比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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1週間前

 

 

八幡side

 

 

オーストラリア遠征まで残り1週間前となり、俺とカフェはいよいよ遠征するのかと、何だか現実味を帯びてきていた。最初は遠征すると言ってはいたが、あまり現実味が無かったからそこまで気にしていなかったが、いざ学園の生徒やトレーナー、テレビなんかでその話を聞く機会が増えてくると、本当にそうなんだと実感が湧いてくる。学園でも俺とカフェが1週間前に遠征に出る事が既に周知されていて、周りからは色々と気遣ってくれる事が多くなった。だが、それでも普段と変わらない奴は居るのも事実………目の前の奴のようにな。

 

 

オルフェ「……うむ、今日の菓子も美味である。」

 

ジャーニー「えぇ本当に。この時間が楽しみになってしまっていますので、お2人の遠征の間は困った事になりそうですね。」

 

八幡「だから今週の昼食は俺に作ってくれって頼みこみに来たんだろうが。ったく、おかげでこっちは忙しいよ。お前等さっさと自分の面倒見てくれるトレーナー探せよ。」

 

ジャーニー「おや、合宿前にトレーナーさんには私とオルを勧めたと思うのですが、お忘れですか?」

 

八幡「……アレってマジだったの?」

 

ジャーニー「私、つまらない嘘や意味の無い嘘はつきませんよ。冗談もあまり好きではありませんので。」

 

 

まさかの本気だった………だがオルフェはどうだ?流石に姉の言う事でも反対するだろう。だって【暴君】だし。

 

 

八幡「オルフェはどう思ってるんだ?姉のジャーニーはこう言ってるが?」

 

オルフェ「………貴様の腕は既に余の脳に記憶している。余はその腕を評価している、故に姉上の発言に反対はしない。」

 

ジャーニー「つまり、オルも貴方の担当になる事は望むところである、という事ですよ。」

 

八幡「あっ、そうなんだ……まぁ今の俺にはお前達を担当にする権利はねぇけど。でもその内お前等もスカウトされんじゃねぇの?だってお前等みたいな姉妹、ほっとくトレーナー居ないだろ。」

 

ジャーニー「未だにお声はかかっていませんが?」

 

オルフェ「………」

 

八幡「その内来るだろ。」

 

オルフェ「……煩わしい羽虫が来たところで振り払うだけよ。余のトレーナーは決まっている。」ギロッ…

 

八幡「………」

 

 

あの、すみません……そんな事を言いながら俺の方を睨まないでくれます?決定してませんし……それにスカウトすらしてないから俺。

 

 

ジャーニー「ふふふっ、では来年のトレーナーさんの辞令が出る事を楽しみにするとしましょう。」

 

八幡「しなくていい、俺は自分で決めるから。はぁ………悪いなカフェ、騒がしくて。」

 

カフェ「いえ、気にしていません……八幡さんの作るこのルーローショコラ、とても美味しいです。」

 

八幡「それは良かった。」

 

カフェ「今度、お菓子作りをご一緒してもいいでしょうか?私も趣味程度には作りますので。」

 

八幡「あぁ、いいぞ。」

 

ジャーニー「あぁそうだトレーナーさん。」

 

八幡「ん?」

 

ジャーニー「私の香水は使っていただけましたか?」

 

 

………ねぇ何で?ジャーニーが香水の話をした途端、隣と目の前のウマ娘からの圧が急に強くなったんだけど?俺何もしてないよね?なのに何で俺が悪いみたいになってんの?

 

 

オルフェ「………」ギロッ…

 

カフェ「………」ジィ∼…

 

八幡「……休みの日に気が付いた時にはつけてる、学園ではつけた事は無いな。」

 

ジャーニー「おや、それは何故ですか?」

 

八幡「だってすぐ気付かれそうだし。俺みたいな奴が急に香水つけてくるなんておかしいって思われるに決まってんだろ。絶対面倒な事になるからつけてこない。」

 

ジャーニー「それは残念ですね、せっかくのお揃いなのに。では今、試しにつけてみましょうか?」

 

八幡「やめてくれ、頼むから。オルフェにつけろよ。姉妹なんだから。」

 

ジャーニー「ふふふっ、ご冗談を。オルにはもっと似合う香水がありますよ。」

 

 

その癖どうして俺にはつけたがるんだよ……

 

 

八幡「とにかく、学園ではつけない。それからカフェにオルフェ、そんなに睨むな。俺、何も悪い事してねぇから。」

 

オルフェ「………」パクッ

 

カフェ「本当に、つけて来てはダメですからね?」

 

八幡「つけないって、大丈夫だから。」

 

ジャーニー「トレーナーさんは私とのお揃いが嫌だと言うのですね、酷いお方です……」

 

八幡「騙されねぇからな。」

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

八幡「はぁ………疲れた、ただ飯を食うだけの時間の筈なのにどうしてこの疲労感。」

 

 

しかし、まさかあの2人が俺の担当になる事を良しとしている事には少し驚いた。ジャーニーはともかくオルフェは一蹴するかと思っていたんだが、予想がハズれたな……

 

 

八幡「担当ねぇ………来年で4年目になるわけだが、その辺ってどういう風に決まるんだろうか……」

 

 

もし来年の4月に辞令出たらどうしよう………あの2人の事だから待ったなしかもしれん。仮に俺がスカウトの動きを見せたらジャーニーが絶対に動きを見せるだろうし……なんか俺、担当が増えたら詰みじゃね?

 

 

八幡「………考えるのやめた、遠征の準備しよう。」

 

 

 




オルフェ様も八幡であれば良しっ!?
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