八幡side
リバティ『着いたよ、此処が君達のトレーニング場として通う事になるムーニーバレー学園だよ!』
八幡「ほう……」
カフェ「………」
今紹介してくれたが、オーストラリアの学園の1つで俺達が世話になる学園のムーニーバレー学園だ。日本のトレセン学園とは随分と雰囲気は違う……なんか、雰囲気がフランクっていうのか、よく分からん。
リバティ『それじゃあ、トレーナーも待ってくれている事だから早速行こっか♪』
ヨハネス『此処に来るのも久しぶりだね。』
八幡『来た事あるんですか?』
ヨハネス『イベントでね、年に2回くらいあるんだけど必ず参加しているんだよ。ジャスを連れてね。』
八幡『成る程。』
俺達は校内の通行許可証を発行してもらってから、トレーナーの居る所に案内してもらっている。
ーーー応接室ーーー
『こちらにトレーナーが居らっしゃいます。』
リバティ『うん、ありがとね~!それじゃ………』
ガチャッ!
………え、ノックしないんですか?
リバティ『こんにちは~!お待たせしました~!』
???『……せめてノックをしてくれませんか?驚きましたよ。』
リバティ『え?あぁ~ごめんごめん!つい忘れちゃうんだよね~!』
タリアト『済まないな、私の後輩が。悪気は無いのだ、許してやってほしい。』
???『いえいえ、気にしていませんので。それよりも、そちらのお2人が日本からお越しになったという……』
タリアト『あぁ、その通りだ。八幡、カフェ、自己紹介を。』
八幡『はい。日本の中央トレセン学園所属の比企谷です。メルボルンCが開催されるまでの間、よろしくお願いします。』
カフェ『……マンハッタンカフェです、よろしく、お願いします。』
???『ムーニーバレー学園所属のウォーカーです、君達を歓迎するよ。』
自己紹介が済んでから、俺達とウォーカーさんでコース場の事で相談を行った。勿論、使えるコース場は限られてくるからなるべくはこの学園に通っている生徒達の邪魔にならない時間の使用を希望していたから、そこまで長く時間はかからなかった。
ウォーカー『比企谷トレーナーの希望は分かりました。ではその時間帯で申請を出しておきます。もし変更があれば連絡をください、可能な限り対応しますので。』
八幡『ありがとうございます。』
ウォーカー『ではどうでしょう、もしよろしければコース場の見学をなさっては?今の時間であれば空いていますので。』
八幡『是非お願いします。先生達はどうしますか?』
タリアト「そうだな………八幡、その様子だと少し走るつもりだな?」
八幡「気付かれてましたか……その方が感覚を掴みやすいので。」
タリアト「そうか……なら私も付き合おう。何、軽くであれば汗もかかんだろう。」
八幡「先生がそれで良いのなら俺は別に構いませんけど……」
他の人達も特に用事も無かったから、このままコース場に行く事になった。どんなバ場なんだろうか……
ーーーコース場ーーー
ウォーカー『此処が学園のコース場の1つです。』
八幡「………」
触った感じ、欧州と違ってそこまで芝に粘りは無い、それに長さもそれなりだ。触っただけだったら日本と似てるな……さて。
八幡「……ふっ!!」
ウォーカー『っ!?は、速い!!』
リバティ『えぇ!?ヒトなのに何あの速さっ!!?』
タリアト「………」
……走った感じ、あまり日本と大差は無いな。だが少し走った程度、これじゃあまだ理解したとは言えない。やっぱ1周走るか。
タリアト「八幡、準備は出来ているな?」
八幡「本気では走らないんですから、俺に合わせてくださいよ?」
タリアト「分かっている。」
八幡「じゃあ行きましょうか。」
俺は合図を出す事もせずそのままスタートした。先生もそのまま俺の隣を併走するかのようにピッタリと並びながら走っている。まぁこの程度だったらアップにもならないだろうな。
ヨハネス『驚いたね……ヒトなのにあの速さをキープしてるよ。』
ウォーカー『彼は一体何者なんですかっ!?ウマ娘と併走ばかりかあの速さを維持出来るなんて普通ではありません!』
リバティ『いやぁ~私達も会ったばかりだからよく分かんないんだよね~!』
ヨハネス『元世界選手か?いや、そうであってもあの速さは説明がつかない。一体………』
カフェ「……やっぱり、八幡さんのお婆さんの影響でしょうか?」
ーーー2~3分後ーーー
八幡「……ふぅ、日本のバ場と似てますね、此処は。」
タリアト「そうだな、これならカフェがバ場で苦労する心配は無いだろうな。」
ウォーカー『比企谷トレーナーッ!!』
八幡『っ!?は、はい?』
ウォーカー『君のその足の速さは何ですか!?俄かには信じられない速さだ!!』
リバティ『教えて教えてお弟子さん!!』
八幡『えっと……自分の祖母がウマ娘なので、多分それが遺伝したんだと勝手に思ってます。でないと子供の頃からこんなに速い筈が無いので。』
ヨハネス『成る程遺伝か……それなら説明はつくが、これまでにそんな男が世界に存在していたかい?』
ウォーカー『いいや、私は聞いた事が無い………』
八幡『……あの~?』
タリアト『んんっ!芝の感触は掴めた。次のコース場に行くぞ。』
八幡『は、はい。』
先生の機転のおかげでそれ以上の詮索は無かった。コース場の走りを終えた後はもう1度ウォーカートレーナーに挨拶をしてから学園を後にした。
八幡の祖母からの遺伝は異常?