろう。カフェもGⅠはこれで4度目だし、雰囲気にも慣れているだろうから杞憂だったかもな。

 

 

カフェ「……ところで八幡さん、観覧席では八幡さん以外に誰かお呼びしているのですか?」

 

八幡「?いいや、呼んでない。それがどうかしたか?」

 

カフェ「いえ、誰も呼んでいないのならいいのです。」

 

八幡「?そうか……」

 

お友達『鈍感だなぁ~八幡は~。』

 

八幡「はぁ?」

 

お友達『カフェはな?「言わなくていいから。」おっと、怒られたくないからお口チャック~♪』

 

 

……何なんだ?

 

2人の作戦会議はまた後ですると約束していたから、俺は観覧席に戻る事にした。

 

 

ーーー場内ーーー

 

 

八幡「お友達が色んな食べ物や飲み物持って来ていたせいか、レース場に来てから店の料理が気になるようになっちまったんだよなぁ~。しかし大阪だからか粉物とか串カツとかはやっぱり売ってるんだな。けど今は観覧席に戻るか、それに昼なら食べてきたし。」

 

 

しかし上半期最後だからか、普段以上に人が多い気がする。有マ記念の時もそうだったが、やっぱGⅠの中でも格式のあるレースには人が集まるんだろうな。今でこそレースを見るのは当たり前になってるが、トレーナーになる前は菊花賞は毎年必ず見るようにはしてたし。それでも婆ちゃんのが1番だけどな。

 

 

お友達『は~ち~ま~んっ!』

 

八幡「っ!?お前、カフェについて行ったんじゃなかっあのか?」

 

お友達『だってあたしがパドックに行ってもつまんねぇし。あたしの事が見えてんのはカフェか八幡、後は同類くらいだしな。』

 

八幡「そっか……んで、お前はそれまで何してんの?」

 

お友達『暇つぶし!どうせレースまでやる事ねぇし。』

 

 

いや、まぁ確かにその通りなんだが、他のレース場の様子見るとかそういう興味は無いわけ?

 

 

八幡「とりあえず俺は席に戻るから。」

 

オルフェ「比企谷。」

 

八幡「ん?お前も見に来てたんだな。」

 

オルフェ「当然……余はレース界を統べる王。些細なレースであっても見逃したりはせぬ。」

 

八幡「さいですか。それよりジャーニーは?一緒じゃないのか?」

 

オルフェ「姉上は別の者と見ている……して比企谷、王命である。」

 

八幡「観覧席に連れて行けって言いたいんだろ?」

 

オルフェ「うむ、聞き届けよ……其方なら分かるであろう?」

 

八幡「一般席だとよく見えないからって言えばいいのによ、まぁ別にいいけど。っていうかお前の連れは?居ねぇの?」

 

オルフェ「余の休息日にまで従えさせるつもりは無い。」

 

 

そこは暴君じゃないのね……

 

 

八幡「はいはい、じゃあ1名様ごあんな「私も混ぜてもらっていいかな、比企谷君?」……ルドルフ。」

 

ルドルフ「やぁ比企谷君、それにオルフェーヴルも。どういった経緯かは分からないが、どうやら君達はそれなりに仲が良いみたいだね。」

 

八幡「今のやり取りを見てどうして仲が良いなんて言えるんだ?俺をいいように使ってるだけだろ。」

 

ルドルフ「そうかい?よく一緒に昼食をしている所を目にするのだが?」

 

八幡「コイツが俺の作る菓子に目をつけただけだ。それはお前も一緒だけどな。」

 

ルドルフ「はははっ、それは間違いないな。」

 

オルフェ「比企谷、早く案内せよ。」

 

 

そんなこんなあって、結局オルフェとルドルフが一緒になってついて来ました。

 

 

ーーー観覧席ーーー

 

 

八幡「まぁ適当に寛いでてくれ。」

 

ルドルフ「ではそうさせてもらうよ。」

 

オルフェ「………」

 

 

………アレだな、2人のオーラが凄いな。物腰柔らかい雰囲気のルドルフだが、纏っているオーラのソレは圧倒的と言っても良いだろう。一方のオルフェは態度も出してるオーラもそのまま表しているような、威圧するようなオーラだ。この2人の間に立たせてみろ、ソイツなんか絶対に泣き出すぞ。デジタルだけは興奮するか尊死しそうだけど。

 

思ったけど、俺もよく平気で此処に居られるもんだ。まぁでもアレだな、先生やプロフェッサーのおかげだな。

 

 

ルドルフ「比企谷君、紅茶を淹れたのだが飲むかい?」

 

八幡「ん、ありがと。」

 

ルドルフ「君もどうだい、オルフェーヴル。」

 

オルフェ「……いただこう。」

 

 

あぁ~この重苦しい雰囲気嫌だなぁ……これが得意な奴って世界中の何処を探しても居ないだろうな、腹の探り合いしてるわけでもねぇのによ。

 

 

八幡「………」

 

オルフェ「………」

 

ルドルフ「………」

 

 

誰でもいいからさ、この2人のどっちか引き取ってくれないかなぁ……

 

 

 




なんか、ここまで来るのに長かった気がする……
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