比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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遠征当日とお友達の過去

 

 

八幡side

 

 

タリアト「八幡、お前はもっと自身の評価を上げるべきだ、この者達が此処に居る時点でそう思うべきだな。」

 

八幡「いや、ですが先生……ただの見送りですし………」

 

タリアト「そのただの見送りにこれだけの生徒にトレーナー、取材陣が来ているのだぞ。お前達は既に日本を代表するウマ娘だと自覚しろ。」

 

八幡「……はい。」

 

タリアト「カフェ、お前もだぞ。お前も既にこの国で1番強いウマ娘だと海外でも知られている、堂々としていろ。」

 

カフェ「……は、はい。」

 

 

オーストラリア遠征の当日。俺とカフェと先生の3人は成田空港で応援とも言える程の熱烈な応援を受けていた。遠征自体、数年前から積極的に行われていたというのに、どうした事だろうか?

 

 

ルドルフ「マンハッタンカフェ、オーストラリア遠征は日本の全トレセン学園でも史上初の例だ。現地では苦労する事も多いだろう……だが、我々は君の勝利を信じている。シニア最強のその実力、かの地でも存分に振るってほしい!」

 

カフェ「……はい。」

 

タキオン「クククク、君の走りを南半球最高峰のレースで見せてあげたまえよ。」

 

ダンツ「頑張ってねカフェちゃん!」

 

ポッケ「海外の連中に思い知らせてやれよ、最強はお前だってな!!」

 

カフェ「……ありがとうございます。」

 

同期2「比企谷もしっかりな!」

 

同期1「初のオーストラリアGⅠ制覇、期待してるからね!」

 

沖野「いつものようになっ!」

 

八幡「……どうも。」

 

タリアト「ではそろそろ時間だ。八幡、カフェ、行くぞ。」

 

 

そして俺達は背中から大きな歓声を受けながら搭乗ゲートへと進んだ。けど、あんなにしてくれるもんなんだな。

 

 

ーーー待合室ーーー

 

 

タリアト「お前達に期待している者達の顔や目を見ただろう?あの中には自分が望んでいてもその場所や高みに届かない者達が大勢存在しているのだ。GⅠともなれば選ばれた18人しか出走が許されない、海外レースともなれば尚更その壁は厚い。中には招待されなければ出走出来ないレースだって存在する……カフェ、お前はその者達の想いを背負って走るのだ。期待を背負っているのと押し付けられるのとでは重みは全く違う、あの場の者達を見ればお前にかけられた重みがどちらなのかは容易に理解出来るだろう?」

 

カフェ「………はい、重圧とも呼べる程の期待を、感じました。」

 

タリアト「うむ……ならば良し。お前は日の丸を一身に背負っているのだ、プレッシャーをかけるわけでは無いが、無様な走りはしないようにな。」

 

カフェ「はい。」

 

タリアト「八幡、お前もだ。トレーナーに向けられる注目は薄いものの、全ての采配はお前にかかっている。生かすも殺すも全てはお前にかかっている……この意味、お前なら分かっているな?」

 

八幡「はい……メルボルンCに出走を決めていた時点で分かっていました、大丈夫です。」

 

タリアト「……私から言う事はもう何も無い、後はお前達の走りにかかっている。期待しているぞ。」

 

八・カ「はい。」

 

 

先生からのありがたいお説法を受けたところで、俺達はオーストラリア直行の便に搭乗した。因みに先生の計らいで普通席からファーストクラスに変更となった……なので待合室もVIPみたいな感じになってしまっている。先生、一体何したんですか?

 

 

ーーー数時間後・機内ーーー

 

 

八幡「フライト時間は9時間……先生、お聞きしたい事があるのですがよろしいでしょうか?」

 

タリアト「何だ?」

 

八幡「カフェのお友達の事です。」

 

カフェ「っ!」

 

お友達『………』

 

タリアト「ふむ……聞きたい事というのは?」

 

八幡「自分が聞いた限りのお話では、先生の学生時代の後輩で戦績は14戦9勝で内GⅠを6勝……負けたレ-スは全て2着。逸脱したレーススタイルと強靭な精神力を持っていたと伺っていました。」

 

タリアト「……私が知る事を話しても構わないが、そのお友達はそこに居るのだろう?ならば本人から確認を取らないとな。」

 

カフェ「………話しても、大丈夫なの?」

 

お友達『んぅ~……まぁ別に隠してるわけじゃねぇし、いいぜ。』

 

カフェ「……お友達は隠しているわけじゃないから、話してもいいと言っています。」

 

タリアト「そうか……ならば話そう、お前達が呼んでいるお友達の事を。さて、何処から話そうか……」

 

お友達『1から10まで話していいぜ先輩~。先輩にはあたしの事話してるから知ってんだろ?』

 

カフェ「……1から10まで話していいそうです。」

 

タリアト「分かった。では話そう……その子が生を受けて成長していくのだが、当時のトレーナー達や複数のクラブコーチ達、学校の教師達からは散々言われていた。それをまだ年端もいかない、学校に入ったばかりの子の目の前でだ。身体が貧相というだけの理由で『醜いアヒルの子』『真っ黒いケダモノ』『見るのも不愉快』『あんなに酷いウマ娘は見た事が無い』と心無い言葉の暴力をその子に投げつけた。」

 

お友達『………』

 

八幡「………」

 

カフェ「酷い………」

 

タリアト「あぁ……だがそれだけでは終わらなかった。その子が本当の意味で地獄を見たのは……これからだ。」

 

 

 




遂にオーストラリア遠征!!

そして遂に明かされる、お友達の過去。
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