比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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周りの環境と花好き

 

 

八幡side

 

 

俺が2人目のウマ娘を募集をしている事が学園中に広まって2日が経ったが、全く騒ぎが収まらない。いやもうすげぇんだよ……唯一気が休まると言ったら平日の授業時間くらいなもんだ。それ以外はウマ娘達との格闘だ。エアグルーヴとのトレーニングもあるから、その点に関しては表立って行動するようなウマ娘は居ないが、終わった途端に話しかけてくる奴が多過ぎる。俺を狙うくらいならどっか別のトレーナーにアピールした方が良いと思うんだがなぁ………俺、まだ2年目のペーペーだよ?新人だよ?

 

これだけならまだ良かったんだが、影響はまだあった。それは同業者だった。やはり良い顔はされなかった。交友のある沖野さんや東条さんといったチーム持ちのベテラントレーナーからは当然だと言われたのだが、やはりやっかみが凄い。

 

 

『たかが2人目だろ、何でこんなに騒がれてんだよ。』

 

『担当してるウマ娘が凄いだけなのに………』

 

『2人目取るんだったら教官のポジション取れよ、メニュー組んでんだから。』

 

『エアグルーヴの有名税ってだけなのによ。』

 

 

とまぁこんな感じでコソコソヒソヒソと言われる事は最近では少なくない。まぁこんなのなんて俺は別に何ともない。慣れてるって言ったらちょっと聞こえは悪いが、ぶっちゃけその通りだからな。

 

そんな俺は今、生徒会にお邪魔している。仕事といえば仕事なのだが、人手不足なのだそうだ。なのでエアグルーヴ経由で助っ人してるってわけだ。

 

 

八幡「ほい、こっち終わったぞ。後はあるか?」

 

ルドルフ「もう終わったのかい?いつも思う事だが、内容を疑うような速さなのだが?」

 

八幡「失礼だな、ちゃんと確認しながらやってる。何なら確認しろ、エアグルーヴが。」

 

エアグルーヴ「何故私なんだ?」

 

八幡「お前の方が確実だろ?」

 

エアグルーヴ「……まぁいいだろう。」

 

ブライアン「それよりもトレーナー、今日時間はあるか?そろそろ恋しくなってきたぞ。」

 

八幡「どうせ肉だろ?」

 

ブライアン「それ以外にあると思うか?」

 

八幡「生肉でも食わしてやろうか?」

 

ブライアン「ほう?」

 

八幡「………まぁ魚だけどよ。」

 

ブライアン「論外だ。」

 

エアグルーヴ「会長、確認しました。ミスは1つもありません。やはり仕事はかなり出来ます。」

 

ルドルフ「あぁ、ありがとう。八幡君も済まないね、毎度疑いをかけてしまって。」

 

八幡「別にそんな事で怒ったりしねぇよ。俺もこの場所で仕事しようかなぁ……外は騒がしくて敵わん。」

 

ルドルフ「今の君はトレセン学園で知らぬ者は居ない程の有名人だからね、無理も無い。」

 

エアグルーヴ「だからといってこの場を貴様に提供するわけにはいかんがな。あくまでも助っ人が必要な時だけだ、それ以外に呼ぶ意味は無い。」

 

八幡「はいはい、分かりましたよ。あっ、そういえばお前ってさ、花好きなんだってな?」

 

エアグルーヴ「む?あぁ、朝起きてから咲いている花の水やりは日課だからな、それがどうした?」

 

八幡「いやな、前にプロフ……先生の師匠から渡された花があるんだけど、引き取ってくれないか?俺も毎日水はやってるんだが、花には詳しくない。やろうとは思ってるんだが、中々タイミングが重ならなくてな。」

 

エアグルーヴ「なんだそんな事か、そんな事ならいつでも言ってくれて構わん。それで、その花は何というのだ?」

 

八幡「バラっていうのは分かるんだよ、見た目がそうだから。ただ名前が……難しくて。確か、ダ……ダ……ダマスなんちゃらだったかなぁ?普通のバラよりも少し大きいってのは分かるが………ん?何固まってんの?」

 

エアグルーヴ「……おい、その写真はあるか?」

 

八幡「え?いや無いけど。花とか撮る習慣無いし。」

 

 

するとエアグルーヴは自身のスマホを取り出して何かを検索している仕草を取っていた。そして………

 

 

エアグルーヴ「貴様が言っているその薔薇とは、まさかとは思うがこういうものではないだろうな?」

 

八幡「……あぁそうそうこんなの。ほぉ〜ダマスクローズっていうんだな。ふぅ〜ん……どうした?」

 

エアグルーヴ「おい、今すぐお前の部屋に行くぞ。」

 

八幡「え、何でっ!?」

 

エアグルーヴ「いいから行くぞ!!薔薇の女王を貴様のような奴の暮らしている部屋になど置いておけん!!鉢替えから何から何まで徹底的にやるぞ!!」

 

八幡「え、いや、だからあげるって言ってるんだけど………それだけじゃダメなの?」

 

エアグルーヴ「ダメに決まってるだろう、このたわけがっ!!薔薇の女王がただの鉢で収まると思っているのか貴様はっ!!」

 

八幡「えぇ〜なんかめっちゃ怒られてる〜……」

 

 

エアグルーヴ、なんかすげぇ剣幕だ………

 

 

エアグルーヴ「すみませんが会長。急用が出来ましたので、少しの間失礼させていただきます。」

 

ルドルフ「あ、あぁ……」

 

エアグルーヴ「ほら行くぞ!!さっさと歩け!!」

 

八幡「だ、大丈夫だって。誰も取らないから。」

 

エアグルーヴ「そういう問題ではないっ!!!」

 

 

………引き摺られないだけマシだって思う事にしよう。ていうか人変わり過ぎだろ、花になるとこんなにも性格変わっちゃうのかよ。エアグルーヴを初めて怖いって思ったわ。

 

 

ルドルフ「まだ頼みたい事はあったのだが……仕方ない、またの機会にしよう。」

 

ブライアン「チッ、また食いそびれた。」

 

 

 

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